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ROADTEC™ 02テクノロジー解説② 強化タイプ繊維とSS由来のコンパウンドで ドライグリップを10.2%向上した

「DOUBLE UP YOUR RIDE」/「この1本で2つの楽しみを」というコンセプトの「スーパースポーツツーリングタイヤ」に進化したROADTEC™ 02。

プロファイルは、ROADTEC™ 01SEとほぼ同じで、中央部のゆったりしたラウンド形状により素直なハンドリングと、高速安定性を重視した設計です。

外観は大きく変わり、左の01SEに対し02は非常にスポーティなルックスを手に入れた。しかし、01SEからのゆったりしたラウンド形状はほぼ同じ。内部構造や使用材料の違いにより、スポーツライディングにより適応した性能を手に入れている。

しかし、カーカスにはややスーパースポーツ寄りの高剛性なテキスタイル(繊維)を使用することで、あらゆる場面でのハンドリングの向上を狙っています。

また、定評のあるゼロディグリースチールベルトを採用することで、ハンドリングの正確性と、乗り心地のよさ、ドライからウエットまでのさまざまな条件下でのフレキシブルな性能の実現を達成しています。

従来モデルのROADTEC™ 01SEと同様のおとなしめのプロファイルを採用しながら、その内部構造はアップグレードされてスーパースポーツに比類する剛性を持たせることで、スーパースポーツとスポーツツーリングという2つの用途への対応を果たしたROADTEC™ 02。

もちろん、コンパウンドもその「DOUBLE UP YOUR RIDE」/「この1本で2つの楽しみを」というコンセプトを実現するために01SEから大幅に進化しています。

目次

01SEに対し5~10.2%ドライグリップを向上

ROADTEC™ 02に採用された新たなコンパウンドが、これまでのスポーツツーリングタイヤからスーパースポーツツーリングタイヤへと変貌を遂げたひとつの要因です。

フルシリカコンパウンドを採用するフロントタイヤは、スーパースポーツ用と言える開発が行われ、コンパウンド剛性を高めるとともに柔軟さも合わせ持つことで接地面積を増やして、あらゆる場面でのグリップ力を向上させています。

その性能向上は特にドライ路面で発揮され、01SE比でウエット路面では+5%、ドライ路面では+10.2%ものグリップ力の向上を実現。まさに、スーパースポーツタイヤとも言える特性を身に付けているのです。

フロントタイヤは、フルシリカのシングルコンパウンド。スーパースポーツ用タイヤに比肩する剛性と、確実な接地面を確保している。ドライでのグリップ力は最大で10.2%向上している。

そして、デュアルコンパウンドを採用したリヤタイヤはキャップ&ベース構造として、両サイド部分はフロントと同じハイグリップのシリカコンパウンドを採用することで、素早いウォーミングアップ性能と高いグリップ力を発揮します。

このシリカコンパウンドの採用により、ウエットコンディションでは01SE比で+15%、ドライでは+9%の性能向上を果たしています。

そして、センターとベースコンパウンドには剛性が高く、伸びにも強いハイシリカコンパウンドを使用し(01SE比で+7.4%の性能向上)、あらゆる状況下で一貫した安定的な性能を発揮してくれます。

このキャップ&ベースのリヤコンパウンドは、高速道路での走行安定性と、ロングライフにも寄与しています。

リヤタイヤは、おなじみのキャップ&ベース構造で、図の濃いブルー部分がフロントタイヤと同様のハイグリップのハイシリカで、センターとベースの薄いブルー部分は剛性が高くロングライフに貢献するハイシリカを採用している。また、このキャップ&ベース構造により、高いウォームアップ性能も確保している。

そして、ROADTEC™02の特筆ポイントは、43%以上のバイオベースおよびリサイクル素材で作られていること。バイオベース材料は天然ゴム、繊維強化剤、米の籾殻や菜種油といった生物化学薬品、バイオ樹脂が用いられ、リサイクル材料は合成ゴム、シリカ、カーボンブラックとなっています。

サスティナビリティの実現のために、このように高い割合のバイオベースとリサイクル材料を特徴とするタイヤはメッツラー初であり、ROADTEC™02 は「ISO14021認証」を取得しています。

環境にも配慮して製造されるROADTEC™ 02の最大の特徴とも言えるのが、大きく様変わりしたトレッドパターンと、そのトレッドに新採用された「DYNATREAD™」(ダイナトレッド)という最新のテクノロジーです。

まさしく画期的と言える「DYNATREAD™」については、6月21日金曜日に公開予定のテクノロジー解説③で詳しくお伝えします。

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