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アーマーハンドガードを確実、堅牢に装着する方法

ZETA RACINGアーマーハンドガードシリーズに100%機能を発揮させるための装着ノウハウをまとめました

目次

正しく装着されてないハンドガードは転倒時にずれてしまう

今、バイクをオフロードっぽくするためのカスタムアイテムとして売れているものがなにかご存知ですか? 実はハンドガードなんです。ハンドルにヘビーデューティなガードが付いていることこそ、2020年代の「オフっぽさ」なのかもしれません。見た目だけでなく、寒さをしのげるプロテクション面積が魅力のスクードプロテクターや、よりレーシーな用途をこなすX3プロテクター、エンデューロ向けのXCプロテクターなど、ありとあらゆるオプションが揃っていて、機能面でも充実。アイデア次第でオフロードライフがぐっと1レベル上がることうけあいです。そんな需要に応えるべく、ZETA RACINGからはホンダCRF250Lから、スズキV-STROM250SX、ホンダモンキー125まで様々な車両向けの専用アドベンチャーアーマーハンドガードをリリースしています。これら、専用品はワイヤーの取り回しやハンドルエンドの形状、仕上げなどもすべて勘案されて設計されていて、何も考えずともジャストフィットするのが魅力です。

とあるレース会場で見受けられたハンドガード。エンド部に隙間が空いているのがわかりますか? レースが終わる頃には、このエンド部のボルトが外れてしまい、ハンドガードをブラブラさせながら走る様が見受けられました

しかし、汎用品のアーマーハンドガードベンドなどは、正確に取付けられていない車両もしばしば見受けられます。ハンドルへのクランプがしっかり咥えられていなかったり、エンド部分が垂直に付いていなかったり、アンカーがしっかり刺さっていなかったり……。それでは、完全に装着されているとは言えないため、転倒時にくるっと回ってしまって煩わしいことこの上ありません。ハンドガードが回ってしまうと、ブレーキホースを切ってしまったり、手首を骨折してしまう原因にもなりかねません。というわけで、今回は正確にハンドガードを取り付けるためのノウハウをまとめてみました。

※今回は、プロアーマーハンドガードベンドをUクランプロングを使って組み上げています

ZETA RACING
プロアーマーハンドガードベンド
価格 : ¥14,410(¥13,100)

ZETA RACING
ハンドガードマウント ロングUクランプキット大径バー用(28.6㎜)
価格 : ¥6,600(¥6,000)

ハンドルのエンドに垂直になっているかどうか

まずは、目の前にある車両と持っているハンドガードの相性が合っているか確認しましょう。ハンドガードは取付けの仕様面で分けると、アドベンチャー用か、それ以外の2種が存在します。アドベンチャーアーマーハンドガードはその名の通りアドベンチャー機種向けに開発されたもので、サイズは小さめ・全長も短くできています。クランプも22.2mm径のハンドル向けなので、現在テーパーバーが主流のレーサーには正しく付けられません。付いたとしてもパーツの強度そのものがレーサー向けではないのです。なんとなく固定はできてしまうので、現在ご自分のアドベンチャーバイクにアーマーハンドガードを装着されている方は改めてご確認ください。逆もまた真なりで、汎用のアーマーハンドガードをアドベンチャーバイクに付けようとすると、スクリーンなどと干渉しがちです。なお、アーマーハンドガードはZETA RACINGやレンサルなど多くのハンドルに装着可能ですが、テーパー角が急なハンドルバーや、レンサルのツインウォールバーには取付けられないことも知っておいてください。

CL250スクランブラーに取り付けられたアドベンチャーアーマーハンドガード。アドベンチャーアーマーハンドガードはベンドが深く、マウント部分の径も22.2mとレーサーには向かない

さて、正しい組みあわせを選べたら次は本題の位置合わせです。ハンドガードが正しく付かない理由の多くは、位置合わせがうまくいっていないケースがほとんどです。つまり、取付けの最初からつまづいているということです。見分けるための最大のポイントは、ハンドルのエンドに対して垂直に付いているかどうか。ハンドルのエンドに対してばっちり垂直が出ていれば、ハンドガードとハンドルのエンドの面圧がしっかりかかります。この面が傾いて隙間が空いてしまうと、組みつけの強度が弱くなります。

バーエンドが垂直にしっかり取り付けられているかどうか。ここが分水嶺です!

