突然の雨…バイクは錆びない?
引用元:https://pixabay.com/ja/photos/A5-2584378/
雨の日にバイクを濡れたままで放置しておくと、金属パーツが錆びてくるため注意が必要です。
そのまま放置してしまうと、金属パーツが腐食し強度が低下します。フレームやマフラー、ネジなどが脆くなり最悪の場合、走行中にパーツが破損する危険性があります。
愛車を錆びさせず長く付き合っていくためにも、以下の対策を行いましょう。
- 雨の前に防錆スプレーで対策しておく
- 濡れた場合は水分を徹底的に拭き取る
- 日頃の洗車やワックスも錆び対策に効果的
錆の防止に防錆スプレーが有効ですが、まずは洗車で汚れを落とし、以下のような防錆スプレーを使って対策するのがおすすめです。
■長期防錆スプレー AZ
引用元:www.amazon.co.jp/dp/B01NBNG9KP
バイクや自転車、車など様々なものに使える防錆スプレーが、AZの「長期防錆スプレー」です。
軽微な錆も落とせ、強力な防錆力が長期間持続するので、梅雨など雨の多い時期に入る前に施工しておくと錆の発生を防げます。
防錆剤は汚れなどが付着していると効果も半減するので、使用前にまずは洗車を行い、塗布する部分を綺麗にしておきましょう。
- 容量:420ml
- 参考販売価格(税込):1,487円
雨に濡れた後や、洗車後にバイク車体の水分を拭き取る場合、次のような商品を使うと吸水性もよく、絞る回数も少なくて済みます。
■マイクロファイバークロス Yuumo+
引用元:www.amazon.co.jp/dp/B0CKLPWWX3
優れた吸水力で、一般的なタオルでの拭き取りに比べ、拭き取り時間が大幅に減るのが、Yuumo+「マイクロファイバークロス」です。
大手ディーラーの現役自動車整備士監修のもと、吸水性や機能面、耐久性などプロ視点からのアドバイスを受けて作られています。
一般的なマイクロファイバータオルより拭き上げる時間が3分の1になるなど、高い吸水性を持った、プロも納得品質のマイクロファイバークロスです。
- 入数:2枚
- 参考販売価格(税込):1,980円
ワックスは高価なものを使用するより、こまめに洗車をしてきれいな状態を保っておくほうが重要です。
以下のような商品を使って、洗車後のワックスがけを行いましょう。
■SKW シェイクワックス 二相式 ワコーズ
引用元:www.amazon.co.jp/dp/B0069Z77FG
ワコーズ「SKW シェイクワックス 二相式」は、全塗装色に対応した扱いやすいワックスです。
伸びがよくて塗りやすく、拭き取りもしやすい作業性のよいワックスで、最高級の天然カルナバロウと特殊な界面活性剤により、深みのある美しい光沢になります。
作業性と仕上がりの美しさを両立させた、独自の二相式ワックスなので、使用前によく降ってお使いください。
- 容量:380ml
- 参考販売価格(税込):2,520円
【事前対策】雨の日対策でバイクが錆びるのを防ぐ
バイクは多くの鉄が使われていますが、鉄は酸素や水分と結合して酸化し錆びを発生させますが、対策をすれば錆びの進行を防いだり、緩やかにしたりできます。
雨ざらしにしておくとバイクはどんどん錆びていきますので、特に雨の日が多く湿度も高い梅雨時期は、しっかり対策を行ってバイクを錆びから守りましょう。
使わない時はバイクカバーをかけ屋内で保管しましょう
バイクに乗らない時間帯や、長期間乗らない場合は、バイクカバーをかけてできるだけ屋内で保管をしましょう。
バイクカバーを直接バイクに被せると、表面に細かな傷がつくことがあるので、柔らかめの毛布などをかけ、その上からバイクカバーをかけるのがおすすめです。
屋内保管が難しい場合は、バイクカバーを被せて雨があたりにくい場所か、風通しの良い場所で保管しましょう。
<h3>雨が上がったらカバーを外しておく</h3>
