全日本ハードエンデューロ選手権G-NET2023
第6戦寺山牧場だるま杯
日程:2023年11月19日(日)
場所:鹿児島県寺山牧場
2023年11月19日、全日本ハードエンデューロ選手権G-NETの第6戦が鹿児島県寺山牧場で開催された。G-NET初開催となる当会場は、普段からオフロードバイクの走行を行っており、九州エンデューロ選手権のエリア戦も開催されている。今回はこれまで年に何度か開催されてきたエンデューロレース「だるま杯」の難易度をあげ、G-NET戦とした形だ。
敷地の広さはさほどではないものの、一昨年、昨年と最終戦G-ZONEのコースレイアウターを努めた藤田貴敏がコース監修に入ったこともあり、ヒルクライムとダウンヒルを繰り返し、ガレた沢も多く取り入れた走りごたえのあるコースレイアウトとなった。
レースウィークの金曜日に雨が降った影響を考慮し、土曜日には急遽コーステープの微調整が行われた。下見を終えたライダーの感想をまとめると、とにかく「沢が長い」ということ。登れないような難しいヒルクライムは少ないが、助走区間が湿っていてスピードが乗せにくく、テクニカル。それでいて巨大な岩がひしめくロックセクションが多く、一番長い「四ノ沢」は500mほどロックが続き、さらに斜度もあるという。
コース内にはゴールの他にチェックポイント(CP)が4つ設けられ、周回できなかったライダーでもCPまでたどり着ければリザルトが残る形を取った。レース時間は4時間。その中でどれだけ早く、多くのCPを回れるかが勝敗を決するのだが、藤田曰く「トライアルIBライダーがトライアルバイクでドライコンディションの中走って1周1時間40分」とのことで「1周を2時間以内で周回できなければ2周目は無し」というルールも告知され、1周勝負のレースになることが予想された。
今大会を前にG-NETは今シーズンをもってその歴史に幕を閉じ、全日本ハードエンデューロ選手権は石戸谷蓮が主催するCROSS MISSIONへとその舞台を移すことが発表された。最終戦G-ZONEはランキング20位以内のライダーしか参加できないため、誰でも参加できるG-NET戦としてはこの寺山牧場が最後のレースとなる。なお、CROSS MISSIONでは今シーズンのG-NETランキング20位までを初年度の固定ゼッケンとして引き継ぐことを発表しており、各ライダーの目標はこれまでと変わらない。
開会式ではG-NET代表の栗田武がこのことについて言及。これまでG-NETに参加してきたライダーに対し経緯の説明と感謝の言葉を述べた。
栗田武
「一般の方が参加できるG-NETは今回が最後になります。来年からは株式会社CROSS MISSON様が全日本ハードエンデューロ選手権を開催することになりました。これまでG-NETを愛して追いかけてきてくださった方には大変申し訳ないと思っております。
ただ、これは新しい時代の幕開けだと思っています。新しいライダーも今まで頑張ってきたライダーも、来年以降もこのハードエンデューロという文化を継承しながら楽しんでいってもらえると信じています。皆さんが人生を振り返った時に、このハードエンデューロという競技が“あぁ、あんなことがあって楽しい人生だったな”と思ってもらえるような競技だったら嬉しく思います」
現実的にG-NET最後の年間チャンピオンを狙える位置にいるのは、ランキング1位の原田皓太、2位の大津崇博、3位の大塚正恒の3人で、今大会の下馬評でも原田、大塚の名が多く挙げられていた。大津はスピード、スタミナともに申し分ないもののまだ若く、トライアルライダーに有利な面をもつこのテクニカルなコースを攻略するには、経験値不足が懸念されていた。また、今大会はチャンピオン山田礼人と黒ゼッケン3の佐々木文豊、大町と広島で優勝したZEROが不参加となっている。
そこに切り込んでくることが予想されるのはトライアル出身のベテラン・ロッシ高橋と、初の黒ゼッケン入りを盤石のものにしつつある西川輝彦、トライアルIASから転向してきた吉良祐哉だったが、吉良は今回KLX230Rを持ち込んでおり、ロックセクションはともかく、ヒルクライムで手こずることが予想されていた。吉良本人も下見を終えた段階で「CP1まで辿りつけるかどうか」と珍しく弱気なコメントを残している。
