バイクに乗る楽しみをもっと広げる方法として、「ツーリング」はとても魅力的な選択肢です。ただし、初心者にとっては不安も多いはず。「計画の立て方がわからない」「どんなルートを選べばいいのか」「長時間の運転に耐えられるか」など、さまざまな疑問が浮かぶことでしょう。この記事では、ツーリング初心者でも安心して挑戦できるよう、準備や走り方のポイントを丁寧に解説します。初めてのツーリングを成功させ、バイクの魅力を存分に楽しみましょう!
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ツーリングは“自由”を楽しむ旅のかたち

ツーリングとは、バイクで風を感じながら目的地を目指す旅のことを指します。車や電車とは異なり、バイクならではの「自由さ」が最大の魅力です。
走りたい道を自分で選び、好きな場所で休憩を取る。寄り道したり、風景を楽しみながらゆっくり進んだりと、自分のペースで旅を進められるのがツーリングの醍醐味です。また、季節や天候によって変化する景色をダイレクトに体感できるのも、バイクならではの楽しみといえるでしょう。
初心者の方にとっては、「旅」というと少し大げさに聞こえるかもしれません。しかし、ツーリングの目的地は遠くなくてもかまいません。近所の観光地やカフェまでの小さな冒険でも、ツーリングの楽しさは存分に味わえます。最初は気軽な距離から始めて、徐々に自分のライディングスキルや体力に合ったプランに挑戦してみましょう。
ツーリングの定義や楽しみ方など基礎知識に関しては別の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
ツーリングに行く前に確認したい基本の服装とは?

ツーリングを快適かつ安全に楽しむためには、適切な服装選びが欠かせません。特に初心者にとっては、服装の準備が初めての難関に感じられることもあるでしょう。「何を着ればいいのか分からない」「オシャレと安全、どちらを優先すべき?」そんな疑問を解決するために、ここではツーリング時の基本的な服装を解説します。快適さと安全性、ファッション性の3つをうまく見極めツーリングに出発しましょう!
ツーリングでは長袖長ズボンが基本
ツーリングを快適かつ安全に楽しむためには、長袖長ズボンの着用が基本となります。これは夏であっても変わらず推奨される基本的な服装です。その理由はいくつかあります。まずは安全上の理由です。万が一、事故などで転倒した場合、肌が露出していると地面との摩擦で大きな怪我を負うリスクが高くなります。長袖長ズボンを着用しておけば、こうしたリスクを最小限に抑えることができます。また、ツーリング中、風を直接受けると体力を消耗し、疲れやすくなります。長袖長ズボンで風の影響を抑えることで快適に走行することも可能です。
夏は紫外線も強くなりますが、長袖長ズボンを着用しておけば長時間の走行でも直射日光を遮り、日焼けや肌の乾燥を防ぐことができます。とはいえ、暑さを我慢しすぎると熱中症などの危険につながる場合もあるため、夏の暑い日は通気性の良いメッシュ素材や、汗を吸収して乾かす吸水速乾性に優れた衣服などを選ぶようにしましょう。バイク用品店であれば長袖長ズボンでも快適性に優れた製品は数多く販売されていますので、ツーリングの時期にあわせて快適さと安全性の両立を目指せると良いですね。
プロテクターは必ず装着!
ツーリング中の安全性を確保するためには、プロテクターの装着が欠かせません。プロテクターは、転倒や衝突時に胸部・脊椎・肘・膝など身体の各部位を守る重要なアイテムで、全ライダーに必須の装備です。バイクの死亡事故の多くが胸部損傷によるものと言われているため、ヘルメットはもちろん、胸部のプロテクターも重要です。バイク用のジャケットやパンツであればプロテクターと一体型になっている製品や転倒するとエアバッグが作動する製品を見つけられるため探してみましょう。また、プロテクターが入っていないバイクウェアの場合にはウェアの下に着られるインナータイプのプロテクターもあります。好みや用途に合わせて選んでみてください。
はじめて着るときには少し動きにくさを感じることもあるかもしれません。ですが、はじめてのツーリングを成功させるうえでとても重要なアイテムなのでしっかりと準備しましょう。
防寒着を持っていこう
ツーリングでは、たとえ暖かい時期でも、防寒対策をしっかりと行うことが重要です。特に長時間の走行や標高の高い場所に向かう場合、気温が急激に変わることがあります。朝晩の冷え込みや山間部での温度差は予想以上に体に影響を与えるため、寒さ対策として防寒着を持参することをおすすめします。
防寒着としては、薄手で軽量なジャケットやベスト、インナーのフリースなどが便利です。特に、走行中は風を受けるため、体温が奪われやすくなります。ジャケットやライディング用の防寒インナーを一枚重ねるだけで、驚くほど温かさを保つことができます。また、レインウェアを重ね着することやネックウォーマーも防寒対策に役立ちます。特に手袋は風を防ぐだけでなく、寒さで手先が冷えるのを防ぎ、快適な操作性を維持します。
近年では収納しやすく軽量な防寒ウェアも多く販売されており、ツーリングの際に荷物としてかさばりません。はじめてのツーリングでは予定よりも走行に時間がかかることもあります。予期しないトラブルが起こったときに対応できるよう準備をしておきましょう。
ツーリングの服装・アイテムについては別の記事でもっと詳しく解説しています。気になる方はこちらもあわせてご覧ください。
はじめてのツーリングを成功させる3つのステップ

