会社のガレージでたまたま見かけた『Honda XL750 TRANSALP』。
「日常から世界一周まで」を掲げているけど本当か……? その実力を確かめるべく、1泊2日の長距離ツーリングに挑む!
「日常から世界一周」できれば「東京から石川」くらい余裕では⁉
東京都某所。
陽の落ちた編集部で一人、終わりの見えない仕事に身を投じていたけれど、集中力が切れはじめ、気分転換がてらにコンビニへ。
すると、会社1Fのガレージに鎮座する『Honda XL750 TRANSALP(以下 トランザルプ)』の姿が目に留まりました。
「そういえばこのバイク、日常から世界一周まで、って掲げてるけど本当なのか……?」
そこにあるのはオプションもなにも装着されていないドノーマルの『トランザルプ』。
正直、外側から眺めているだけだとそのコンセプトは特に日常面では少々荷が重いように見えます。だって、日常と言えば「ちょっとコンビニ」や「通勤・通学」レベルの扱いを想像するけれど、目の前のバイクはどう見てもビッグアドベンチャー。ミドルクラスとはいえ、750ccの直列2気筒エンジンを搭載し、車格もそこそこ大きめなので日常使いは厳しいのでは?
それに、世界一周というならアドベンチャーバイクにはアフリカツイン(CRF1100L Africa Twin)シリーズなど、もっと排気量やグレードが上のモデルだってあります。その中で張り合えるだけの長距離適性や走破性をこのバイクが持っているのか?
などと懐疑的な視線を送っていましたが、試しにバイクに跨ってみると……
「……あ、これ日常から世界一周できるかも」
この時点で根拠はないです。強いて言えば跨った時のフィット感?
根拠はないのだけれど、実際に触れた『トランザルプ』からはそう思わせる手応えが。
降りたり跨ったり、眺めているうちに是が非でもこのバイクで長距離ツーリングがしたくなってきた!
というか最近ツーリングできてないし、どっか遠くに行きたい!(←本音)
そうと決まれば善は急げと企画を提出したところ、車両の手配までとんとん拍子に進みました。
で、問題はこの『トランザルプ』で“どこへ向かうか”です。
正直、せっかくFR21インチホイールを装着しオフロードも視野に入れたアドベンチャーバイクなので、ダートが味わえる場所に行きたい。だからといって、いきなり大きいアドベンチャーバイクで林道に突撃するのは自分的に不安があるし……。
そこで思いついたのが、石川県羽咋市に位置する日本で唯一砂浜を走れる道路「千里浜なぎさドライブウェイ」です!
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