コース監修の藤田とコースオーナーの田上浩によると「完走できるのは3〜5台だろう」という予想だったが、藤田が最前線から離れて3年、G-NETライダーの情熱とスキルは間違いなくレベルアップしており、G-NET事務局では10台前後の完走者が出ると予想していた。
スタートはゼッケン順で10台1列に整列し、1列ごとにスタートを切る方式だが、ゼッケン1〜9の黒ゼッケンライダーは最後尾とされた。まず最前列を確保した若手、久保山満生が序盤の丸太やステアなど2セクションをいち早く突破し、最初のロックセクション「βロック」にたどり着いた。
ところが久保山は4番手で「βロック」に突入して追い上げてきた地元の雄・中垣哲夫にラインを塞がれ、立ち往生。その隙をついて、別ラインから西川がパッシング。「βロック」を抜け出し、最初の勝負どころとなる7連続ヒルクライムに向かっていった。それに久保山、羽鳥、吉良、大津ら黒ゼッケン以外の実力者が続いた。
7本のヒルクライムが連続する中の6本目「六之介」の上にCP1が設けられていたが、西川はここでキャンバーにハマってしまい、西川をパスしてトップを奪ったのが原田だった。
原田はヒルクライム区間をトップで抜けると前半最大のロックセクションである「スペシャルロック」に突入。すぐ後にはここ2戦で調子をあげてきている泉谷之則がテールトゥノーズで追いかけてきた。少し間隔を空けて大塚、西川、木村吏ら実力者が続いた。原田、泉谷に続いて「スペシャルロック」を抜けたのは大塚、木村、そして大健闘と言えるのが西川を抜いて5番手に上がった羽鳥賢太だった。
西川以下、大津、久保山、林宏志、吉岡蓮太、中垣らがこの「スペシャルロック」で時間を食っている間に原田、泉谷、大塚、木村、羽鳥、ロッシが大きく抜け出し、CP2を通過した。
CP2の後には今大会最大の山場と言える「四ノ沢」が待ち受けていた。岩のサイズ、長さ、斜度、その総合的な難易度において日本ハードエンデューロ史上最大の沢セクションと言って遜色ないだろう。
原田はここでチェーンガイドをヒットして曲げてしまい、何度もチェーンが外れては直しを繰り返しながらもトップを死守。そのすぐ後ろから泉谷が追いかける。その後方には、木村を抜いた大塚が追い上げてきた。大塚はスタート地点のすぐ近くに設定されていたCP2でタイヤをIRCのJX8から事前に用意しておいたDUNLOPのトライアルタイヤにチェンジ。大塚は前日の下見の時点でこの作戦を思いついており、タイヤチェンジをするかどうかはレース展開によって決めるとコメントしていたのだが、思いの外「スペシャルロック」に手こずったことから「四ノ沢」に備え、交換することを決断したのだった。
作戦が功を奏して大塚は原田、泉谷を大幅に上回るスピードで「四ノ沢」を攻略し、中盤で泉谷をパッシング。原田はなんとか大塚の猛追を振り切って「四ノ沢」を抜けたが、CP3手前の「三段ロック」で大塚が岩に飛びつき、原田をパッシングし、トップを奪う展開。
しかしその後、「二ノ沢」で大塚はスタミナ不足から原田を先行させ、ここで再び原田、大塚の順に。後ろには泉谷が迫っており、その後ろになんと、吉良の姿が見えた。吉良は事前の予想通り、前半のヒルクライムを空冷230ccのKLX230Rを押し上げ、そこでタイムをかなりロスしていた。しかし「スペシャルロック」の渋滞をトライアルIAS仕込みのテクニックで一気に突破し、そこで10番以上順位を上げることに成功。スタミナにも定評のある吉良は「四ノ沢」も軽々こなし、着々と先頭との距離を縮めていたのだった。「四ノ沢」を含むCP2〜CP3のタイムを見ると原田が55分かかっているのに対し、吉良はなんと27分で通過していることがわかる。