ツーリングは自由であることが醍醐味ですが、初心者にとっては事前の計画が成功のカギとなります。ここでは、初めてのツーリングをより安全で楽しいものにするための計画の立て方と初心者向けのポイントを紹介します。
1. 片道50km程度で目的地を決める
ツーリングに慣れてくると、バイクでふらっとでかけることもできますが、初心者ライダーが初めてツーリングに行く場合は目的地を事前に決めておくことをおすすめします。ルートや距離感、走行ペースに不安があるなかで行き当たりばったりのツーリングにでかけると、疲れやストレスが溜まりやすく、最終的には楽しむ余裕がなくなってしまうことがあります。バイクは自由気ままに走れることが魅力ではありますが、慣れないうちは目的地を決めてでかけるようにすることが成功への第一歩です。
また、距離についてもなるべく短時間で到達できる距離を選ぶことがあとの自信にもつながります。ツーリングがはじめてであれば、まずは片道50km程度を目安に目的地を設定し、問題なく完走することを目指しましょう。はじめてのツーリングでは、道に迷うなどの予期せぬトラブルで予定時間より遅れてしまうことも考えられます。全体の距離とあわせて往復にかかる時間も計算しておくとより良いです。
2. 疲れにくく、走りやすいルートを選ぶ
ツーリングの楽しさを最大限に引き出すためには、ルート選びが重要です。
初心者ライダーにとってツーリング中に最も避けたいのは、道に迷ってしまったり、難しい道路状況に直面したりしてしまうことです。交通量が多い幹線道路や、アップダウンや急カーブが続く山道は、初心者には負担が大きいため、事前に地図やナビを活用して比較的わかりやすく、走りやすい道を選ぶようにしましょう。特に初めてのツーリングでは、簡単に引き返せるルートや、迷った場合でもすぐにナビを再設定できるようなルートを選ぶことで安心感を得られるでしょう。
また、ルートを決める際には休憩スポットも計画に含めることも重要です。はじめてのツーリングは思ったよりも疲れが溜まります。集中力の低下を避けるためにも、適度な休憩を挟みながら走行しましょう。準備をしっかり行うことで、初心者でも自信を持って走ることができ、ツーリングの醍醐味を存分に味わうことができます。
3. 天候・季節・交通量を考慮した日程にする
初心者ライダーがツーリングの日程を決める際には、交通量、季節、天候の3つの要素を考慮することが重要です。まず、交通量に注意しましょう。休日は観光地や主要道路が混雑しやすく、予想以上に時間がかかることがあります。一方、平日であれば通勤ラッシュを避けた時間帯を選ぶことで、スムーズに移動しやすくなります。初心者にとっては、交通量が少なく走りやすい日を選ぶことが快適さにつながります。
また、季節も日程選びの重要なポイントです。春や秋は気候が安定していてツーリングに最適ですが、朝晩の冷え込みや日が短くなる点には注意が必要です。夏は暑さが厳しくなるため、涼しい早朝や夕方を中心に予定を組むと快適に過ごせます。一方、冬は日が短く、日朝や夜間は一段と寒さが厳しく路面凍結のリスクも高くなるので、特に注意して計画を立てることが必要です。
そして天候は特に気を配るべき要素です。雨天は体が冷えるだけでなく、視界不良や路面が滑りやすくなるため危険が伴います。なるべく晴れ予報の日程を選び、当日に雨が予想される場合は延期を検討しましょう。これらのポイントを意識して日程を決めることで、初心者でも安心してツーリングを楽しめます。
初心者ライダーにおすすめしたいツーリングアイテム

