サンクチュアリー本店は2026年10月23日、オーダーメイドで製作した「RCM-692 KZ1000MK2」を公式ブログで紹介しました。カワサキKZ1000MK2をベースに、17インチの足まわり、OZレーシングのGP-8Rホイール、SCULPTUREの新型スイングアームなどを採用した完成車です。
足まわりだけでなく、クランクシャフトのリビルド、6速クロスミッション、アシストスリッパークラッチなど、エンジンや駆動系にも広く手を入れています。既製の新型車の発売ではなく、オーナーの注文に合わせて仕上げた一台の製作事例として紹介されています。

17インチの足まわりに、ブロンズのGP-8R
RCM-692のホイールはOZレーシングのGP-8R。発表では、レース用マグネシウム製8本スポークホイールの流れをくむ、ストリート向けのアルミ鍛造ホイールとして説明されています。この車両ではブロンズの塗装色を選び、落ち着いた車体色と組み合わせています。
リアホイールのリム幅は6.00、リアタイヤはダンロップQ5Aの190サイズと公表されています。車体全体を17インチ仕様として製作している点も特徴です。タイヤの幅だけを変えた事例ではないため、同じサイズをノーマル車にそのまま装着できるという意味ではありません。
スイングアームはSCULPTUREの新型モノブロックタイプを採用。公式説明では、7N01リブ角パイプの接続部をアーム本体と一体化した構造としています。さらに、サンクチュアリーの新作であるトルクロッドレスのリアキャリパーブラケットも使われています。

エンジン内部にも広く手を入れた構成
同店が特に力を入れたと説明するのが空冷エンジンです。クランクシャフトはフルリビルドを実施。6速クロスミッションやコウガのアシストスリッパークラッチ、トロコイドオイルポンプなども採用しています。
燃焼室まわりにはDiNx(ディンクス)のピストン、ビッグバルブ、ハイカムを使用。部品の組み込みだけではなく、DiNxによる精密な内燃機加工を施したとしています。具体的な排気量、最高出力、トルクの数値は今回の紹介記事には掲載されていません。
クランクシャフトのリビルドについて、製作者は振動や回転の滑らかさに言及していますが、本記事で試乗評価を行ったわけではありません。完成車の印象や性能に関する表現は、あくまで製作者が公表した説明として読む必要があります。
シートやハンドルも、RCMコンセプト製品でまとめる
シートはデイトナのRCMコンセプトシートを採用しています。今回紹介された仕様は、スポンジを少し柔らかくするとともに、跨る部分の形状を足つき性に配慮して見直したものです。シート高や足つきの改善量は公表されていませんが、車体を支える場面にも目を向けた変更といえます。
ハンドルバーもデイトナのRCMコンセプト製品。ヘビーウェイト式グリップエンドをM8ボルトで締結する構成で、振動低減と脱落防止を意図した仕様として紹介されています。
公表された主な構成
| 車両 | RCM-692 KZ1000MK2 |
|---|---|
| 製作 | サンクチュアリー本店 |
| ホイール | 17インチ仕様/OZレーシング GP-8R、ブロンズ |
| リア | リム幅6.00、ダンロップQ5A・190サイズ |
| スイングアーム | SCULPTURE モノブロックタイプ |
| リアブレーキまわり | トルクロッドレスリアキャリパーブラケット |
| エンジン・駆動系 | リビルドクランク、6速クロスミッション、コウガ製アシストスリッパークラッチ、トロコイドオイルポンプ、DiNxピストン・ビッグバルブ・ハイカム |
| シート・ハンドル | デイトナ RCMコンセプト製品 |
カスタムを検討する際は、完成車と単品の適合を分けて確認
RCM-692は、複数のパーツと加工を組み合わせて仕上げたオーダーメイド車です。紹介された部品を個別に選ぶ際には、自分の車両の年式や現状の仕様との適合確認が必要になります。完成車の構成を、無加工で再現できるセットメニューと解釈しないことが大切です。
元記事では、使用したDiNxピストンについて欠品が続いているとも記しています。価格、在庫、納期は完成車の紹介写真からは判断できないため、検討時には各製品の最新案内や販売窓口で確認してください。
外観を整えるだけでなく、エンジンの再生と車体の更新を一体で進める。RCM-692は、サンクチュアリーが旧車の製作で重視する考え方を、具体的な構成とともに示した一台です。
出典・確認情報
メーカー・製作事業者:株式会社ノーブレスト/サンクチュアリー。参照:NOBLEST公式ブログ「RCM-692 MK2です!」(2026-10-23公開)。確認日:2026年10月29日。掲載許可済み情報源の発表をもとに、Bikeman ニュース 編集部が独自に要約・再構成しました。











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