CP4の手前にはもう一つ難関があった。それが「林道ヒル」と名付けられたヒルクライムだ。最初に挑んだ原田が7合目で失敗し、リカバリー。次に大塚が挑むが、こちらも9合目で失敗し、その隙に原田が中腹から左に入る迂回ラインを使って「林道ヒル」を登頂。CP4に1番乗りを果たした。続けて大塚がこの迂回ラインに入り、吉良はKLX230Rのパワーでは直登は不可能と判断し、いきなり迂回ラインへ。しかしその隙をついて泉谷が直登ラインから一発クリアし、2番手でCP4に到達した。
CP4を抜けるとゴールまでにあるのは最終セクション「偽カールズダイナー」のみ。トップでここに到着したのは原田。「偽カールズダイナー」はその名の通り、オーストリアで開催されるエルズベルグロデオの名物ロックセクション「カールズダイナー」を模したセクションで、大きな岩がゴロゴロする中を1往復半させる設定。コーステープはかなり広く取られており、難しさはあるがラインは選び放題。ロックを得意とするトライアルライダーが追いついてくれば一発逆転が十分に有り得る最終セクションだ。
原田が1/3ほど走破したところで2番手の泉谷が「偽カールズダイナー」に到達。原田はここでもチェーン外れに悩まされたものの、泉谷との差を見て「大丈夫」と判断。冷静にチェーンを直し、岩の間を進んでいくが、3番手で吉良が現れたのが見えた時、原田の表情に焦りの色が浮かんだ。
案の定、吉良はトライアルテクニックを生かした独自のラインで瞬く間に泉谷をパス。すでに2/3ほど「偽カールズダイナー」を攻略していた原田は必死で逃げ切ろうとしたが、ここで再びチェーンが外れてしまう。
わずか数秒で追いついた吉良は焦ってチェーン修正に手間取る原田を横目に悠々とパッシング。あとはそのままゴールまで一直線。吉良のゴールタイムは2時間25分16秒。原田は2時間26分13秒。わずか1分弱の差だった。
順位は吉良、原田、泉谷、大塚、木村、ロッシ、西川、中垣、大津、林、吉岡。ここまで11台が4時間以内に1周を終え、完走。コースを知り尽くした地元のエース中垣がG-NET上位ライダーに混ざってしっかり完走した他、吉岡は自己最高位の11位に入った。西川、大津は完走したものの、直近の平均順位からすると少々奮わない結果になってしまった、と言えるだろう。
吉良はこれで自身3度目、今シーズンでは2度目の優勝。とはいえ前半戦の欠場もあり、もう年間チャンピオンには届かない位置にいる。原田は優勝こそ逃したものの、チャンピオンシップを戦うライバルである大塚、大津よりも前でゴールし、今シーズンの年間チャンピオンに王手をかけたことになる。
有効ポイント制を適用すると、ランキング2位に上がった大塚と原田のポイント差は11ポイント。12月10日の最終戦G-ZONEでG-NET最後のチャンピオンが決定する。出場資格を勝ち取ったG-NETライダーは原田皓太、大塚正恒、大津崇博、泉谷之則、西川輝彦、ロッシ高橋、山田礼人、吉良祐哉、木村吏、ZERO、佐々木文豊、鈴木健二、久保山満生、林宏志、森耕輔、吉岡蓮太、藤原慎也、永原達也、羽鳥賢太、髙橋晃の20名だ。
JEC全日本エンデューロ選手権に出場する大神智樹がスポット参戦。本格的にハードエンデューロへのシフトを見据えての出場だったが、ラジエターファンが間に合わず、エンジン保護を優先しCP3でレースを離脱。15位という結果に。
コーステープの外には伐採した樹木が大量に積まれていた。スタッフである中田氏が3年かけてほぼ一人で開拓を行ったのだという。
レース後にライダー全員に振る舞われた昼食は、熊本から出店した麺居酒屋めし処「えん」の馬スジカレー。
吉良祐哉
「今回はマシンパワー的に不利なKLX230Rという、ほとんどトレールバイクに近いマシンでエンデューロレーサーを倒すことを目標に参戦しました。ですが、まさか本当に優勝できるとは……正直、僕も半信半疑だったんです。