仮組みでは、垂直に付いているか確認しつつ、ガードがレバーの正面あたりにくるように位置を決めていきましょう。

ボルト組みつけ① バーエンドアダプター

仮組みをしたら、大事なバーエンドから締め付けていきます。バーエンドアダプター(アンカー)はお持ちのハンドルに合った径のものが必要ですが、ZETA RACINGのSX3バーやCXバー、COMPバーなどの標準的なアルミハンドルバーや、トレールモデルのスチールハンドルであれば付属のアンカーで取付け可能です(アーマーハンドガードは内径13.5~19mmの範囲、プロアーマーハンドガードは13.5~16mm)。

ボルト組み付け② マウントとガードのボルト

次はマウントとガードのボルトを締め付けます。①を締め付けるとハンドルバーのベンド形状によってマウントとガードの位置関係がずれる場合もありますが、ガード本体を曲げながら合わせていきます。なお、このボルトはなるべく長穴の外側を使うように組むと、破損しづらくなります。

ボルト組み付け③ マウントのクランプ

最後に、マウントをハンドルにクランプで締め付けます。テーパーの角度がクランプに合わない場合は、②に戻ってガード自体を内側に寄せながら締めるといいでしょう。

なお、バーエンドにオプションのバーエンドプラグを差し込むことで、グリップやスロットルへの泥の侵入をより防ぐことができます。また、このプラグを装着することでアーマーハンドガードにもプロアーマーハンドガード用のより強固なバーエンドアダプターを使うことができます。ただし、バーエンドはわずか5mm位置が変わるだけでもハンドル幅のフィーリングが変わりますので、好みに合わせて慎重に決めたいところです。

ZETA RACING
アーマーハンドガード
オプション バーエンドプラグ チタンカラー
価格 : ¥3,080(¥2,800)

クランプの種類によって特性が変わる

ZETA RACING
ハンドガードマウンティングキット ロング
価格: ¥5,500(¥5,000) ※22.2mm用は ¥5,060(¥4,600)

最後に、悩みどころのクランプについて触れておきます。アーマーハンドガードの場合は、この取付け方法で登場したマウンティングキットミドルが付属(※今回紹介したプロアーマーハンドガードベンドにはクランプが付属しません)しますが、別売りの40mm長いマウンティングキットロングを使うと、ブレーキバンジョーなどと干渉しづらくなることでよりフレキシブルな取付けが可能となります。

ZETA RACING
ハンドガードマウント Uクランプタイプ
価格: ¥6,600(¥6,000)

UクランプはKTMなどの海外油圧クラッチのホースを避けるのに適しています。

ZETA RACING
ハンドガードマウント Uクランプタイプハンドガードマウント
サイドタイプ/フロントタイプ

価格: ¥7,920(¥7,200)

最も強力に取付けられるのはトップブリッジにマウントする、ハンドガードマウントサイドタイプ/フロントタイプです。物理的にハンドガードが転倒時に回ることがありません。このタイプのマウントは、マウント位置が下がるほど強固になり、ハンドル周りの剛性も上がっていきます(上がれば良いというものではないのでご注意ください)。

ZETA RACING
ハンドガードマウント
バークランプタイプ
KTM/HUSQVARNA ’14-/GASGAS ’21-
価格: ¥11,220(¥10,200)

バークランプマウントは、ハンドルクランプにガードをマウントするものです。こちらはKTM・ハスクバーナ・GASGASに対応するとアナウンスしていますが、実はヤマハのYZシリーズにも取付け可能です。このタイプもハンドガードが回ることはありません。トップブリッジに付けるタイプとは違い、ハンドルのラバーマウントが活きるという利点があります。

強固に付けられるクランプはハンドル周りの剛性が変わります。試しに片方にハンドガードを付けて感触を試してみると、ハンドルに手をのせた瞬間、コンマ数ミリ動くか動かないかのしなりが違うことがわかると思います。この高剛性を嫌う人は、アーマーハンドガードではなくオール樹脂製のアントラーハンドガードを使うといいでしょう。

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