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マクドナルドが2日間全13テスト最速、NAは最終テストで逆転|JEC最終戦DAY2

2026年10月25日、福島県のチーズナッツパークで行われた全日本エンデューロ選手権第4戦「チーズナッツ2DAYSエンデューロ」のDAY2は、雨で滑りやすくなった路面での戦いとなった。JECが10月26日に公開した公式レポートによると、IAクラスはハミッシュ・マクドナルドが優勝し、2日間の全13テストで区間最速を記録。IBの内嶋亮も全13テストを制した。

一方、NAでは藤岡丈瑠が最終テストで逆転し、NBでは岡島幸紀、ウィメンズでは佐野公香が2日連続の優勝を飾った。日ごとの順位と2日間の合計順位、さらに年間タイトルの獲得者が異なるクラスもある。本稿では、DAY2の結果を中心に、その違いと勝負を分けた経過を整理する。

目次

雨の最終日。IA・IBは6テスト、NA・NB・ウィメンズは5テスト

コースは前日と同じ1周10km。周回の最初のタイムチェックを出た直後にエンデューロテストを走る構成で、IAとIBは6本、NA・NB・ウィメンズは5本を計測した。

前日の後半からの雨はDAY2にも残った。公式レポートが示すIAのトップタイムは、DAY1の5分40秒前後に対し、DAY2は6分05秒〜6分40秒。単に前日と同じコースを走るだけではなく、変化した路面への対応が問われる一日だった。出走者と完走者はIAが21名中19名、IBが22名中16名、NAが17名中14名、NBが38名中34名と報告されている。

なお、以下のタイムや順位は公式レポートの表記に基づく。クラスによって計測本数が異なるため、総時間の短さだけで別クラスの速さを比べることはできない。

IA:マクドナルドが連勝。転倒したテストでも最速を維持

IAを制したマクドナルドは、SHERCO JAPANの300SE FACTORYで37分41秒91を記録。酢崎友哉が3分42秒89差で2位、馬場亮太が4分32秒94差で3位に入った。酢崎のマシンはSHERCO 300SEF、馬場はヤマハYZ250FX。続く4位はホンダCRF250RXの田中教世、5位はKTM 500EXC-Fの勝山聖だった。

JEC公式レポートに掲載されたハミッシュ・マクドナルドの走行
JEC公式レポートに掲載されたハミッシュ・マクドナルドの走行。写真出典:JEC公式DAY2レポート

マクドナルドはDAY2の6本すべてで区間最速。DAY1の7本と合わせ、2日間13本をすべて取り切った。最も時間を要した2本目は6分40秒28で、このテストでは転倒していたという。それでも区間2位の酢崎に9秒93の差をつけた。後半3本は6分05秒〜6分10秒に収め、最後の6分05秒59がDAY2の自己ベストとなった。

公式レポートに掲載された本人の説明では、滑りやすくミスが出やすい状況に難しさを感じながらも、サスペンションの設定は前日から変えていなかった。また、世界選手権の環境を経験する意義にも触れている。

酢崎は無転倒の2位、馬場は2日間合計で2番手

酢崎は最初のテストこそ馬場に0秒78届かなかったものの、残る5本はすべて区間2位だった。6本のタイムは6分50秒21〜6分57秒78に収まり、DAY2では馬場を50秒05上回った。前日は転倒やチェーンが外れるトラブルがあった一方、この日は一度も転倒しなかったと話している。

馬場はDAY2を3位で終えたが、前日にシリーズタイトルを確定させている。2日間の合計では1時間26分59秒63で、酢崎の1時間27分06秒03を6秒40上回る2番手。マクドナルドの2日間合計は1時間17分41秒19で、馬場との差は9分18秒44だった。DAY2だけの酢崎2位・馬場3位と、2日間合計の馬場2番手・酢崎3番手を分けて読む必要がある。

馬場は公式インタビューで、同じコースを世界の選手と走った経験を、自分の課題を知る機会として受け止めていた。タイトル獲得の話題だけでなく、沢や木の根などへの対応について本人が課題を挙げている点も、最終戦を振り返る材料になる。

IB:内嶋亮も2日間全13テスト最速。来季へ向けIAのタイムを意識

IBはKTM 250EXC-Fの内嶋亮が45分27秒54で優勝した。2位はヤマハYZ250Xの荻野照平で4分51秒54差。3位の山口慧もYZ250Xに乗り、10秒のペナルティを含めて51分53秒19だった。

JEC公式レポートに掲載された内嶋亮の走行
JEC公式レポートに掲載された内嶋亮の走行。写真出典:JEC公式DAY2レポート

内嶋は最初のテストが7分45秒31で、その後は7分24秒〜7分38秒にまとめた。最後の7分24秒59がDAY2のベスト。IA・IBはいずれも6本計測で、公式レポートはこの最終テストのタイムをIAの6番手相当、6本合計をIAの8位相当と紹介している。これはタイムを比較した説明で、内嶋の正式な出走クラスや順位はIBである。

パドックではIA選手とのタイム差を記した表を確認していたという。本人は来季のIAを見据え、攻める意識を高めつつ、力みすぎない走り方を探っていたと説明している。

2日間合計では内嶋が1時間34分26秒95。DAY1を4位で終えていた荻野が、DAY2の6本中5本で区間2位を取り、合計1時間43分54秒73の2位へ上がった。山口は1時間45分04秒78で、荻野とは1分10秒05差。単日だけでなく、2日間を通した順位の変化もあった。

