プロトの公式動画「プロトツーリング部」が、EFFEX(エフェックス)のハンドルバーウエイト「VIBEX(バイベックス)」を紹介している。9月30日に掲載された第383回で取り上げられたのは、コンパクトなエンド部を持つType STと、高質量のエンド部を持つType GTだ。
両者を選ぶときに押さえたいのは、エンド部だけの重量と、シャフトを含む総重量を区別すること。そして、ハンドルの内径だけでなく内部の奥行も確かめることだ。公式の製品情報を基に、価格、構造、適合確認のポイントを整理した。

VIBEXは、内蔵シャフトを使うハンドルバーウエイト
VIBEXは、ハンドルの端に差し込んで使用する製品。プロトの説明では、内部にゴムで支持されたバランサーシャフトを設け、そのシャフト自体の動きを利用するダイナミックダンパー構造により、ハンドルの振動を吸収・抑制する設計となっている。
単に外側のバーエンドを重くしただけの構造ではなく、ハンドル内部に入るシャフトも働く点が特徴だ。見た目ではエンド部分に目が向きやすいが、購入時には内部へ収まる構造と必要な寸法も確認する必要がある。
プロトは加振機でハンドルの振動を再現した比較グラフも公開している。ただし、その図はメーカーが示した条件での比較であり、すべてのバイクや速度域で同じ体感になることを保証するものではない。本記事では独自の実車試験を行っておらず、改善率などの数値も付け加えていない。
Type STとType GTは、エンド部の大きさと重量が違う
公式ブランドページで示される重量は、エンド部、シャフト部、1本あたりの総重量に分かれている。商品ページには「2本/1セット」と記載されるため、片側の重量と販売単位を混同しないようにしたい。
Type ST:1本あたり250g、税込9,900円
- エンド部重量:102g。
- シャフト部重量:148g。
- 総重量:1本あたり250g。
- 価格:2本1セット9,900円(税込)。
STは、エンドサイズを小さくしたタイプ。ハンドル端の見た目をコンパクトにまとめたい場合に、サイズの方向性が分かりやすいモデルだ。ただし、車両への適合や効果は別途確認する必要があり、軽い側だからあらゆる車両に向くと断定はできない。
Type GT:1本あたり398g、税込10,450円
- エンド部重量:250g。
- シャフト部重量:148g。
- 総重量:1本あたり398g。
- 価格:2本1セット10,450円(税込)。
GTはエンド部を大きく、高質量としたタイプ。STとの差は片側の総重量で148g、セット価格で550円となる。いずれも掲載値から算出した差であり、この差だけで振動軽減効果の優劣を決められるわけではない。
「250g」がどちらの重量を指すかに注意
数値を読む際に特に紛らわしいのが250gという値だ。STではシャフトを含む1本あたりの総重量が250g、GTではエンド部のみが250gとなる。単に「250gタイプ」と呼ぶと、違う部分を比較してしまう可能性がある。
商品を比較するときは、Type STまたはType GTという名称、適合するハンドルの内径、そして重量がどの部位のものかをセットで確認するとよい。
ハンドルの内径と、155mmの内部空間を確認
公式の商品選択欄には、アルミハンドル向けの内径14mm用と、スチールハンドル向けの内径18~19mm用が用意されている。Type ST・Type GTのそれぞれに設定されているため、色や外観より先に自分のハンドルに対応するタイプを選ぶ必要がある。
さらに、装着にはハンドル内部に155mmの奥行が必要と明記されている。入口の径が合うだけでは適合条件を満たしたことにならない。純正部品や内部構造、すでに装着している用品なども含め、必要な空間が確保できるかを確認したい。
ハンドルを交換している車両では、車種の標準仕様だけで判断できない。ハンドルの製品名、内径、内部形状などを取扱店へ伝え、適切な品番を確認するのが確実だ。今回の公式動画から、特定車種への一律適合を読み取ることはできない。
ステンレスのエンド部、交換できるカラー部
プロトは、ステンレス削り出しのエンド部にPVD処理を施し、先端を円すい状に彫り込んで、外側からねじ部分が見えにくい外観とした点を紹介している。製品詳細では、シャフト部の材質はスチールと記載される。
カラーは、ブルー、ゴールド、ブラック、ガンメタ、レッド、シルバー、チタンの7色が商品選択欄に並ぶ。ここでの「チタン」は色名であり、エンド部の材質がチタンであるという意味ではない。
色の付いたカラー部は単品購入にも対応する。車体の色に合わせて選び直したい場合や、イメージを変えたい場合に、製品一式を買い替えずに検討できる構成だ。単品部品は本体セットと別商品なので、注文時には品番と内容を確認しよう。
リペア部品と、取付時に注意したいこと
公式ページには、ST用・GT用それぞれのエンドウエイト、共通のインナーウエイトとシャフトボルト、ゴムブッシュ類などのリペア部品が掲載されている。外側の傷や部品交換を考える際は、どの部分が必要なのかを区別して探せる。
使用上の注意として、取付時のボルトの過度な締め付けはゴムブッシュの破損につながる可能性が示されている。また、取り外すときにボルトを緩めすぎると内部のナットが脱落し、取り出しが難しくなる場合があるという。
本記事は作業手順や締付トルクを指定するものではない。付属説明書に従い、不明点があれば販売店や専門店に相談してほしい。振動対策用品を追加する前に、既存部品の緩みや車両側の異常がないか確認することも大切だ。
購入前の確認を、順番に整理
- 現在のハンドルを確認する。純正か社外品か、内径と内部構造が分かる資料を用意する。
- 内径14mm用か18~19mm用かを選ぶ。材質名だけで決めず、実際の寸法を確認する。
- ハンドル内部に155mmの空間を確保できるか確認する。
- ST・GTのエンドサイズと1本あたり総重量を比較する。
- 色、販売単位、必要なリペア部品を確認し、取付方法を専門店と相談する。
VIBEXを検討する際は、「重いから必ず効く」といった単純な比較ではなく、内部のバランサー構造と装着条件を合わせて見ることが重要になる。公式動画を入口に、商品ページで自分のハンドルに合う構成を確かめたい。
出典・関連情報
- プロトツーリング部:第383回 EFFEX新型バーウエイト紹介
- EFFEX VIBEX公式ブランドページ
- VIBEX Type ST・内径14mm用ゴールド商品ページ
- VIBEX Type GT・内径14mm用ゴールド商品ページ
本記事は2026年10月19日時点で確認できた公式情報に基づいています。予定、仕様、販売条件は変更される場合があるため、最新情報は各公式ページで確認してください。











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