全日本ロードレース選手権第6戦「SUPERBIKE RACE in OKAYAMA」は、9月26・27日に岡山国際サーキットで開催された。27日の決勝では、長島哲太選手がJSB1000で初優勝。地元・岡山の松岡玲選手もST600で初勝利を挙げ、雨に左右された一戦は、複数のクラスで節目の結果を生んだ。
次の全日本は10月24・25日の鈴鹿最終戦。本稿では、JRRが9月26・27日に公開した公式レポートをもとに、岡山で何が起きたのかを振り返る。これから開催される大会の予告ではなく、すでに終了した第6戦の結果を整理したものだ。

雨の岡山、決勝4クラスの表彰台
26日の予選から雨の影響を受けた岡山。27日は午前中にいったん雨が止んだが、J-GP3決勝の途中から再び降り始め、その後のレースもウエット路面で争われた。JSB1000、ST1000、ST600はそれぞれ予定より3周短縮されている。
| クラス | 優勝 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
| JSB1000 | 長島哲太 | 國井勇輝 | 水野涼 |
| ST1000 | 羽田太河 | 國峰啄磨 | 荒川晃大 |
| ST600 | 松岡玲 | 伊達悠太 | 長尾健吾 |
| J-GP3 | 若松怜 | 飯高新悟 | 高杉奈緒子 |
J-GP3は赤旗で終了したため、走行中に見えていた順序と最終結果がそのまま一致しない。表の順位は、JRR公式が説明するレース終了後の扱いを反映したものとなる。
JSB1000:長島哲太が初優勝、ダンロップは12年ぶり
21周で行われたJSB1000決勝は、國井勇輝選手(SDG Team HARC-PRO.Honda)が先頭でスタート。中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)と長島選手(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)が追い、序盤からこの3人が上位を形成した。
予選では野左根航汰選手が1分43秒388でポールポジションを獲得。國井選手、水野涼選手がフロントロウに並んでいた。しかし決勝では野左根選手が8周目の1コーナーで転倒。翌9周目に水野選手が岩田悟選手を抜き、4番手へ上がる展開となった。
上位争いの大きな転機は14周目。中須賀選手がヘアピンのブレーキングで転倒し、リタイアした。17周目には長島選手が國井選手を抜いてトップへ。そこから後続との差を広げ、JSB1000で自身初めての優勝をつかんだ。
2位には國井選手、3位には水野選手が入った。JRRによると、ダンロップタイヤを使用するライダーがJSB1000で勝つのは12年ぶり。レース終了まで周回遅れにならず21周を走ったのは8台で、雨の一戦の厳しさが結果にも表れている。
ST1000:羽田太河が中盤に逆転、今季4勝目

ST1000の予選トップは國峰啄磨選手。1分44秒973を記録し、村瀬健琉選手、亀井雄大選手が続いた。決勝は15周に短縮され、フルウエットの路面でスタートした。
ホールショットを奪った國峰選手を、荒川晃大選手、亀井選手、羽田太河選手が追った。羽田選手は2周目に2番手へ上がり、7周目には國峰選手を抜いて首位へ。以後は安定したペースでトップを守り、今季4勝目を挙げた。
國峰選手が2位、荒川選手が3位。4番手まで上がっていた和田留佳選手は、10周目の転倒でリタイアした。序盤の順位だけでは勝負が決まらず、雨の中で中盤以降のペースと完走が結果を分けた。
ST600:松岡玲が地元で初勝利、長尾健吾は18番手から表彰台へ

松岡玲選手は、26日の予選で1分47秒638を記録してポールポジションを獲得。決勝では先頭でスタートし、いったん伊達悠太選手に前へ出られたものの、伊達選手が2周目にミスした間にトップを取り戻した。
決勝は16周。松岡選手が先頭を維持する一方、後方から大きく順位を上げたのが長尾健吾選手だった。18番手からスタートし、5周目には10番手。13周目に4番手へ、翌14周目には3番手へと進出した。
松岡選手はそのままトップでゴールし、地元・岡山で自身初優勝。伊達選手が2位、長尾選手が3位に入った。予選2番手の小山知良選手はウォームアップラップで転倒し、ピットに戻ったため最後尾からのスタートとなっている。決勝前の一周から展開が大きく変わったレースだった。
J-GP3:最終盤の大雨と赤旗、公式結果では若松怜が優勝

19周のJ-GP3決勝はドライ路面で始まり、富樫虎太郎選手、飯高新悟選手、若松怜選手が先頭を争った。高杉奈緒子選手も終盤には前方へ追いつき、表彰台をめぐる争いに加わった。
最終ラップに、富樫選手と接触した若松選手がコースアウト。さらに突然の大雨によって富樫選手も転倒し、その後も転倒が相次いだ。JRRは約10台が転倒したと伝えており、レースは赤旗のまま終了した。
公式レポートでは、結果に17周終了時点の順位を適用すると説明されている。ただし、その時点で先頭だった富樫選手は、赤旗提示後5分以内にマシンに乗るか押す形でピットレーンへ戻れず、順位変更の対象となった。
最終結果は若松選手が優勝、飯高選手が2位、高杉選手が3位。この大会については、最終周の映像や途中順位だけで勝者を判断せず、赤旗後に確定した扱いまで確認する必要がある。
土曜のJP-SPORTは片田泰志が接戦を制す
26日に予選と決勝が行われたJP-SPORTでは、市原一優選手が2分00秒478でポールポジションを獲得した。ウエット宣言によって1周減算された決勝は11周。序盤から転倒で上位が入れ替わり、片田泰志選手、栗原文太郎選手、野村唯人選手が上位争いを繰り広げた。
9周目に栗原選手が一度トップへ出たが、片田選手が抜き返した。最後まで接近した争いを守り切った片田選手が優勝し、栗原選手が2位、野村選手が3位となった。
鈴鹿へ向かう前に、岡山の結果を押さえる
岡山の週末は、予選の速さ、雨の変化への対応、終盤まで走り切る力がそれぞれ異なる形で結果に結びついた。長島選手と松岡選手の初優勝に加え、羽田選手の今季4勝目、赤旗後の扱いまで重要だったJ-GP3と、各クラスの内容は一様ではない。
次の鈴鹿最終戦は10月24・25日に予定されている。観戦情報は鈴鹿最終戦のチケット・観戦案内を参照してほしい。本稿に記載した順位と出来事は岡山第6戦のもので、鈴鹿での結果や年間最終順位を先取りするものではない。
出典:JRR「SUPERBIKE RACE in OKAYAMA 2日目レポート」、同1日目レポート。2026年10月19日確認。











コメント