2026年MXGP王者のジェフリー・ハーリングス選手が、10月31日(土)・11月1日(日)の全日本モトクロス最終戦に参戦する。舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。「D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第9戦 第64回MFJ-GPモトクロス大会」のIA1クラスで、Honda HRC PETRONASのCRF450RWを走らせる予定だ。
10月7日の参戦発表に続き、公開された第9戦エントリーリストにも84番で名を連ねた。世界王者の初めての全日本参戦に加え、国内の年間タイトル争いも最終局面。ここでは発表と最新リストを一つにまとめ、どの選手を追い、いつ現地へ行くかを考えるための観戦情報を整理する。

世界王者が全日本初参戦。Honda移籍1年目のシーズンを経てSUGOへ
JMXの公式発表では、ハーリングス選手は2026年のMXGP王者。今季からHonda HRC PETRONASへ移籍し、MX2時代を含めて6度目、MXGPでは3度目の世界タイトルを獲得した。SUGOではIA1に参戦し、ゼッケン84の使用はモトクロス委員会が認めたものとリストに明記されている。JMX参戦発表/第9戦エントリーリスト
Hondaの発表による今季の成績は、GP総合優勝13回、レース勝利22回。終盤には8大会連続で総合優勝を飾り、モトクロス・オブ・ネイションズでも出場した2レースを制してオランダ代表の総合3位に貢献した。
本人は発表コメントで、以前から訪れたかった日本でレースができることへの期待と、マシン開発を支えたエンジニアに直接感謝を伝えたいという思いを述べている。単なる来場ゲストではなく、国内勢と同じIA1のレースに出場する予定であることが今回の大きなポイントだ。Honda公式発表
全日本への初のスポット参戦であることは、オフロード専門メディアのOff1.jpの10月7日付記事でも報じられている。現時点で公表されているのは競技への参戦であり、本記事では未発表のサイン会やファンイベントの実施を前提にしていない。
IA1は30名が掲載。海外王者と国内勢の顔ぶれを確認
10月19日に確認した第9戦公式リストのIA1は30名。ハーリングス選手に加え、大倉由揮選手、ジェイ・ウィルソン選手、大城魁之輔選手、大塚豪太選手、内田篤基選手らが並ぶ。主な掲載選手を、現地で探すときに使いやすいゼッケンとマシンで抜き出した。
| ゼッケン | 選手 | 掲載マシン |
|---|---|---|
| 1 | 大倉由揮 | Honda CRF450R |
| 2 | ジェイ・ウィルソン | Yamaha YZ450FM |
| 3 | 大城魁之輔 | Yamaha YZ450FM |
| 4 | 大塚豪太 | Honda CRF450R |
| 84 | ジェフリー・ハーリングス | Honda CRF450RW |
| 97 | 内田篤基 | Kawasaki KX450SR |
| 386 | 横山遥希 | Kawasaki KX450 |
これは全リストではなく一部の抜粋。エントリー掲載は当日の出走や完走を保証するものではないため、来場前にも公式リストの更新を確認したい。なお、第8戦で3ヒートを制した下田丈選手は、この確認時点の第9戦IA1リストには掲載されていない。前大会の出場者がそのまま最終戦にも走ると考えないようにしよう。
IA1首位は17点差、LMXは16点差。国内の王座争いも見逃せない
第8戦終了時点の公式ランキングでは、IA1の首位はウィルソン選手638点、2位大倉選手621点で17点差。3位大城選手は575点で続いている。世界王者の走りに注目が集まる一方、国内の年間順位を争う選手にとっては、一つのポジションがシーズンの結末に関わる大会となる。
LMXは川井麻央選手273点、川上真花選手257点の16点差。第8戦で川上選手が勝ち、差を縮めて最終戦を迎える。対してIA2は柳瀬大河選手、IB OPENは外間匠選手が、すでに第8戦でタイトルを確定させた。全クラスを同じ「王座決定戦」として扱うのではなく、タイトル未決着のクラスと、王者が決まった後の最終レースを分けて見ると分かりやすい。公式2026ランキング/第8戦公式レポート
MFJ-GPは各ヒートに3点加算。通常戦の点数だけで計算しない
MFJの2026年度特別規則は、通常の1位35点などの得点に、MFJグランプリでは3点を加算すると定めている。したがって、2ヒートを行うIA1・IA2の最大獲得点は38点×2=76点。単純な得点計算では、首位から63点差の大城選手にも逆転の可能性が残る。上位2人だけにタイトル争いを限定することはできない。
LMXは1ヒートのため最大38点となる。得点は規則上の完走者に与えられるもので、エントリーするだけで加算されるわけではない。順位を見るときは、最終戦ならではの加点と完走条件を押さえておこう。MFJ特別規則・得点規定(PDF)
IA2の柳瀬選手には勝利数の見どころも残る。ここまで今季12ヒート勝利。JMXは、最終戦の2ヒートをともに勝てば、2006年以降のIA2で日本人最多となる富田俊樹選手の年間14勝に並ぶと紹介している。単に「タイトルが決まったクラス」では終わらない最終戦だ。
