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高平理智が日本人初のR3年間王者に|エストリルでブレガ3連勝、クラス別タイヤ選択も確認

高平理智が、2026年のFIM Yamaha R3 BLU CRU World Cupで日本人初の年間チャンピオンとなった。王座が決まったのは、10月9〜11日にポルトガルのエストリルで開催された最終大会。高平はRace 1で4位、Race 2で7位に入り、参戦初年度のシーズンをタイトルで締めくくった。

同じ週末のWorldSBKでは、ニコロ・ブレガが3レースを制し、エストリル終了時点でシーズン29勝、664ポイントに到達。WorldSSPでもアルベルト・アレナスの年間王者が決まった。10月15日公開のPIRELLI FAN SITEと主催者の公式報道をもとに、各クラスの結果を振り返る。なお、WorldSBKはその後10月18日にヘレスでシーズンを終えており、最終成績は末尾に補足した。

PIRELLI FAN SITEのエストリル大会記事に掲載されたR3クラスの集団走行
エストリル大会を紹介するPIRELLI FAN SITEの掲載写真。画像提供元:PIRELLI FAN SITE
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高平理智、最終レースまで続いた王座争いを制す

R3 World Cupのタイトル争いは、最終日のRace 2まで持ち越された。土曜日に高平が4位、ライバルのシャルリ・メンデスが6位に入り、最終レース直前のポイント差は4点。高平がリードしていたものの、余裕のある差ではなかった。

日曜日のRace 2ではメンデスが序盤の7コーナーで転倒。走行を再開したがポイントを獲得できず、高平は7位で完走してシリーズ王座を確定させた。最終レースそのものを制したのはアメリカのクリス・クラークで、レースの優勝者と年間チャンピオンは異なる。WorldSBK公式のR3最終戦レポートも、高平を同シリーズ初の日本人王者と報じている。

参戦初年度の高平は、開幕のバラトンパークで両レース7位。第2戦アラゴンで2位表彰台に立ち、第4戦マニクールでは2連勝を挙げた。さらにクレモナで勝利してランキング首位に進み、エストリルで逃げ切った。最終大会だけの好結果ではなく、シーズン後半の勝利が王座へつながった形だ。

主催者は今後の話題として、2027年のFIM Sportbike世界選手権でヤマハの支援を受ける参戦枠の確保を挙げている。ただし、今回確認した発表は、その参戦が正式に決定したと告知するものではない。

ブレガはエストリル3戦全勝、29勝・664点に到達

WorldSBKのエストリル大会は、第11戦に当たる。前戦クレモナで年間王者を決めていたブレガは、Race 1、スーパーポール・レース、Race 2をすべて勝ち取り、この時点で今季9度目のハットトリックを達成した。

勝利数は29となり、アルバロ・バウティスタが2023年に記録した年間27勝を更新。エストリルで獲得した62ポイントによって総得点は664となり、ジョナサン・レイの2019年の663ポイントも上回った。これらはWorldSBK公式の大会総括でも確認できる、エストリル終了時点の記録だ。

同大会では、ルーキーのアルベルト・スッラも3レースすべてで3位表彰台を獲得。スーパーポール・レースでは最終周に地元のミゲル・オリベイラをかわすなど、ブレガの連勝だけでなく、表彰台争いにも動きがあった。

WorldSBKはSC1/SCX、R3は前後SC1

ピレリの大会報告によると、WorldSBKの3レースでは全ライダーがフロントにソフトSC1、リアにスーパーソフトSCXを選択した。日曜日のRace 2は路面温度35℃で、土曜日のRace 1より5℃低い条件。10周のスーパーポール・レースと21周のRace 2の双方で、同じリア仕様が使われた。

ブレガはスーパーポール・レースで1分34秒525のレースラップレコードを記録。21周のRace 2を走り切ったタイムは33分28秒170で、ピレリは前年のレースより約12秒速かったと報告している。使用仕様とタイムの詳細はピレリの10月11日公式リリースに掲載されている。

ただし、タイム差をそのままタイヤ単独の性能差と読み替えることはできない。ライダー、マシン、路面や気象条件も異なるため、ここでは同大会で実際に選ばれた仕様と公式に発表された記録を区別して扱う。

SCXは、前年にE0126と呼ばれていた開発仕様を経て標準ラインアップとなったもの。エストリルの事前供給案内ではSCXとSC0がリアの候補として用意され、予選や短距離用には、さらに柔らかいSCQも設定されていた。選択可能な仕様と、実際に決勝で使われた仕様は同じ意味ではない。

また、R3 World Cupは前後ともDIABLO SUPERBIKEのSC1コンパウンドを使うシリーズとして案内されている。高平のR3王座と、WorldSBKで採用されたリアSCXの話題を混同しないことも重要だ。これらのクラス別供給内容はピレリのエストリル事前発表で確認できる。

WorldSSPではアレナスが王者、岡本裕生は20位・16位

WorldSSPでは、アレナスが土曜日のRace 1を4位で終え、年間タイトルを確定させた。2020年のMoto3世界王者にとって、WorldSSP参戦初年度での王座となる。ピレリ公式の王座確定報告でも発表されている。

日本の岡本裕生は、PIRELLI FAN SITEの報告ではRace 1が20位、Race 2が16位。日曜日は赤旗中断を経て6周で再スタートする展開となり、前日より順位を上げたものの、ポイント獲得には届かなかった。ここで挙げた順位はエストリル大会のもので、シーズン最終順位ではない。

10月18日のヘレス終了後、ブレガの最終得点は726

10月15日のピレリ国内記事は、ヘレス最終戦を控えた時点のレポートだった。その後、ブレガはヘレスでも3勝を挙げ、2026年の最終獲得ポイントを726に伸ばした。ランキング2位はイケル・レクオーナの563ポイント、3位はヤリ・モンテッラの318ポイント。10月18日付のWorldSBK公式最終順位に基づく。

したがって、エストリルの29勝・664ポイントは、そこで歴代記録を更新したことを示す数字であり、年間の最終成績ではない。一方、高平がR3最終戦で獲得した日本人初の年間王座は、同シリーズのシーズン結果として確定している。

※2026年10月19日確認。大会開催日は10月9〜11日、PIRELLI FAN SITEの記事公開日は10月15日。本文はエストリルの結果を中心に、終了済みのヘレスに関する最新情報を補足した。

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