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ヒマラヤ山脈で試乗、ロイヤルエンフィールド初の水冷エンジンを搭載した新アドベンチャーモデルHIMALAYAN450とは

ある日、OFF1編集部に一通のメールが届いた――。送り主はロイヤルエンフィールドの輸入元であるピーシーアイ株式会社。中身はなんと、インド・ヒマラヤ行きの航空券とホテルのチケットだった。そう、ロイヤルエンフィールドがフルモデルチェンジしたニューHIMALAYANの試乗はなんと、あの世界の屋根とも呼ばれるヒマラヤ山脈を舞台に行われるというのだ。なんだってそんなところで? しかし、これには実は深い意味があったのだった

写真:高島秀吉、伊井覚

目次

ロイヤルエンフィールドの情熱が詰まった
アドベンチャーモデル、HIMALAYAN

それもそのはず、ロイヤルエンフィールドのHIMALAYANシリーズは開発当初よりヒマラヤ山脈を舞台としてきたからだ。ヒマラヤ山脈といえば、インド、中国、ネパール、パキスタン、ブータンの5ヶ国に跨るほど巨大で、標高7,200m越えの山が100以上連なり、最高峰のエベレストの山頂はなんと標高8,848.86m(諸説あり)という世界一の山脈だ。OFF1.jp編集部もあちこち世界中のレースや試乗会に足を運んでいるが、さすがにヒマラヤ山脈へ行くことになる日がくるとは思わなかった。

イギリスで誕生したロイヤルエンフィールドは1901年に初のモーターサイクルを発売した、トライアンフやハスクバーナ ・モーターサイクルズと並ぶ世界最古のバイクメーカーの一つだ。イギリス本社は1971年に一度倒産したが、1993年にはインドのEICHER MOTORS(アイシャー・モーターズ)がロイヤルエンフィールド・インディアを買収し、以降本拠地をインドに移し継続されてきた。

2000年代になるとインドは急激な経済成長期を迎え、ベトナムやタイと同様、社会の中でバイクが持つ移動手段としての役割は重要なものになっていった。その多くはスクーターが担っていたが、ロイヤルエンフィールドはその先にあるバイクを趣味として楽しむライダーの需要を獲得。その原点かつ代名詞とも言えるCLASSIC350のほかにも、カフェレーサールックのCONTINENTAL、クルーザータイプのMETEORなど、次々と新モデルを市場に投入しては国内・国外のバイクファンの支持を集めている。

画像: こちらはモデルチェンジ前の旧HIMARAYAN。ヒマラヤでは一般ライダーが乗る多くのHIMARAYANを見かけた。
こちらはモデルチェンジ前の旧HIMARAYAN。ヒマラヤでは一般ライダーが乗る多くのHIMARAYANを見かけた。

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