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バイクで起こる〇〇現象~「ウォーターハンマー現象」ってなんだ?

ベテランライダーと会話していると、様々な「〇〇現象」が登場して理解できないことはありませんか?

そこで企画したのが、バイクにまつわる「〇〇現象」を分かりやすく解説するシリーズ。前回は「シミー現象、ウォブル現象、ジャダー現象、ニブリング現象」をご説明しました。今回は「ウォーターハンマー現象」です!

目次

水がエンジン内に侵入してエンジンを破損させるウォーターハンマー現象とは?

ウォーターハンマー現象とは、初心者のバイカーさんにとっては、あまり聞きなれない言葉かもしれませんね。ウォーターハンマー現象とは、エンジンの吸気系に水が浸入することで発生するトラブルのこと。

「ウォーターハンマー」という言葉自体は、閉じ込められた場所で液体の圧力が急激に変化する現象のことですが、バイクに関連して使われる場合は、水がエンジンの吸気口に入り込むことでエンジン内で問題を発生させ、破損させてしまう現象を指します。

ウォーターハンマー現象の原因は「水」!

ウォーターハンマー現象の原因は、その名の通り「水」です。例えば、冠水時(水たまり)や大雨の走行時に、吸気システムに水分が入り込むことがあります。これによりエンジンが水を吸い込んでしまい、正常に動作しなくなるのです。

エンジンが高速回転している時に水を吸い込んでしまうと、エンジン内で水が圧縮され、通常の空気よりも圧力変動が大きくなります。これがウォーターハンマー現象を引き起こす原因となります。

ウォーターハンマー現象の症状とは?

吸気系から水がエンジンに侵入し、ウォーターハンマー現象が発生すると、以下のような症状が現れます

・失速:吸気系に水分が入ることで、エンジン回転が落ちて失速することがあります。最悪の場合、エンジンが動かなくなることもあります

・異音:水が混合気に混ざると正常に燃焼しないため、異音(カタカタ音やガラガラ音)が発生することがあります

・発煙:水分がエンジン内で蒸発することで、排気系から煙が出ることがあります。これはウォーターハンマー現象の兆候と言えます

・破損:長時間または繰り返しウォーターハンマー現象が発生すると、エンジン内部に深刻なダメージを与え、最悪の場合はエンジンが破損します

ウォーターハンマー現象を防ぐ防ぐには?

ウォーターハンマー現象を防ぐには、「吸気系から水がエンジンに侵入しないようにする」ことが重要です。具体的には、以下の方法があります。

・エアクリーナーの設置位置を高い位置にする

・エアクリーナーボックスを正しく装着する

・冠水時や水たまりを通過するときは極力速度を落とす

上記のような方法で、ウォーターハンマー現象の発生を抑制することができます。

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