バイクカバーは雨や埃などからバイクを守ってくれますが、湿気が溜まりやすく、かけっぱなしにしておくのも錆の発生原因となります。
雨が降ると地面が濡れますが、雨が上がると今度は水分が蒸発してバイクカバー内に湿気が滞りやすくなるため、バイクカバーをかけたままの状態も避けるようにしましょう。
バイクカバーは防犯目的でもありますが、自分の目の届く範囲で、天気のいい日は定期的にバイクカバーを外し、換気をして空気の入れ替えをするのがおすすめです。
防錆スプレーを塗布しておく
防錆スプレーは錆の発生をおさえたり、錆を落としたりする効果があるので、洗車をして車体を綺麗にした後、金属部分に塗布しておくと錆の予防になります。
防錆スプレーを塗布する箇所は、フロントフォークやボルトなど鉄部分で、透明シリコーン配合の防錆スプレーはメッキ部分にも使用が可能です。(念のため使用前に目立たない部位で試してください)
防錆効果のあるシャンプーもあり、洗車と防錆効果が同時に得られて便利で、洗車の時間が取れない方におすすめですが、防錆効果は防錆スプレーより劣ります。
できるだけ洗車を行う
雨でバイクが濡れたら、水分を残さないよう拭き取りが重要ですが、洗車を行えばより錆の発生が抑えられます。
雨の水分の中には、錆の発生につながる埃などの汚れがバイクに付着していることもあり、拭き取っても汚れが残っていることがあるため、できれば洗車を行うのが効果的です。
洗車を行った後、フロントフォークやマフラーなどに防錆スプレーを塗布しておくと、より錆を抑える効果も高くなります。
【事後対策】雨の日に濡れてしまったバイクはメンテナンスを
雨でバイクが濡れてしまった場合、水分をそのままにしておくと、錆の発生原因になりますし、水垢がつくこともあります。
雨ざらしにして放置しておくとどんどん錆が発生し、中でもマフラーなど高温になる箇所は、最悪の場合錆が進行して穴が空くこともあるので、しっかりメンテナンスを行っておきましょう。
雨水を洗い流して水分を拭き取る
雨は水分の中に、空気中の埃も一緒に含まれていることがあり、バイクの鉄部分に付着すると酸化して錆が発生するので、まずは水分を綺麗に洗い流しましょう。
雨が残らないようにしながら、真水で洗い流すだけでも効果がありますが、洗い流す場合はできるだけ車体の上から水をかけるようにします。
バイクは雨の中を走行するので上からの水には強くなっていますが、下からの水には対応していないことが多く、水が入ってはいけない場所にまで水が入り込むこともあるので、車体の上から水をかけましょう。
チェーンはオイルをさしてメンテナンスを
チェーンは定期的にオイルをさせば錆の防止になりますが、チェーンに汚れがある場合は、先にチェーンクリーナーで汚れを落としましょう。
汚れがひどい場合は、チェーンクリーナーを塗布して5分ほど時間を置き、チェーンブラシなどでチェーンをこすって汚れを落とします。
センタースタンドがあるバイクはチェーンのメンテナンスも楽ですが、スプロケットとチェーンの間に手を挟んで怪我をしないよう、注意をしながら作業をしましょう。
ディスクブレーキ周りのメンテナンス
短い期間でもバイクに乗らないと、ディスクブレーキに錆が発生することがありますが、ディスクブレーキの錆は走行してブレーキを数回かければ、すぐに消えます。
雨天時に泥はねなどでディスクブレーキが汚れた場合は、CUREの「ブレークリーン」などでディスクブレーキの洗浄を行いましょう。
ブレークリーンはディスクブレーキから金属パーツの洗浄まで使えるので、日頃からメンテナンスを行っている方は、1つあると便利です。
【事後対策】雨で錆びてしまったバイクへの対処法
雨の日が多く湿度も高い梅雨時期は、短い期間の放置でも錆が発生してしまうことがあります。
バイクに錆が発生してしまった場合、どのように対処すればよいのかを解説していきますので、参考にしてみてください。
