こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
何故かわからないんですが、毎年必ずと言って良いほど3月~4月にかけて
RCMの納車ラッシュがやって来ます。
それらは通常の製作期間、半年コース車両であったり、1年以上かかってる
長期ものだったりと特に定義はないんですが、とにかく3月~4月にかけて
ドバドバドバァ~ッ! っと、納車が重なるんです・・・
今年も例外なくその傾向でして、今まさに 超絶忙しさの臨界点!
最近は同じRCM数台をテーマにしたブログが続いてましたが、3月からは
他のRCM(大量にあります (;^_^A )を ご紹介して参りますので、皆さん
今暫く、お待ち下さいね!
それでは本題に!
RCM-644 カタナ(その8)です!
平行を出す為の簡易的な治具を作ってカウルステーに溶接しているのは
左右ウインカーステーが取り付けされる台座のブラケット。
ウインカーはアッパーカウルの樹脂部にではなく、このブラケット面に
ボルトオン固定されます。

カタナでのRCMでは初の試みとなった、フレームマウント式メーター。
アッパーカウルにメーターを固定する事でフレームマウント化となった
構造ですが、ステアリングブラケットからメーターが外された事による
ハンドリングへの好効果は期待できるでしょう。
この後、アッパーカウルステーはパウダーコート工程へと旅立ちました。

A5052材のプレートから切り出して曲げ込んだワンオフ製のインナー
フェンダーも、アルマイト処理に出す事に。
ここまで来ると最後は段取りがもの言うので、サクサク進めて行きます。

遅れていたシート加工も着手。
実は、あんこ抜きする事を前提にしていたステップの位置に ステップの
マウントボスを溶接していましたが、それでもカタナは肉抜きしすぎると
乗りにくくなるので、削ぎすぎ注意なんです。

ミリ単位で ほんのり肉抜き・・・
後部の側面も5mmほど僅かに削いで、シェイプアップしたスタイルに
仕上げました。
この後の革張りは専門業者さんに託しましょう。

アッパーカウルステーのパウダーコートが仕上がったので 早速取り付けし
ウインカーの固定部の確認良し!
これで外装がペイント工程に行ける!
と・・・
安堵したのも束の間
このカウルのウインカー取り付け部は、元々穴埋めがしてあったんですが
それがあまり良い出来でなく、急遽「このカウルじゃダメだ!」となって
ウインカー穴が開いてない社外のカウルを探す事になったんです。
ところが今度は、どこも在庫がなくて即納して貰えず・・・ ( ̄▽ ̄;)

ふと店内を見渡せば、かつて製作したRCM-607 FEカタナのオーナー
H・Oさんが預けて行かれた、穴無しFRPカウルが目に留まりました。
おそるおそるH・Oさんに連絡し正直に今の状況を伝えると、二つ返事で
「先に使って頂いて結構ですよ」との事。
と言う訳で、早速ウインカーの穴を開けて再スタートが出来ました。

H・Oさん! ありがとうございます!
本当に助かりました!
新品の同じカウルはオーダーしておきましたので、ご安心下さい。
今回は時間もなく、遠慮なく使わせて頂きました <(_ _)>

メーターパネルの表面処理も仕上がって来たので、本組みする事に。
今回はカーボンプレート、アルミヘアーライン仕上げプレート、そして
一番下の台座板は強度や靭性が求められるのでステンレスプレートとし
3層での構造にてアッセンブリしました。

思い付きの如く いきなり造り出したのは、アルミオイルキャッチタンク。
シート下の、ノーマルバッテリーが収納されていた空間が思いの他広く
容量が大きいのはもちろん、溜まったオイルを覗けるレベルウィンドウや
アクセスし易い位置のドレンボルト機構など凝った造りにしています。

溶接し、リークチェックを行って問題なければ今度は社内研磨部門にて
下地研磨後 へアーライン仕上げ。
更にアルマイト処理へと、意外に長旅となったキャッチタンクでした。

かれこれ30年以上の付き合いとなるワイエフデザインでのスナップ。
中村はワイエフに時々赴くのですが、この画像も夜訪問した際の画像で
凄く忙しそうでした・・・
RCMとワイエフとの結びつきは強く、まだまだ当分は続きそうですね。

車体の方も佳境を迎えています。
既にエンジンには無事火が入り、残すは細部の作業のみ!
ただいま絶賛奮闘中にて、次回はいよいよ最終回です!


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