NA:藤岡丈瑠が最終テストで逆転、2日間総合は大津崇博

NAのDAY2は、ヤマハYZ250Xの藤岡丈瑠が38分53秒39で優勝した。Beta 300Racingの大津崇博が19秒21差で2位、Beta RR2T200の真藤翼が44分29秒75で3位に入った。

JEC公式レポートに掲載されたNAクラスの走行写真
JEC公式レポートに掲載されたNAクラスの走行写真。写真出典:JEC公式DAY2レポート

大津は最初の3本で区間最速を記録。藤岡が4本目を取り返した後も、最終テスト前には大津が33秒34のリードを持っていた。しかし最後は大津が8分28秒68、藤岡が7分36秒13。藤岡がこの1本で52秒55を取り返し、DAY2の勝敗が入れ替わった。

2日間合計では大津が1時間21分27秒80で総合優勝し、藤岡に57秒52差をつけた。藤岡は前日のDAY1にシリーズチャンピオンを決めている。つまりNAでは「DAY2優勝=藤岡」「2日間総合優勝=大津」「シリーズチャンピオン=藤岡」となる。

真藤はDAY1の7位から、この日は5本中3本で区間3位を記録。2日間合計でも1時間33分58秒21の3位へ進んだ。トップ争いの逆転に加え、前日の結果から挽回した選手の走りも見どころだった。

NB:岡島幸紀が連勝。全日本の年間王者は小無田哲平

NBはヤマハYZ125Xの岡島幸紀が40分32秒76でDAY2優勝。KTM 250EXC-Fのストラスマイヤー・ケビンが2分28秒18差で2位、ヤマハYZ125の福嶋誠弥が44分05秒63で3位だった。

JEC公式レポートに掲載された岡島幸紀の走行
JEC公式レポートに掲載された岡島幸紀の走行。写真出典:JEC公式DAY2レポート

岡島はDAY2の5本をすべて制し、DAY1の2本目から数えると9本連続の区間最速となった。2日間合計は1時間17分57秒68で、福嶋に5分13秒83差。福嶋は1時間23分11秒51で2位、ストラスマイヤーは1時間23分38秒09で3位だった。DAY2ではストラスマイヤーが福嶋より上位だったが、2日間合計では福嶋が26秒58上回った。

年間タイトルについては、全日本と併催の東日本エリア選手権を混同しないことが重要だ。全日本NBでは、小無田哲平がDAY2をリタイアしたものの、有効6戦の138点でストラスマイヤーの128点を上回り、チャンピオンを獲得した。岡島が決めたのは東日本エリア選手権NBのシリーズタイトル。岡島は同シリーズで全戦優勝して昇格する目標を達成し、来季は東日本のNAで走る意向を語っている。

ウィメンズ:佐野公香が連勝、河合美佳がシリーズタイトル

ウィメンズはBeta X-Pro200の佐野公香が1時間05分25秒60で優勝した。カワサキKX112の河合美佳が、14分のペナルティを含む1時間37分15秒62で2位。五十嵐有梨は19分のペナルティを含め1時間38分13秒65で3位となった。公式レポート上の五十嵐のマシン表記は「Xpro 2T」で、排気量など未記載の仕様はここでは補っていない。

JEC公式レポートに掲載された佐野公香の走行
JEC公式レポートに掲載された佐野公香の走行。写真出典:JEC公式DAY2レポート

河合は最初のテストに30分41秒12を要したが、2本目と3本目では区間最速を記録した。結果の数字にはテストでの速さだけでなくペナルティも反映されており、最終タイムをそのまま純粋な走行時間として扱うことはできない。

2日間合計は佐野が1時間57分11秒97でトップ。五十嵐が2時間34分35秒95で2位、河合が2時間35分50秒78で3位だった。DAY2の2位と3位は、合計順位では逆になる。シリーズチャンピオンは河合が獲得した。

最終戦の結果を読むときに押さえたいこと

今回の公式レポートには、DAY2の順位、2日間合計、シリーズタイトル、東日本エリア選手権の話題が併記されている。いずれも重要な結果だが、同じ順位表ではない。たとえばNAの大津は2日間総合を制した一方、DAY2の優勝者は藤岡。NBの岡島の東日本タイトルと、小無田の全日本タイトルも別に整理したい。

同様に、マシン名は当該選手の出走車両として紹介したもので、市販仕様や価格、装備の説明ではない。登場するメーカーはSHERCO、ヤマハ、ホンダ、KTM、Beta、カワサキなど。レース結果から市販車同士の性能差を結論づけたり、未確認の排気量・年式を付け加えたりすることは避けた。

雨が残る中でも、IAのマクドナルド、IBの内嶋、NBの岡島がそれぞれDAY2の全テストで最速を記録した。一方ではNAの最終テストでの逆転や、単日と合計で入れ替わる表彰台順位もあり、速さの継続と2日間を走り切る難しさが数字に表れた最終戦だった。


出典:JEC公式・全日本エンデューロ選手権第4戦チーズナッツ2DAYSエンデューロ DAY2レポート(公開・更新日:2026年10月26日)。確認日:2026年10月26日。本文は公式発表をもとにBikeman ニュース 編集部が独自に要約・再構成。掲載写真は同元記事の実画像。順位・タイム・選手の発言要旨は確認時点の公式レポートに基づき、未掲載の結果や仕様は補完していない。

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