2023年のダカールラリーをデビューイヤーながら見事完走、2024年にはステージでも好リザルトをマークしたKOVE450ラリーが日本へ続々入荷しはじめている。超ロングディスタンスをこなせるKOVE450ラリー、果たしてワンタンクでどれほどの超長距離走行が可能なのか……身体を張って実験してみた!
KOVE de 神戸! リアルラリーバイクKOVE450ラリーはワンタンク30Lで神戸まで行けるのか?youtu.be
ロマンがたっぷり詰まったパッケージ
世はアドベンチャーバイク時代。どのバイクメーカーも競うように大きなサイズのオフロードバイクあるいは、それに準ずるモデルを矢継ぎ早に発表し続けている。ガチのオフロードバイクファンしかいないOff1.jp編集部としても、もちろんこの流れは無視できずトライアンフTIGER1200を入手して日々ツーリングを楽しんでいるところだ。これらアドベンチャーバイクの魅力は、ラリーのイメージを想起させ冒険心を煽るルックスや、ライディングポジション、オフロードを走れる(走れそうな)性能などが挙げられるのだが、それらの魅力を究極まで高めていった先にはひとつの原点ともいうべき姿がある。つまりラリーバイクだ。
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今年から日本へ続々入荷が始まっているKOVEの450ラリーを見てみよう。オフを走れるどころか、ダカールラリーを完走する実力を誇るリアルラリーバイクである。日本に入ってきているパッケージは、騒音対策や排ガス規制などを乗り越えているためにパワーもそこそこだったりするけれど、そのエンデューロマシンさながらの純粋にスポーツライディングに振ったライディングポジションや、ラリー中にトラブルに対応するためさっとタンクやカウルを取り外せる構造は、いわゆるアドベンチャーバイクの類いとは一線を画す仕上がりだ。快適性やメンテナンスフリー性はアドベンチャーバイクに譲るものの、もちろんオフロードを走らせたら究極なまでに高い実力を誇り、オフロード好きにとってのライディングプレジャーは何にも代えがたい。
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そんなラリーバイクのロマン、象徴ともいうべき装備であるKOVE450RALLYのビッグタンクにはなんと30Lもの燃料を入れることが可能だ。本国のサイトには、スタンダードタイプの場合14Lと書いてあるのだが、これはリアタンクを使わないことを想定した数字である。日本のKOVEジャパンのホームページにはリアタンクも燃料タンクとして使うことを想定した30Lと書いてあり、燃料ホースを繋げることで車並みの燃料タンク容量を実現できてしまうのだ。一体30Lもあって、どこに行くというのか。どこもかしこもガソリンスタンドのある日本で、必要があるのか。いや、必要があるか無いかではないのである。この30Lのガソリンで、普通のバイクでは到底なし得ない距離を無給油で走りきることに、意味が(?)あるのだ……というわけで、編集部はKOVEだから神戸という雑な理由で東京〜大洗神戸間を一気に走りきる、名付けて「KOVE de 神戸」実験取材を敢行してきた。
一日走りっぱなしでも余裕な長距離適性
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渋滞を嫌って朝7時(編注:遅すぎるだろ!)に東京都練馬区の編集部を出発。まだ気温10度付近の春先だったこともあってクシタニのフォワードアドジャケットをお借りした。
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