プロトが公開している「PLOT NEWS 2026年10月号(Vol.370)」には、ゲルザブRs用メッシュカバー、ブレンボのキャリパー、モンキー125用ローダウン用品、モートーンのレザージャケットなどが掲載されている。単なるブランド一覧ではなく、新たな仕様や販売単位、車種別の適合に関する案内を含む号だ。
同号は9月20日発行。ここでは10月19日時点で閲覧できる公式資料から、購入時に見落としやすい専用品・別売品・片側販売の違いを中心に整理する。掲載品がすべて10月19日に発売されたわけではなく、資料発行時点で発売中のものと、開発中・発売予定のものは区別している。
ゲルザブRsのメッシュカバーは、クッション本体とは別の商品
巻頭で紹介されるのは、ゲルザブRsと同時に装着するメッシュシートカバーだ。品番はEHZ2326MC、税込3,850円。資料では9月発売と案内されている。
対応するゲルザブRs本体はEHZ2326で、税込10,560円。メッシュカバーの価格に、ゲル入りクッション本体が含まれているわけではない。新たに両方をそろえる場合、掲載価格の単純合計は14,410円になる。これは商品代だけの計算で、送料などを含めたセット販売価格ではない。
また、EHZ2326MCはゲルザブRs専用と記載される。「ゲルザブ」という共通名だけで、異なるサイズや形のシリーズにも使えると考えないようにしたい。すでに本体を所有している人は、手持ちの製品がRsかどうかを品番まで確認しておこう。
メッシュカバーとクッション本体では役割が異なるため、まず必要なのが本体なのか、既存のRsに追加するカバーなのかを整理すると選びやすい。特に小さな座面やタンデムシートを想定する場合も、実際のシートとの寸法・固定方法の確認は欠かせない。
ブレンボは「ペイント仕様」と「左右単品販売」がポイント
ブレンボのページでは、STYLEMAとP2-RS84系のペイント仕様に加え、GP4-RS Black Colorの左右それぞれの単品販売が案内されている。同じ黒いキャリパーでも、取付ピッチや表面処理、販売単位まで共通とは限らない。
STYLEMA:100mmピッチ、ブラックのペイント仕様
STYLEMAラジアルマウントキャリパーキットの掲載仕様は、取付ピッチ100mm、ブラックのペイント仕上げ。左用は920.F331.88、右用は920.F331.89で、税込価格は片側99,000円だ。
ピストンは同径30mmの4ポット、アルミニウム合金の鋳造モノブロック構造。資料の重量は片側約865gで、ブレーキパッドを含む参考値として示されている。一方、販売条件にはパッド別売と明記されるため、重量欄にパッドが含まれることを、商品への同梱と読み違えないようにしたい。
左右をそれぞれ購入すると、キャリパーだけで198,000円。必要なパッド、取付関連部品、作業費などは別に考える必要がある。取付ピッチが一致するだけで装着可否が確定するわけではないので、車両全体のブレーキ構成と合わせて専門店へ相談するのが前提だ。
Painted P2.34:84mmピッチ、3色のリア用
リア用のPainted P2.34は、取付ピッチ84mm、同径34mmの2ポット、アルミニウム合金の鋳造2ピース構造。カラーと品番は、レッドが920.F081.06、ブラックが920.F081.08、イエローが920.F081.91で、各41,800円(税込)となる。
こちらもパッド別売の表示がある。資料の約540gという重量はパッドを含む参考値だが、購入時に必要なパッドを選ぶ作業は別に残る。色を選べる点は外観上の楽しみだが、まずは取付や油圧系統との組み合わせが適切であることを確認したい。
GP4-RS Black Color:108mmピッチ、片側73,700円
GP4-RS Black Colorで告知されている変更は、左右それぞれの単品販売だ。左用120.C783.30、右用120.C783.40が掲載され、価格は各73,700円(税込)。左右の単純合計は147,400円となる。
取付ピッチは108mm。表面処理はアナダイズドと記載されており、上記のSTYLEMAのペイント仕様とは異なる。構造は同径30mm・4ポットの鋳造モノブロックで、資料の重量はパッドを含む片側約930gだ。
左右単品で選べることは、必要な側を明確にして注文できるという販売上の違いである。既存車両のブレーキ構成を、自己判断で片側だけ変更してよいという意味ではない。特に制動装置の変更は、適合部品の選定と整備を専門店に依頼し、メーカーの説明書に沿って進めたい。
Z900RS用ブレーキスイッチを使うアダプターは1,100円
ブレーキ関連では、品番BSAK001のブレーキスイッチアダプターも掲載されている。価格は1,100円(税込)。主に2026年モデルのZ900RSに採用される、クルーズコントロールに対応したブレーキスイッチを、ブレンボRCSやコルサコルタのマスターシリンダーへ装着するための部品と説明される。
