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RZ350Rを前後18インチで仕立てるRCM-614|サンクチュアリーが専用ステム開発の進捗公開

サンクチュアリー本店が、RZ350Rをベースに製作する「RCM-614」の進捗を公開した。今回のテーマは、前後18インチホイールを軸にした車体づくりと、フロントまわりの専用部品開発。完成車の発表ではなく、標準状態を測定し、ワンオフのステアリング部品を設計する段階の報告だ。

RCM-614は、代表の中村氏が自身の愛車として進めるプロジェクト。同店の受注車両とは別に、作業時間を確保しながら製作している。10月16日公開の第3回では、性能数値を追う前に、どの時代の、どんな姿を形にしたいのかという方向性が明確に語られた。

RCM-614のベースとなるRZ350Rの外装ディテール
RCM-614のベースとなるRZ350Rの外装ディテール。画像出典:NOBLEST/サンクチュアリー。
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現代風の定番仕様ではなく、当時の憧れを軸にする

このRZ350Rで重視されているのは、中村氏が10代の頃に乗りそびれた車両への思いだ。排気量や新しいパーツを優先して仕様を決めるのではなく、当時実現したかった姿を現在の製作環境で具体化するという考え方が、車体全体の方向を決めている。

その象徴が、前後18インチホイールを使う方針となる。RCMという名前から一定のホイールサイズやスタイルを想像するのではなく、この車両の目的に合わせて構成を選んでいる点が興味深い。

外観では初期型のビキニカウルを取り付け、ハンドルはセパレートタイプではなく、低めのバーハンドルを希望している。これは中村氏個人の好みを反映した計画であり、一般ユーザーに同じライディングポジションを勧めるものではない。

18インチホイールに合わせ、フロントの構成を検討

ブログでは、フロントにリム幅2.50程度の軽合金製18インチホイールを使いたいという構想と、フロントフォークを直径36~38mm付近まで大径化したいという方向性が示された。いずれも完成仕様の確定値ではなく、この時点の製作意図として紹介されている。

フォーク径を変える計画には、それを支持するステアリングステムやトップブリッジの変更が伴う。そこで今回の報告では、まず標準状態の車体姿勢を記録し、フロントまわりを外して各部を採寸する工程に進んだ。

交換前に標準状態を記録する

記事で繰り返し強調されているのは、ノーマル状態の数値を把握すること。前後の車体高さや、フォークのオフセット値を測定しており、部品を変更する前の基準を残している。

カスタムの進捗というと、取り付けられた新品部品が注目されやすい。しかし、この報告で中心になるのは、まだ見た目の変化に直結しない測定だ。変更後の姿を考えるために、変更前の状態を具体的な寸法として知っておくという順序が分かる。

なお、今回のブログは実車の製作記録であって、読者が同じ採寸値や加工を再現するための作業マニュアルではない。車体寸法に関わる変更は、個々の車両状態や組み合わせを含め、専門店で検討する必要がある。

紙の図面から3Dモデルへ、専用トップブリッジを形にする

採寸した内容は中村氏が図面にまとめ、メカニックの永井氏が3Dモデリングを担当。アンダーステムとトップブリッジの検討を進めるなかで、SCULPTUREのRZ-R用として試作するトップブリッジのモデルが紹介された。

3D化した段階では、単に取付部の寸法を合わせるだけでなく、面取りの幅や長さ、曲面にする部位なども調整している。切削後の形状とデザインを同時に検討する工程であり、図面から立体へ移す作業そのものが開発の重要な一部となっている。

同社は、この3Dモデルを3Dプリンターによる試作につなげられる点にも触れている。ただし、今回紹介されたのは設計・モデリングの段階であり、金属製の完成部品が販売を開始したという意味ではない。

試作と市販品を区別して読む

ブランド名を伴う専用部品の開発は、同じ車種のオーナーにとって気になる話題だ。一方で、RCM-614の製作記録だけから、価格、販売時期、対応年式、単体購入の可否まで判断することはできない。

今回の情報から確認できるのは、RZ-R用のトップブリッジを試作するためのモデリングが進んでいることまで。正式な商品化や適合情報については、今後の別途案内を待ちたい。

今回分かったこと、まだ決まっていないこと

  • ベース車:RZ350R。RCM番号は614。
  • 製作方針:前後18インチホイールを使い、若い頃の憧れに沿ったスタイルを目指す。
  • 進んだ作業:標準状態の記録、フロントまわりの分解と採寸、専用ステアリング部品の設計・3Dモデリング。
  • 検討中の内容:フロントホイールのリム幅、フォーク径、低いバーハンドルを含む最終的な組み合わせ。
  • 未発表の内容:完成時期、完成車の性能、開発部品の販売価格・発売日。

完成車の華やかな姿だけでなく、コンセプトを数値と立体に落とし込むまでを見ることができるRCM-614。今後は、モデル化した部品が実車上でどのような形になるのか、当初の18インチ構想とともに注目したい。

出典・関連情報

本記事は2026年10月19日時点で確認できた公式情報に基づいています。予定、仕様、販売条件は変更される場合があるため、最新情報は各公式ページで確認してください。

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