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初めてのマフラー交換! CRF125FにDELTA バレル4MINIサイレンサーを装着

マフラーを交換してみたいけど作業をお願いできるお店が近くにない、自分で作業できるか不安……という方は多いと思います。今回は安心してネット販売でマフラーが購入できるように、マフラー交換のやり方やコツを解説していきたいと思います。

作業に挑戦する編集スタッフの伊澤侑花は元全日本モトクロスのレディースクラスに参戦していたライダーだったのですが、整備は基本お父さん任せで、もちろんマフラーを交換するのも今回が初めてとのこと。

今回の企画で使うマシンはこちらのホンダCRF125F。ダートバイクプラスで用意しているレンタルマシンです。こちらを純正マフラーから、新発売のDELTA バレル4MINIサイレンサーへ換装していきます。

まず純正マフラーを外すためにサイドカバーを外します。ここは8mmのボルトで留まっています。Tレンチを使用すると簡単に作業できますよ。

使用した工具:Tレンチ、8mmソケット

外したボルト類は紛失しないように場所ごとに分けてトレーなどに入れておきましょう。トレーがなければダンボールなどでも代用できますよ。作業中に誤って蹴っ飛ばしてしまってボルトが散乱……なんて悲劇もよくありますので、床や地面ではなく、机の上などに置いておくことをオススメします。

ボルトを外したら手でカバーを外します。

凸状のプラスチックがゴム製の凹に刺さって留まっているので、それを上下2ヶ所外せばOKです。

これで純正サイレンサーが剥き出しになりました。

続いてサイレンサーを外します。ここは先ほどと違い12mmのソケットを使用します。

使用した工具:12mmソケット

次は10mm。ボルトによってサイズが違っていますので、気をつけましょう。

使用した工具:10mmソケット

ボルトを2つ外したらサイレンサーを引っ張って、エキパイから抜きます。

エキパイはエンジン側の根本が12mmのボルト2つで留まっていますので、これを緩めます。

2つのボルトが外れたらエキパイを抜くのですが、キックペダルが邪魔をするので、あらかじめ開いておきましょう。

フレームやエンジンにぶつけないように、知恵の輪のようにこじりながらエキパイを外します。

エンジン接続部の穴の中に溶けたガスケットが残っていることが多いので、マイナスドライバーなどを使って残らず除去しておきましょう。綺麗に除去できない場合にはCRC5-56やガスケットリムーバーなどを試してみてください。

使用した工具:マイナスドライバー

それではいよいよ新しいマフラーの取り付けです。

新しいマフラーを取り付ける際にはメカニックグローブやニトリルゴム手袋などを着用しましょう。理由は新品のサイレンサーやエキパイに油脂をつけてしまうと、走行した際に焼き色が綺麗に出ないことがあるためです。「後で拭き取るからいいや」と思ってもなかなか全てを拭き取るのは難しいため、少し面倒でも必ず装着しましょう。

使用したアイテム:ニトリルゴム手袋

純正マフラーを外した時の逆の手順で作業を進めます。まずはエキパイを知恵の輪で差し込んでいきます。

エンジンとの接合部に新品のガスケットを入れて、仮留めしていきます。ここで本締めしてしまうと、サイレンサーとうまくエキパイが接続できないことがあります。本締めは作業の最後に全体を通して行うので、必ず仮留めにしましょう。この時、左右のナットを少しずつ交互に締めていくのがポイントです。いきなり片側だけ強く締めてしまうと均等に締めることができず、排気漏れの原因になりますので注意してください。

こちらが新品のガスケットになります。

使用したアイテム:新品ガスケット

手である程度まで均等に締めたら、12mmのソケットを使ってガタが無くなる程度に固定しておきます。こちらもなるべく左右均等に作業していきましょう。

次にミッドパイプをエキパイに挿し込みます。純正ではサイレンサーと一体になっていましたね。

さらにミッドパイプにサイレンサーを挿します。このあと、スプリングで固定する作業があるので、フレームへボルトで仮固定しておきましょう。

サイレンサーとミッドパイプをスプリングで固定していきます。ここではスプリングフックという工具を使うと比較的簡単です。

使用した工具:スプリングフック

ところがここで引っ張る力が足りず、なかなかスプリングをつけることができません。

そういう時は逆から引っ張ってみましょう。前から引っ張る方法だとマシンが邪魔で自由な姿勢が取れず、力が入りにくいのですが、後ろからだと空間が広いため力が入れやすくなります。

もう一本。

どうしても力が足りないという人は、タイヤに足を当てて体全体を使って引いてみましょう。

さらにエキパイとミッドパイプもスプリングで留めます。

ではいよいよボルトを本締めしていきましょう。まずはエンジンとエキパイの位置をしっかり決めるために前側から先に締めていきます。ここではトルクレンチを使います。

使用した工具:トルクレンチ

ボルトを締める際は、ボルト毎に決められた締め付けトルクを確認する必要があります。マシンのサービスマニュアルに記載されている数値を守って締め付けていきましょう。ちなみにこのエキパイのボルトは11N・mになっています。

使用したアイテム:サービスマニュアル

エキパイの右側のボルトはフレームが邪魔で工具が奥まで入りづらいため、長めのソケットやエクステンションバーなどを使用すると回しやすいです。

使用した工具:エクステンションバー

サイレンサー部もしっかり留めます。

サイドカバーをつける前に、念の為にパーツクリーナーを吹いて清潔な布やウエスで拭き上げておきましょう。

使用したアイテム:パーツクリーナー、ウエス

最後にサイドカバーを取り付けて交換完了です。

伊澤
「マフラーを交換したのは初めてだったので、私にもできるのかドキドキしながら作業しました。製品に同梱されていたマニュアルとサービスマニュアルを見ながらやったら30分ほどで取り付けでき、思っていたよりも全然簡単でした」

DELTAのバレル4MINIサイレンサーCRF125F用の特徴は、CRF125Fの強みである低中回転域のトルクを少しマイルドにして高回転の出力をアップさせているとのことで、初心者にはより扱いやすく、上級者には開けて面白いマシンに化ける仕様。また、マフラーを交換すると排気音が大きくなってしまうと心配する人もいるかと思いますが、このバレル4MINIサイレンサーは純正と同じ大きさの排気音で、音質だけより小気味よい音に変化します。これなら音量制限のあるコースに行っても安心ですね。

あれ? 伊澤さん、ボルトが一本余ってますよ?

伊澤
「ええ! なんですか、このボルト。どこか締め忘れましたか?(汗)」

実はこのバレル4MINIサイレンサーでは、純正マフラーで使用していたボルトが一本余る仕様になっています。皆さんもボルトが余っても焦らず保管しておいてくださいね。

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この記事を書いた人

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