IA1決勝は日曜10時55分と14時45分の枠
10月16日発行の公式通知No.1に基づくタイムスケジュールでは、IA1は2ヒート制。土曜に公式練習と予選、日曜に2回の決勝が組まれている。観戦計画に関わる主な枠は次の通り。
| 日程 | 主な予定 |
|---|---|
| 10月31日(土) | 7:30 ゲート開場/10:05 IA1公式練習/14:50 IA1予選/15:15 IB OPEN決勝ヒート1 |
| 11月1日(日)午前 | 7:00 ゲート開場/9:20 IB OPEN決勝ヒート2/10:00 IA2決勝ヒート1/10:55 IA1決勝ヒート1 |
| 11月1日(日)午後 | 13:05 LMX決勝/13:50 IA2決勝ヒート2/14:45 IA1決勝ヒート2/15:45 チャンピオン表彰 |
IA1・IA2の決勝は25分+1周。上表は公式スケジュール上の開始予定枠で、決勝枠にはサイティングラップの所要時間も含まれる。天候や運営の事情で変更・中止される場合があるため、移動の基準にする際は最新タイムスケジュールを確認してほしい。
公認クラスはIA1、IA2、IB OPEN、LMX。承認クラスにはJX、CX-A・B、YZ125、エンジョイが用意される。土曜にもジュニアクロスやYZ125などの決勝があるため、IA1だけでなく幅広いクラスを見たい人は、2日間の予定を通して確認すると観戦しやすい。大会概要
前売はシングル4,700円、ペア8,400円。学生は当日割引も比較
公表されている入場料金は以下の通り。金額は税込で、中学生以下は入場無料、高校生以上が大人料金の対象となる。
| 券種 | 券面料金 |
|---|---|
| 前売シングル | 4,700円 |
| 前売ペア・1枚で2名入場 | 8,400円 |
| 前売レディース | 3,700円 |
| 10月31日(土)当日入場券 | 3,400円 |
| 11月1日(日)当日入場券 | 5,800円 |
前売販売期間は10月31日まで。MSP eチケットの各商品ページでは同日23時59分までとされているが、ほかの販売窓口まで同じ締切時刻と決めつけず、利用する販売先の表示を確認したい。ヤマハオリジナルグッズ付きチケットはMSP eチケットでは扱わない。公式チケット案内/前売シングルの商品ページ
2人で一般券を購入する場合、シングル2枚の券面合計9,400円に対して、ペアは8,400円で1,000円低い。一方、土曜だけの観戦なら当日券3,400円は前売シングルより安い。さらに、高校・専門学校・短大・大学の学生証を提示すると、当日券は50%割引となるため、掲載額から計算すると土曜1,700円、日曜2,900円となる。来場日と利用資格を決めてから比較することが大切だ。
eチケットは画面提示方式。券面価格とは別に手数料がかかる
MSP eチケットには購入代金の2%の発券手数料がかかり、コンビニ決済を選ぶ場合はさらに300円が必要。たとえばシングル4,700円なら2%は94円で、発券手数料込みは4,794円。駐車や交通費とは別に考える必要がある。
入場時にはスマートフォンで受信した電子チケットの画面を提示する。公式販売ページは、前年までのQRコード提示方式から、スタッフが画面を操作してチェックする方法へ変わったと案内している。購入メールを当日すぐ開ける状態にし、現地スタッフの案内に従おう。
利用者都合のキャンセル・返金は受け付けない旨が掲載されている。大会中止時の返金方法は、購入時に登録したメールアドレスへ案内される。購入前に券種と日付、手数料、受取方法を確認しておきたい。MSP eチケットの利用・返金条件
4輪駐車は2日間1,500円、2輪は無料。車中泊は不可
会場はスポーツランドSUGOのモトクロスコース。公式販売ページに掲載された所在地は、宮城県柴田郡村田町菅生6-1だ。入場券とは別に、4輪は2日間通しで1,500円の駐車料金が必要となり、当日支払う。2輪の駐車は無料。大会案内では車中泊不可とされている。
自家用車で2日間来場する場合も、駐車料金は日ごとに1,500円を加えるのではなく、通し料金として計画できる。ただし、宿泊は別に手配する必要がある。入場料金の区分と駐車料金の区分を混同せず、会場への移動も含めて予算を組もう。大会の駐車案内/販売ページの会場・駐車説明
世界王者の走りと、2026年の締めくくりを同時に見る週末
今回のSUGOは、ハーリングス選手の全日本初参戦を見られる機会であると同時に、IA1とLMXのタイトル争い、王座を決めた柳瀬選手らの最終戦を見届ける大会でもある。世界選手権の実績、国内の年間順位、各ヒートの勝敗という三つの軸を分けて追うと、観戦の焦点を定めやすい。
出発前にはエントリーリストとタイムスケジュールの最新版を確認し、チケットの提示準備も忘れずに。この記事は2026年10月19日時点の公表情報に基づく。出場者、時刻、販売内容は変更される場合があり、販売予定の案内は最新在庫の保証ではない。











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