資料で指定されているスイッチは、カワサキ純正品番27010-0931。アダプターにブレーキスイッチやマスターシリンダーは付属しない。1,100円でブレーキ系一式を変更できる商品ではなく、指定部品を組み合わせるための補助部品だ。
掲載写真は試作品との注記もある。写真だけで最終製品の形状を断定せず、現在の仕様を確認したい。また、アダプターの存在だけを根拠に、すべての車両やマスターとの組み合わせでクルーズコントロールが正常動作すると保証することはできない。
モンキー125のローダウン用品は、スタンドとの組み合わせも確認
EFFEXのモンキー125用用品として、2021~2026年モデル向けの25mmローダウンサスペンションが紹介されている。サスペンション単体の品番はPHA0042D-SK、税込57,200円。専用のショートサイドスタンドPHS0042は税込14,080円で掲載される。
両者をまとめたコンプリートセットはPHA0042D-SK-SET、税込66,000円。単体価格を足した71,280円との差は5,280円になる。掲載価格の比較であり、工賃や追加作業の費用は含めていない。
ローダウンを検討する際は、足つきだけでなく、駐車時の車体の傾きにも関わるサイドスタンドを含めて考えたい。サスペンションだけを選び、スタンドの確認を後回しにしないことが大切だ。
資料に記載された年式範囲を超える車両や、すでに足まわりを変更した車両については、同じ条件で使えると判断しないようにしよう。25mmという製品の設定値を、そのまま全員の足つき改善量や最低地上高の変化量と読み替えることも避けたい。
モートーンのレザージャケットは、革の仕上げで2系統
ウェアでは、モートーンのREVOLVER(リボルバー)とSHOGUN(ショーグン)が掲載されている。いずれも牛革を使うライディングジャケットだが、仕上げと価格が異なる。
REVOLVERはフルグレイン牛皮を採用。天然染料によるドラム染色と手作業のワックス仕上げが紹介され、ブラックのMSW-01-X、タバコブラウンのMSW-02-Xを展開する。価格は各116,600円(税込)。
SHOGUNはヌバック牛皮で、控えめな光沢の質感を特徴として案内。ブラックのMSW-03-XとマホガニーブラウンのMSW-04-Xがあり、価格は各105,600円(税込)だ。両モデルの掲載価格差は11,000円となる。
サイズはSからXXLまで。品番末尾のXにはサイズが入るため、購入時には色だけでなくサイズまで指定する必要がある。冬の重ね着を想定する場合も、見た目のサイズ感だけではなく、乗車姿勢を取ったときの肩や肘、裾の動きやすさを試着などで確かめたい。
資料では、肘・肩・背中にRE ZRO社製のCEレベル2プロテクターを標準装備すると説明される。ここでいうレベルはプロテクターに関する記載であり、ジャケット全体があらゆる事故で負傷を防ぐという保証ではない。適切なサイズと、保護部位にプロテクターが合う着用状態が重要になる。
開発中の製品は「発売中」と区別する
同号には、ヤマハMT-03/MT-25の2020~2025年モデル向けスウェッジラインプロ・ブレーキホースキットも登場する。ただし、発行時点の表現は開発中・今秋発売予定であり、確定価格は掲載されていない。この資料だけから10月19日時点の販売開始を断定することはできないため、購入を検討する場合は別途最新案内の確認が必要だ。
また、VIBEXなど継続紹介の商品や、四輪用品、既存製品の広告も含まれる。カタログに載っているという理由だけで、すべてを新発売として扱うのは適切ではない。新仕様、適合追加、販売単位の変更、発売予定をそれぞれ読み分けたい。
注文前に確認したいのは、品番・販売単位・必要な別売品
今回の掲載品に共通するのは、見た目や価格だけでは注文内容を確定できないことだ。ゲルザブRs用カバーは専用品、STYLEMAとP2.34はパッド別売、GP4-RSは左右それぞれの単品、ブレーキスイッチアダプターは周辺部品が別途必要になる。
まず車両の型式・年式・現在の仕様を整理し、目的に合う製品を選ぶ。次に、品番、数量、左右、必要な別売部品を確認し、最後に作業費や納期を含めた条件を販売店へ相談すると、カタログの価格だけを見た行き違いを避けやすい。
プロトの10月号は、秋の用品選びをまとめて確認する資料として活用できる。発売済みと予定品を区別しながら、気になる製品の現行情報へ進む入口としてチェックしたい。
出典・関連情報
本記事は2026年10月19日時点で確認できた公式情報に基づいています。予定、仕様、販売条件は変更される場合があるため、最新情報は各公式ページで確認してください。











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