初心者でもよりツーリングを快適かつ安全に楽しみたい場合には、まず下記のようなアイテムを準備すると良いでしょう。
アイテム名 | 目的と効果 |
スマホホルダー | スマホをバイクに設置できるアイテム。スマホをナビとして利用する場合には必須。 |
モバイルバッテリー | スマホ充電用に利用。ナビや音楽などツーリング時のスマホの消費電力はとても大きいため、持っておくと安心。 |
シートバッグ・ツーリングネット | 荷物をバイクに車載するためのアイテム。リュックをずっと背負い続けるのは負担も大きいため、車載できると身軽でいられる。 |
※走行中のスマホ注視は法律で禁止されているため、注意しましょう。
スマホホルダーは、ツーリング中のナビゲーションや連絡手段として欠かせません。選ぶ際は、取り付けが簡単でしっかりと固定できるものを選ぶと安心です。また、角度調整ができるものがおすすめです。モバイルバッテリーは、充電の持ちや容量に注目して選びましょう。できれば、ツーリング中でも手軽に充電できるタイプが便利です。シートバッグやツーリングネットは、荷物の収納力や取り付けの簡便さを重視したいところです。
ツーリングで最低限必要な持ち物やあると便利なアイテムの詳細は別の記事で解説しています。こちらの記事もあわせてご覧ください。
初心者に覚えてほしい!ツーリングシーン別走り方

ツーリングを楽しむには、走行中のシーンに合わせた適切な走り方を知ることが大切です。特に初心者は、様々な道路状況や天候に対応できるように、シーンごとに注意を払うことが安全で快適なツーリングに繋がります。ここでは、ツーリングシーン別の走り方を紹介します。
幹線道路を走るとき
幹線道路とは、都市間や地域間を結ぶ主要な道路のことを指します。一般的に交通量が多いため、車両との距離を適切に保ちつつ、周囲の状況に敏感に反応することが重要です。特に合流や車線変更の際には、他の車両の動きに注意を払い、無理な追い越しや急な進路変更は避けるようにしましょう。また、前後の車両との距離を適切に保ちながら、スムーズに走行することが安全に繋がります。
高速道路を走るとき
高速道路では、周りの車も速度を上げて走行します。そのため車両の動きに素早く反応する必要があります。車線変更を行う際は、後方の車両の速度と距離を確認し、十分な余裕をもって進路変更しましょう。加速や減速は徐々に行い、急な操作は避けることが重要です。また、高速道路では風の影響も受けやすくなります。特に風の強い日には体力を消耗しやすくなるので、途中のサービスエリアなどで適宜休憩をはさむことをおすすめします。また、スピードの出し過ぎは危険なため法定速度を保って安全運転を心がけましょう。
山道・峠道を走るとき
ツーリングで山道や峠道を走るのは気持ちいいものですが、その一方で思わぬ危険が潜んでいる場合もあります。例えば、カーブが連続する見通しの悪い道では、カーブの先に落石が落ちていることや、対向車がはみ出してくることなどが考えられます。場所によってはあまり整備がされておらず、地面に落ち葉がたまっていたり、ひび割れていたりと路面状況が悪い場合があるため、普段よりも注意が必要です。安全に走行するためにも、ギアを落としてゆっくり慎重に走りましょう。走行中に後続車が近づいてきたときには、無理をせず待機所や直線道路等で道を譲るようにすると良いでしょう。
悪天候で走るとき
天気予報を確認していても、突然悪天候に見舞われることも少なくありません。悪天候時にバイクで走る時は、いつも以上に注意が必要です。雨天時は視界が悪く制動距離が伸びるため、車間距離を十分に確保しましょう。濡れた路面は滑りやすいので、急な発進やブレーキは避け、カーブはバイクを倒しすぎないようにすることが重要です。特にマンホールや橋の継ぎ目部分はよく滑るので慎重な運転が求められます。また、車体が軽いバイクは強い横風に煽られやすいです。ギアと速度を落として、ニーグリップをしっかりと行い、体を丸めて走行することで風の抵抗を減らすことが可能です。大きな橋や高速道路などは遮るものがなく、退避場所もないため、強風時は走らないのが無難です。このように、シーンごとに適切な走行方法を覚えることで、ツーリングの安全性が高まります。初心者の方は特に、無理をせず、しっかりと状況を把握しながら走行することを心掛けてください。
ツーリング初心者が注意するべき5つのポイント