軽度の錆びなら自分で除去が可能
錆の直径が5mm未満の軽微な錆は、錆取り剤を使って自分で除去できるケースも多いです。
錆取り剤にはスプレータイプやクリームタイプ、液体タイプがあり、軽微な錆が広範囲に及んでいる場合はスプレータイプ、垂直や傾斜のある箇所はクリームタイプだと液垂れせずに使用できます。
液体タイプは刷毛で塗るようにして使用しますが、バケツなどに錆取り剤をあけ、錆の発生したパーツを漬け込んで錆を落とすことも可能です。
錆びの再発を防止するポイント
錆を取ったあとのケアも重要で、再び錆を発生させないために防錆剤を塗布したり、可能ならば屋内の駐車場に停めたりするなど、雨風にさらされないようにしておくのが有効です。
バイクカバーも雨や埃はしのげますが、地面から発生する水蒸気によってバイクカバーの中に湿気が溜まり、被せたままにしておくのは錆が再発する原因になります。
バイクカバーを使用している場合は、天気のよい日はバイクカバーを外して湿気を逃がすなど、できるだけバイク車体が風通しのよい状態にすることが、錆の再発を防止するうえで重要です。
深刻な錆びはバイクショップなどに相談
錆によって穴が空いてしまった場合や、市販の錆落としを使っても錆が落としきれない場合は、バイクショップなどプロに相談してみましょう。
特に熱を持つ排気管やマフラー周辺は錆が発生しやすく、錆を放置しておくと穴があいて排気漏れを起こしたり、消音効果がなくなったりして、警察の取り締まり対象となることもあります。
自分で手に負えないと思った錆は、酷くなることはあっても良くはならないので、できるだけ早めにプロに相談して対処してもらうのがおすすめです。
雨によるバイクの錆びに関するFAQ
雨天の中を走行したり、屋外に駐車したりすることの多いバイクは、雨に濡れやすく錆も発生しやすいです。
そこで、雨によるバイクの錆発生に関して、「よくある質問や疑問」と「その回答」についてまとめてありますので、バイクの錆対策の参考にしてみてください。
雨で錆びやすいバイクパーツは?
雨で錆びやすいバイクパーツは、フロントフォークやディスクブレーキ、メッキパーツが挙げられます。
フロントフォークが錆びると最悪の場合、オイル漏れを起こしたり、正常な動きをしなくなったりして、走行にも支障が出ることもあるため、特に錆を予防しておきたいパーツです。
また、メッキの表面には目に見えないほどの小さな穴が無数に空いており、穴より雨水が侵入して素地に錆が発生し、やがて表面のめっき層まで錆が出てくることがあります。
雨で錆びにくいバイクの素材はある?
雨で錆びにくいバイクの素材はステンレスやアルミ素材で、ステンレスは表面に保護膜をまとっているため錆びにくく、アルミも酸化被膜を形成するため、鉄よりも遥かに錆びにくいです。
必ず錆ないという訳ではなく、ステンレスも鉄などほかの素材で発生した錆をもらい受けて錆になったり、砂や埃などが表面に付着し続けていると、錆が発生したりすることがあります。
アルミは純度が高いと錆びに強いですが、剛性を出すために合金となっている場合など、純度が下がっている場合は、内部より錆が発生することも。
まとめ
引用元:https://pixabay.com/ja/photos/88-1953342/
雨とバイクに発生する錆の関連性について、錆が発生しやすい原因・理由や、錆の発生を抑える方法について解説してきました。
比較的軽微な表面で留まっている錆は、市販の錆取り剤などを使って錆を除去できますが、錆による侵食が進んでいたり、素地に穴が空いたりする場合はプロに依頼して対処してもらうのが無難です。
錆を落とした後、錆の再発を抑える方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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