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「楽しむこと、それに勝るものはない」。FASTHOUSEのルーツに迫る

アメリカのカリフォルニアを拠点としているモトクロスウエアブランド、FASTHOUSEとはどんなブランドなのか。その理念について、創業者である Kenny Alexander(ケニー・アレクサンダー)にインタビューしました

目次

FASTHOUSEのルーツと歴史

FASTHOUSEとは、1968年に誕生したアパレルブランドで、アメリカのカリフォルニアを拠点としています。幼少期よりモトクロスを楽しんでいたアレクサンダーは、練習後に足繁く通った祖父の家がブランドの原点だと語ります。

Kenny Alexander(ケニー・アレクサンダー)

「俺は子供の頃からモトクロスに魂を捧げてきた。祖父の親友、あのスティーブ・マックイーンの息子であるチャド・マックイーンとは共に競い合った仲だったんだよ。当時はイケてるモトクロスウエアなんてものは存在しなかったから、祖母がライダーのために一着一着ジャージを仕立ててくれたんだ。レースで死闘を繰り広げた後には、祖父の家にライダーたちが集まって、馬鹿騒ぎをしたり、熱く語り合ったり、みんなで最高に楽しい時間を過ごした。そこは、いつしか『FASTHOUSE』と呼ばれるようになった。そしてブランドを立ち上げる時に、この名前と当時の最高の思い出が脳裏に蘇ってきて、ブランド名にしようと決めたんだ」(アレクサンダー)

また、アレクサンダーの父親は、オートバイ愛好家クラブ「View Finders」のメンバーであり、1970年に開催された伝説的レースイベント「インディアンデューンズ」の立ち上げにも尽力しました。FASTHOUSEのウエアやアパレルに息づく、遊び心とモータースポーツを楽しむスタイル、その源泉には、実際に「FASTHOUSE」で過ごした時間と、モトクロスを愛する父親の姿が反映されているんですね。

モトクロス/サーフィン/スケートボード、カルチャーへの愛

アレクサンダーは13歳の時にモトクロスでの骨折が続き、レースの世界から退くことを決めました。彼はその後スケートボードやサーフィンを始め、情熱を注ぐようになります。

モトクロスとマウンテンバイクのウエアを主軸に展開するFASTHOUSEですが、そのデザインにはストリートの要素が含まれ、アパレルには水着もラインナップされるなど、カルチャーの境界線を飛び越える、自由なスタイルが魅力です。彼が経験してきたモトクロス、サーフィン、スケートボードから得たものは何か、FASTHOUSEに反映されているものについて尋ねると、アレクサンダーは、これらのカルチャーを通じて得た“フィーリング”を伝えることこそが、FASTHOUSEの真髄であると熱く語ります。

「スケートボード、サーフィン、モトクロス。俺はこれらのカルチャーに人生を捧げてきた。そこで得た楽しい時間、そして、痺れるような感覚は、FASTHOUSEに全て注ぎ込んでいる。そこが、他のブランドとは一線を画す、唯一無二の魅力だと自負している。俺たちは単なるアパレルブランドじゃない。服を売ることが目的ではなく、カルチャーを通じて感じる、あの胸が躍るような喜びや熱い“フィーリング”を共有するために存在している。だから、モトクロスやマウンテンバイクを主軸にしながらも、様々なイベントやパーティーを開催し、あらゆることを楽しむブランドであることを大切にしているんだ」

競技におけるパフォーマンスの最大化は、ウエアメーカーにとって至上命題です。しかし、FASTHOUSEはパフォーマンスを追求する一方で、「モトクロスをいかに楽しむか、楽しむために何を着るか」という、純粋な楽しさへの想いが根底に流れていることが感じられます。例えば、オーバーオール型のモトクロスパンツ「モトロール」。その斬新なデザインは、業界の注目を集めました。FASTHOUSEが掲げるスローガン「SPEED, STYLE, GOOD TIME」。この楽しむための揺るぎない信念があるからこそ、既成概念にとらわれない、常識を打ち破るデザインが生まれるのでしょう。

アレクサンダーは、これらのカルチャーの共通点を「“フロー”を大切にする、類似した特徴を持つカルチャー」だと語ります。“フロー”とは、日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、物事に100%没頭する感覚、いわゆる「ゾーンに入る」と呼ばれる状態を指します。モトクロスにおける“フロー”とは、自然体でリラックスし、バイクと一体となってライディングできる状態。サーフィンやスケートボードでは、ボードと体が安定しながらしなやかに波に乗っている状態を指します。

さらに、マウンテンバイクでもフロートレイルと呼ばれるコースがあるように、スピードで競い合うのではなく、リラックスした状態でなめらかにゆったりと楽しむことが重視されています。どれも熱中したり、乗り物と一体になって楽しむことを指していて、まさにFASTHOUSEの根底にある精神と一致するのです。

FASTHOUSEの根底にある楽しむ精神

「アメリカのモトクロスシーンは、変わりつつある。レースで勝つことより、仲間と共に楽しむことに価値を見出す。そんなカルチャーが根付き始めているんだ。ファクトリーチームに入る必要なんてない。人生を楽しむために、モトクロスをやる。最高にクールだろ? そんな考え方が主流になりつつあるんだ」

アメリカのモトクロスシーンの変遷について、アレクサンダーはこのように語り、アメリカ全土でファンライドの人気が高まっていると分析しています。

「モトクロスシーンで最も大切なもの。それは、スローガンにもある通り、スピード(SPEED)、スタイル(STYLE)、そして、楽しい時間(GOOD TIME)だ。モトクロスを楽しむために、イケてるウエアを身に纏い、バイクにまたがって風を切り、スピードを感じる。そして、コースで仲間と出会い、至高の時間を共有する。これ以上のものがあるか? いいや、これに勝るものはないよ」

インタビューを通じて何度も登場した「楽しむ」という言葉。FASTHOUSEにかけるアレクサンダーの想いは、この一言に集約されているのかもしれません。FASTHOUSEの製品には、モトクロスを通じて経験できる、痺れるような楽しさを伝えたいという熱いメッセージが込められています。その熱い想いを感じながら、FASTHOUSEのウェアを身に纏い、モトクロスを存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。

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