ツーリング初心者にとって、安全かつ快適に走行するためには、いくつかの基本的な注意点を押さえておくことが重要です。ここでは、初心者ライダーが注意すべきポイントを4つご紹介します。これらを実践することで、安心してツーリングを楽しむことができます。初めてのツーリングでも不安なく楽しめるように、しっかりと認識しておきましょう。
1. 出発前に装備やバイクを点検する
ツーリングに行く前に「ブレーキ」のパッド残量、「タイヤ」の空気圧と消耗具合、「灯火類」の点灯状況、「燃料」の残量の4項目は目視でチェックするようにしましょう。
ブレーキの利きが悪かったり、タイヤが摩耗していたりすると走行時に危険です。また、灯火類が点灯しないと周囲の車に自車の存在を知らせられませんし、燃料が不足しているとガス欠をしてしまう可能性があります。4つの頭文字をとって「ブタと燃料」で覚えておきましょう。
2. 晴れ予報でもレインウェアを用意する
事前に調べた天気予報が晴れでも、ツーリング先では急な天候の変化で雨に降られてしまう可能性があります。日本は山間部が多く、山の天気は変わりやすいため、必ずレインウェアをシートバッグやリュックに入れて出かけるようにしましょう。
レインウェアは雨から身を守るだけでなく、寒い時に防寒着として役に立ちます。薄手ではありますが、雨を通さない素材は風も通さないので、走行風をシャットアウトすることが可能です。

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3. ツーリング中はこまめに休憩を取る
ツーリングをはじめたばかりの頃は楽しくて、長時間ノンストップで走ってしまいがちです。楽しい時はアドレナリンが出ていて、あまり疲れを感じないかもしれません。しかし、休憩をしないと段々と集中力が切れてしまい、事故の原因となってしまいます。
そのため疲れを感じていなくても、1~2時間に1回は10分程度でも休憩をとると良いでしょう。あわせて首や肩、手首などのストレッチをしておくと、長時間のツーリングも比較的楽に過ごせます。
4. ガソリンは早めに入れる
ツーリングでのガス欠防止のため、ガソリンは早めに入れるようにしましょう。山間部や沿岸部などの田舎では、街に行かないとガソリンスタンドがなかったり、あっても営業していなかったりするケースが多々あります。また、高速道路を利用する時はなるべく高速道路に入る前に給油をしておきましょう。サービスエリアやパーキングエリアにも概ね50㎞間隔でガソリンスタンドはありますが、場所によって100㎞以上ないケースがあるうえに費用も少し高めに設定されていることが多いためです。
5. 仲間に合わせて無理をしない
マスツーリングをする際、仲間のペースや技術に追いつこうと無理をしてしまうことがあります。しかし、これは大きなリスクを伴います。スピードを出しすぎたり、自分のスキルを超えた走行を試みたりすると、事故やトラブルにつながる可能性があります。また、無理をしてしまうと、ツーリング本来の楽しさや達成感を味わう余裕を失ってしまいます。安全で楽しいツーリングのためには、まず自分のペースを大切にすることが重要です。もし仲間のペースに合わないと感じたら、遠慮せずに伝えましょう。ツーリングはチームスポーツのようなもので、お互いに気遣い、助け合いながら進むことで、全員が充実した時間を過ごせます。
はじめてのツーリングを成功させてツーリングライフを楽しもう!

初心者にとって、安全で楽しいツーリングを実現するためには、計画的な準備が欠かせません。まずは目的地やルートを慎重に選び、日程を決める際には交通量や季節、天候を考慮することが大切です。必要なアイテムを事前に揃えツーリングを快適に過ごすための持ち物も準備しましょう。
走行中の注意点として、出発前の点検、レインウェアの持参、こまめな休憩、ガソリンの補充は基本的なポイントです。これらを守ることで、安全性が高まり、疲れにくくなります。初心者だからこそ、無理せず自分のペースで走行し、着実に経験を積んでいくことが大切です。
ツーリングの楽しさを最大限に引き出すため、しっかり準備を整えて、安全に、そして楽しくツーリングを満喫しましょう。
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※文中に記載の品番/価格は、記事作成時のものです。


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