ナックルヘッドはアメリカの鉄製エンジンで世界最高峰の性能を獲得したことで伝説となった、とお伝えしました。今回ご紹介するのはパンヘッドです!
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パンヘッドはアルミを取り入れて高性能化したエンジン!
1936年に登場したナックルヘッドは、ハーレーがフラットヘッド=SVだったバルブ駆動をOHV化することで高性能化を果たした、と説明しました。シリンダー、シリンダーヘッド、ピストンなどは鋳鉄。腰下をみると、カムシャフトは1本とされていました。
ナックルヘッドは一定の成功を収めたものの、鋳鉄パーツを多用したエンジンであったため、放熱性に問題を抱えていました。また、それにともないオイルによる潤滑が不安定となることも、ナックルヘッドの課題でした。
そこで1948年に登場したのがパンヘッドです。パンとはフライパンのことで、ロッカーカバーの形状がフライパンを逆さまにしたように見えることから名づけられました。最高出力は50psとナックルと同等でしたが、課題だった信頼性を飛躍的に向上させることに成功していました。
空冷4ストロークV型2気筒という構成こそ変わりありませんが、パンヘッドではシリンダーヘッドにアルミを採用。またオイルラインをシリンダー内に通すなど、当時世界最先端を行っていたBMWの技術に着目。これを導入することで、進化を遂げていたのです。
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