昨日コースの下見をした段階では序盤のヒルクライムが結構難しくて。僕のKLX230RはサスペンションをRG3サスペンションさんでかなりトライアル向けにセットアップしてもらっていて、ロックセクションはテクニックでどうにかできるのですが、ヒルクライムはパワーがないとどうにもならないんです。そのためレース前はかなり憂鬱だったのですが、ヒルクライムが昨日よりもだいぶ乾いていて、乗ったままクリアすることはできなかったし、何度かバイクが逆さまになって挟まれたりもしたのですが、なんとか押し上げることができました。
その後の渋滞している『スペシャルロック』では誰も走っていない難しいラインを使って一気に順位をあげることができました。そこで観客の方に7番手と教えてもらえたのですが、その時はまだまだ優勝は意識していませんでした。
そこから『四ノ沢』で羽鳥さん、ロッシさん、木村さんを抜いて、4番手に上がることができて、“もしかしたらいけるかも”と思いましたね。その後、大塚さんと原田くんが見えたのですが、『林道ヒル』についた時に“これは絶対に登れない”と諦めかけました。しかしスタッフさんが途中から迂回路があることを教えてくれたので、助走を目一杯とって迂回路の入り口まで必死に登り、なんとかクリアすることができました。最後の『偽カールズダイナー』に入った時に泉谷さんと原田くんが前に見えて、そこで二人を抜いて優勝することができました。
まさか勝てるとは思っていなかったので、めちゃくちゃ嬉しいですね。KLX230Rはよくできたバイクだと思うのですが、純粋なレーサーではないので、最後までマシンが持ってくれて本当に良かったです。レース中はずっとエンジンがカリカリ言っていて熱ダレしていたので、沢の水を手で掬ってエンジンにかけて冷やしたりもしていました。
ここのコースは沢がすごく多くて、KLX230Rはバイクがコンパクトで取り回しがしやすくて、エンジンもすごくマイルド、さらにスプロケット変えてファイナルをショートにしているので、かなり走りやすくなっているんです。
最終選抜戦G-ZONEではGASGASのEC250Fで出ようと思っていますので、また優勝できるように頑張ります」
原田皓太
「昨日下見をした感じだとけっこうなマディで、周回するのにもっと時間がかかるかな、と思っていたのですが、一晩でかなりコンディションが回復していてすごく走りやすかったです。序盤のヒルクライムエリアは僕の得意な感じでしたし、強力なライバルである吉良選手がめちゃくちゃ押しているのが見えたので、“これはいけるかも”と思っていました。『スペシャルロック』ではイズやん(泉谷)が後ろにいて、沢は絶対に後ろから追いかける方が楽なので、“どうにかして引き離してやろう”、と思いながら走っていました。
『四ノ沢』はほとんど一本ラインだったので、休憩もしながら自分のペースで走っていました。今回のコースはほとんど試走のタイヤ跡もついておらず、僕はずっと先頭を走っていたのでラインを探しながら走らないといけないこともあって、かなり疲れてしまいました。『四ノ沢』だけでチェーンが5〜6回外れちゃいましたよ。
沢でも大塚さんに追いつかれず、終盤までトップを走れていたので、難しいところで焦ってミスしないように意識して走っていました。僕の位置からは吉良選手が追い上げてきているのが見えなかったので、最後の『偽カールズダイナー』まで全く意識していなかったんですよ。まさかあそこで吉良選手が現れるとは思いませんでした。最後あと数メートルというところでまたチェーンが外れてしまって、吉良選手が追いかけてきていることがわかっていたので焦ってしまい、復旧に手間取ってしまいました。
もちろん優勝を逃したのは悔しいのですが、吉良選手はチャンピオンシップ的にはライバルではないので、大塚さんとタカ(大津)より前でゴールできたので満足しています。最終戦G-ZONEでもう一回優勝してチャンピオンを決めたいですね」
泉谷之則
