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JNCC第8戦サンドバレー八犬伝「馬場大貴、兄弟チャンピオン獲得に涙」

10月 31, 2022

全日本クロスカントリー選手権JNCC

第8戦 サンドバレー八犬伝

日程:2022年10月9日(日)

場所:千葉県君津市 千葉石産株式会社特設会場

 

全日本クロスカントリー選手権JNCCの第8戦が、千葉県君津市の採石場(千葉石産株式会社)の敷地内に作られた特設コースで開催された。

 

昨年初開催、今年で2年目となるこのサンドバレー八犬伝。この会場が使用できるのはこのレース限りとなるかもしれないことが公式からも告知されており、来年の開催は不透明。「いま出なければ2度と走れないかもしれない」というプレミア感から、エントリーは膨れ上がり、近年最大規模の665台が集まった。

 

マディコンディションに翻弄されたFUN-GP

 

千葉石産株式会社の棚倉会長が自ら重機を操って開拓したという特設コースは、昨年同様にサンド9割ウッズ1割で実に爽快なレイアウト。しかし、レースウィークは雨が続き、コースコンディションはマディとなった。

 

 

665台のうち360台がエントリーしたFUN-GPではいたるところで渋滞が発生し、観客がコースに入り、埋まったバイクを救出する姿がそこかしこで見られた。

 

当初設定されていたウッズはすぐに渋滞で埋まり、レース開始から15分ほどでカットされてしまった。しかし、難所では渋滞がなかなか解消されず、常にラインも変化していったため、一瞬の判断ミスが大きなタイムロスに繋がる難しいレースとなった。

 

そんな過酷なシチュエーションにも関わらず上位陣は順調にラップを重ねていった。FUN-Aクラスでは前半、ランキングトップの吉崎一弘が順調なレース運びで1番手を走っていたが、昨年COMP-Aで18位に入る走りを見せたモトクロスレジェンド田渕武がクラスを落としてFUN-Aに出場しており吉崎にアタック、中盤で先行を許してしまう。さらに箕輪で総合優勝し、今大会からFUN-Aクラスに特別昇格した村木幸春も吉崎をパスしてが田渕に続いた。

結果、総合優勝は田渕、2位に村木、3位吉崎というリザルト。FUN-Bクラス優勝は85ccを操る渡辺敬太が今シーズン2勝目、FUN-Cクラスは山田嵐士、FUN-Dクラスは山本健太。

 

FUN-WAAクラスは石本麻衣が総合でも11位に入る走りで優勝。FUN-WAクラスは近藤香織、FUN-WBクラスは野口夏希、FUN-WDクラスは樋川華乃となった。

 

2本のヒルクライムが勝敗を分ける、COMP-GP

 

午後から開催されたCOMP-GPはFUN-GPの逆回りレイアウトで行われた。FUN-GPに比べてコースが広くなっているのに対し、エントリー台数はFUN-GPより少なく、路面が少し乾いたこともあって渋滞はほぼ起きなかった。

 

しかし、土曜日に開催されたヒルクライム・エキシビジョン「GETプリンセス! 剣士のヒルクライム」で使われた剣士ヒルや、昨年は下りだった八犬ヒルはさすがに難易度が高く、途中で止まってしまうライダーの姿も多かった。特にサンド質の剣士ヒルは3周目くらいには盛大に荒れてしまい、ほとんどのライダーがエスケープを選択するほどだった。

 

このレースに年間チャンピオンが懸かっていた馬場大貴は1周目、好スタートを切ったが、中盤でコースを見失い、さらにウッズでハマり、順位を落としてしまう。

馬場は1周目6番手から追い上げのレースだったが、2周目を小林雅裕、成田亮に続く3番手で回り、3周目にはもうトップに躍り出ていた。

 

剣士ヒルは失敗した場合のタイムロスが大きく、リスクが大きい。馬場はマシンも好調ではなかったため(のちにマップスイッチの誤作動と判明)早々にエスケープを選択するようになっていたが、成田だけは剣士ヒルを登り続け、次第に馬場との距離を詰めていく。

 

成田はその後もハイペースでプッシュを続け、8周目には馬場の後ろ15秒差まで迫るものの、エンジンに異音を感じ、レースをリタイヤ。馬場はレース後に「成田さんに追いつかれたら、僕も剣士ヒルを登ろうと思ってました」と語った。

その後、馬場は危なげなくレースをコントロールし、見事トップでチェッカー。昨年に引き続き、ここ八犬伝で年間チャンピオンを決めた。

 

馬場大貴

「お客さんや友達がたくさん来てくれているこの八犬伝で勝ちたかったので、とても嬉しいです。また、兄弟でエンデューロのチャンピオンを獲れたことが一番嬉しいです」

 

馬場の弟、亮太はすでにJEC全日本エンデューロ選手権2022のチャンピオンを決めており、兄弟でJNCCとJECを制覇した形になった。亮太は2018年、シーズン中の大怪我でモトクロスを引退しており、弟の話をする大貴の目は涙で潤んでいた。

準優勝は小林雅裕。「僕は大貴みたいにチャンピオン獲るぞってやってなくて、単発でもいいから1位が獲りたくてずっと続けてきました。次もあるので、頑張っていれば報われると思って次も頑張ります」とコメント。

そして小林と同じthsレーシングの田中教世が3位。一周目に剣士ヒルで埋まり、40番手から巻き返しての表彰台はさすが。

 

エンジントラブルでリタイヤした成田亮。特にウッズのライン取りに苦戦し、「上手く走れませんでした」と振り返った。

 

久しぶりに矢野和都がJNCCに参戦、総合6位に。

テネレ700でCOMP-GPを完走した和泉拓はCOMP-Rクラス81位。

鈴木健二は2023年モデルの新型YZ125Xで5位。排気量が大きく成績を左右するであろうこのコースでニューモデルの実力を示してみせた。

 

レース前日の土曜日にはキッズたちのレースFCXが開催。電動モデルや50ccモデルを使って親たちが見守る中、熱いバトルが展開された。

エキシビジョン「GETプリンセス 剣士のヒルクライム」はCRF450RXに乗った戸田学人が、ただ1人2トライとも登頂し、優勝。