こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
RCM-700 MK-Ⅱも、いよいよ完成が近づいて参りました。
今回はRCMとレースとの密接な関係性をテーマに語りたいと思います。
最後に第5弾動画あり!
キリ番シリアル、RCM-700 Z1000MK-Ⅱ (その5)です!
RCMは 空冷Zでのレースが大なり小なり反映され、影響を受けています。
無論 それだけではありませんが、源泉の一つである事は間違いありません。
もちろん いきなり58秒フラットのベストラップに至った訳ではないです。
走行を重ねて行く中で、ようやく59秒台から58秒台へと入り出して行く。
すると・・・
タイムアップに連れてエンジンの油温上昇に悩み出します。
空冷エンジンが故の弱点、冷却性能の限界を早くも感じ始めた頃でした。
エンジンパワーは更に上げたいが、それ自体が油温上昇に繋がってしまう。
何とか克服できないものかと思考錯誤し、辿り着いた対処法こそが・・・
トロコイドオイルポンプであり、そして 深底オイルパン構造だったんです。
Z系RCMでレースしているんですから、RCMの限界へのテストとも言える
そんな活動の中で(得られるものが多いな)と感じ始めたのが数年前・・・
特に内製パーツ開発においては、ハードテストが出来る条件を持っている事に
「我々はとても恵まれている」とさえ思わされたほど。
テスト走行なしでのハードパーツ開発は、正に絵に描いた餅の如しですから
Zレーサーを持っている事、そして、それでテスト走行できる事の有意義性に
気づかされたんです。
もっともそれは
スタッフ達の仕事に賭ける熱意が作り出した環境・・・
時には早朝から、時には遅い時間まで取り組むと言う情熱があったからこそ
成り立ったものであり、サラリーマン気質のクルーが一人もいなかった事に
今は感謝しています。
そんなフィールドから生まれて来た、RCMを構成するスペシャルパーツ達。
ナイトロレーシング ウェルドクラフト3Dチタンマフラーの輪切で溶接した
エキゾーストマニホールドは、歴代Zレーサーから誕生したものでした。
多種多様な形状のフィッティングラインナップから鉸めて組み立てられる
イタリアAllegri社製のショルトシステムブレーキホース。
OZレーシングホイールも含め、世界選手権のメーカーアイテムを用いる
その信頼性と高性能機能を採用する事は、何もZレーサーに限らずである。
ステーのクラック対策で、空冷Zにおける唯一の冷却部品 オイルクーラーの
コアをラバーマウントするステーもレース活動の一環から生み出されました。
走行中にステーが破断する、あるいはコアからオイル漏れを起こしたりすれば
最悪のケースへと展開しかねないだけに、真剣に考える必要があったんです。
他にもサーキット生まれのパーツ達は沢山あり、それらの多くがRCMに
繁栄されている。
Z系RCMとRCM Zレーサーとは、遠い関係な様で 実は最も近い存在に
あったんです。
このキリ番シリアル RCM-700とて、もちろん 例外ではありません。
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