「昨日の下見を終えた後、タイヤをJX8からVE-33sに変更したおかげで、前半のヒルクライムをすごくスムーズに登ることができました。『スペシャルロック』では思っていたよりもグリップが悪くて、かなり体力を消費してしまいました。また『四ノ沢』で大塚さんに、その後にも吉良さんに抜かれてしまったのですが、最後にヒルクライムがあるのがわかっていたので、そこで逆転できると信じて頑張って追いかけました。作戦通り『林道ヒル』で大塚さんと吉良さんを抜き返したのですが、吉良さんには最後の『偽カールズダイナー』でまた抜かれてしまって3位でした。悔しさもありますが、久しぶりに表彰台に登ることができて良かったです。ロックセクションではトライアルライダーに全く敵わないので、最終戦に向けて少しでもロックの練習をしていきたいと思います」
大塚正恒
「今日のコースは過去最高にキツかったですね。ここまで腕上がりしたことはありませんでした。最初はJX8を履いていたこともあって序盤のヒルクライムはそれなりの順位で抜けることができたのですが、その後の『スペシャルロック』でめちゃくちゃにハマってしまいました。到着した時点で結構スタミナを失ってしまっていたのもあるのですが、思ったよりもグリップが悪く、そこでだいぶ体力を使ってしまいました。
その後、CP2でタイヤをトライアルタイヤに交換したので『四ノ沢』はかなり楽に走ることができ、作戦通り泉谷選手を抜くことができました。多分あそこでタイヤ交換をしていなかったらこの順位には入れなかったと思います。
しかし『四ノ沢』を抜けた後に腕が攣ってしまって体力も限界に近くて、原田選手についていくのが精一杯でした。その後『二ノ沢』のあたりで後方に吉良選手の姿が見えて、かなり速いペースで走っていたので、“これは多分追いつかれるな”と思っていました。
『林道ヒル』で失敗してからはもうスタミナが本当に限界で、休み休みでなければ進むことができませんでした。僕は今52歳なのですが、20歳下の子たちとレースをしているので、体力ではとても敵わないですね。
もちろん優勝も狙ってましたし、目標は3位以内だったので悔しいのですが、リザルトには満足しています。最終選抜戦G-ZONEもめちゃくちゃキツいコースだと思いますが、楽しみたいと思います」
木村吏
「序盤は3番手くらいを走っていたのでもう少し上の順位でゴールしたかったのですが『四ノ沢』でみんなに離されてしまいました。体力不足ですね。今回はマシントラブルはなかったのですが、エンジンの冷却が追いつかなくて、キャメルバッグの水を口に含んでエンジンに吹きつけて冷やしながら走っていました。そのため、僕は一口くらいしか水を飲めなかったんですよ。
僕は今大会のトップライダーの中では唯一FIMタイヤで走ったんですけど、グリップは最高でした。ただ、ステップを踏まないとグリップしないので、僕が踏めなかったのが敗因だと思います。沢の途中で後ろからKLX(吉良)が追いついてきて、思わずラインを譲ってしまいました。めちゃくちゃ速くてオーラが違いましたね。
もう少し沢なりヒルクライムなり得意な部分を持っていないと、これ以上の順位は難しいかもしれないですね。今はタイヤもみんな良いですし、ローダウンもみんなやってるので。色々と模索していて、最近11丁のフロントスプロケットの試作品が完成したので、今回はそれを使ってだいぶ楽に走ることができました」
藤田貴敏
「トップライダーのレベルの高さをすごく感じることができました。完走者はもうちょっと少ないと思っていたのですが、やっぱりちゃんと選手権を追いかけているライダーは強いですね。今回は特別選抜戦ではなく、誰でも参加できるG-NETレースなので、トップライダーがクリアできないようなセクションは作っていません。だからこそ休む所がなくて、体力的なキツさがあったのではないでしょうか。来月の最終選抜戦G-ZONEではここよりももっとレベルの高い沢、難しいヒルクライム、トライアル的なロックセクションを準備していて、コースの全長は短いのですが、今日の3倍は難しいコースになっていますので、ランキング20位以内の皆さんは楽しみにしていてください。また、田中太一選手やJNCCやJECのトップライダーといったゲストも受け入れる予定ですので、応援だけの方もぜひお越しください」
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