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シリアルナンバー RCM-644 カタナ(最終回)

こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。

今回は前置き抜き、早速本題からスタートしたいと思います。

RCM-644 カタナ 最終回

いつもより画像多めにて、ご紹介しましょう。

RCM-644 GSX1100Sカタナです。

オーナー不在のRCMクラフトマンシップ、デモ車両として製作した1台。

各パーツの仕様や色など、完全に中村の趣味で好き勝手に製作させて頂いた
RCMでした。

カタナ用のOHLINS倒立ExMパッケージとO・Zレーシングホイール。

更には、Brembo製CNCラジアルマウントキャリパーGP4₋RXに
SUNSTAR製ワークスエキスパンドディスクのRCMコンセプト仕様と
ゴージャスな組み合わせ。

いつもの世界選手権トップメーカーアイテムだけに拘った最高峰の仕様です。

サイレンサーステーは、昔よく造った 通称 ”飴細工” と名付けているワンオフ品。

7N01の丸パイプを加熱して曲げて、擦り合わせて溶接し、磨いて仕上げる。
10年程前ならチョチョイのチョイで簡単にやってのけた仕事でしたが、久々に
やってみたら意外に苦戦しまして・・・

いかん、いかん、 自信を取り戻さねばと思いましたね (;^_^A

東京モーターサイクルショー NTBさんのブースに展示するべく、NTBさんが
代理店をやっておられる BSリチウムバッテリーを、これまた図面から起こした
ワンオフバッテリーケースで装備。

さり気なく見えますが、実はワンオフ品が集中している部分なんです。

エキセントリックアジャスターを回してリアサスの角度が50度可変できる
リアサスマウント。

担当メカの永井と共に 社内で3Dモデリングから起こして造ったアイテムで
キリ番シリアル RCM-700 MK-Ⅱで採用したものと全く同じものですね。

スタック製ステッピングメーターの2連装パネルは、オリジナルのワンオフで
下からステンレスベースプレート、二段目アルミA5052のクランププレート
一番上のA5052トッププレートはヘアーライン仕上げ後にアルマイト処理、
その上に更にカーボンプレートを重ねたハイブリッド仕様です。

もちろん、RCMシリアルナンバープレートは専用の削り出しホルダーを用いて
メーターにビルトインさせています。

夜間のコックピット回りは、こんな感じに (^^♪

これまた、さり気なくなんですが

ブレーキマスターシリンダーのリザーバータンクはシンプルなブラケットを
ワンオフし、タンクの位置・水平度・メーターの視認性を損なわない事など
拘ったステーを製作しました。

また、ミラーに関してもSCULPTURE製でオプション設定されている
クランプ共締めステーを用いてスマートに取り付けてます。

セパレートハンドル車両の場合、マスターシリンダーのミラーホルダーに
ミラーをそのまま取り付けるとミラーのバーの角度や長さに違和感を覚える
場合が多いのでSCULPTUREはトップブリッジに追加クランプできる
専用ミラーホルダーをラインナップしているんです。

更には・・・

ステアリングを切ってもメーターはそのままと言う、フレームマウント固定。

トップブリッジにメーターを取り付けない構造でハンドリングの軽さを追求。

倒立フォークの様に重量のあるフロント回りを装備した車両の場合は、殊更
ステアリングの軽さを追求した方が良いと言えるでしょう。

カタナのRCMでは初の試みとなる、メーターのフレームマウント化でした。

もう一つ、新たな製品ラインナップに繋がるパーツが・・・

OHLINSステアリングダンパーを用いた、新たなExMパッケージ!

第一弾はカタナ用で、φ43(正立)& φ50(倒立)用がこの春リリース
される予定です。

外装カラーリングのコンセプトは「黒色寄りの妖刀の如し」です。

ワイエフ曰く、頭の中で描いたイメージの色を現実に塗料で実現させるのは
難しく、しょせん塗装には塗料の限界があるとの事・・・

逆に、塗料や塗装の性質を認識した上で実現可能なカラーリングにする方が
最終的に高い完成度のペイントに繋がるとの事でした。

今回は、カタナのイメージを損なう事ないペイントに仕上がったと思います。

埋め込みウインカーが嫌いな訳ではありません。
むしろ自分は、埋め込みウインカーになじんだ世代でもありますからね。

とは言え、カタナのフロントウインカーには拘りました。

ノーマルよりも小型のものを、どうしてもノーマルみたいに取り付けたい!

カスタム車なのにノーマルみたいに取り付けたいと言う、矛盾した想いから
このウインカーブラケットに至りました。

今は、とても満足しています (^^)v

ナイトロレーシング製 最高峰のラインアップ、ウェルドクラフトチタンEX。

オイルクーラーもナイトロレーシングのフルラバーマウント式ステーを用いた
クラック対策品で、横回し配管ではなく上回し配管でシンプルにしました。

「どうだ!」とばかりに主張するのは、このマシンの方向性に似合わないと
判断したんです。

ガチャガチャしてないので、高級感のある都会的なセンスに見えますよね ♪

最も苦戦したのはエンジンのオーバーホールでした。

とにかく、新品の純正部品が手に入らないんですよ (-_-;)

ストックしておいたエンジン内部の新品パーツを全て放出し切り、なんとか
オーバーホールを完結させる事が出来たんですが、今後どうするか・・・

カタナのRCMを高い完成度で造るのは、もうこれが最後なのでは?と

そう感じざる得ない時代に入っているんです。

先ほどワンオフパーツが集中していると言った部分、シートを外しますと
これまたワンオフのアルミオイルキャッチタンクが現れます。

アルミ板をカットし、曲げ込んで製作したワンオフインナーフェンダーには
ASウオタニSP2が装備。

リアマスターリザーバータンクもフルード交換がし易いメンテナンス性を
考慮した位置に取り付けています。

こうして完成したRCM-644 。

デモ車ですからモーターサイクルショー展示後に、サンクチュアリー福岡店を
はじめとする屋内展示の巡業へと旅立つ予定。

画像では感じる事ができないRCMらしい造り込みを、その目で見て 感じて
頂けたらと思います。

RCM-644 GSX1100S カタナ

3月28日~30日にビッグサイトで開催される東京モーターサイクルショー
NTBさんのブースにて展示します!

また、RCMクラフトマンシップにも紹介されますので、気になる方は是非共
チェックして頂ければと思います (^^)/

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この記事を書いた人

RCM(リアル・コンプリート・マシン)製作、Z1、Z2、Ninja(ニンジャ)、Katana(カタナ)等のカスタム専門ショップ。

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