こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
あぁ 眠て・・・ (ノД`)・゜・。
「のっけから眠てぇとは何事か!」と怒られそうですが、毎夜毎夜パチパチと
音出して自宅勤務してますと、いかんせん寝不足は避けられず・・・
サンクチュアリー本店、製品のノーブレスト、内燃機加工DiNx、3本の
ブログだけでなく、月刊ヘリテイジ&レジェンズ誌のコラムページもあり
最近ではYoutube動画用のテキストにも追われて、とにかく夜な夜な
やるしか無いんですわ・・・ ( ̄▽ ̄;)
すみません
のっけからグチで・・・ (^▽^;)
さて、本題!
鹿児島在住 M・Hさんが所有されていたZ1000MK-Ⅱをベースに製作!
RCM-653(その2)です!
エンジンを全分解し、各パーツを洗浄して これより細部のチェックに入ります。
お預かり後エンジンを始動させ、その際に調子が悪かったと言う印象は薄かった
のですが、何が潜んでいるか わからないのが空冷Zですから・・・ (;^_^A
シリンダーヘッドは側面のオイルライン圧入プラグ部分だけでなく、タコメーター
ワイヤーを駆動させるポート口の部分にも破損が見られました。
この程度ならオイル漏れする事はないかも知れませんが、せっかくガンコート塗装
するのなら溶接で盛って刃物加工でピシッと成形しておきたい所ですね。
厄介なのは、このカムホルダー
う~ん・・・
最近 カムホルダーの道穴やネジ穴側が壊れたままになってるのをよく見るなぁ
ダウエルピンがカムホルダー穴の中に食い込んでズブリ沈んでしまってます。
更によく見ると、カムシャフトのスラスト方向の位置決めをするリブの部分も
締め込み時にズレていた事に気が付かなかったのか、エッジが欠けてました。
無理やり締め込んで ホルダーが途中で欠ける事でカムが収まったんでしょう。
ディンクスで精密に修復できますが、ヘッドのダメージ箇所が複数あるので
ここは一考すべきと判断。
クランクシャフトエンド部。
これも時々見かける症状ですが、テーパー面に酷く擦れた跡がありました。
と、言う事は・・・
相手側のフライホイール穴、内部のテーパー面も荒れていると言う事・・・
フライホイールは良品中古に交換すれば良いですが、クランクエンドの方は
ひとまず研磨してみてどうなるかですね・・・
それよりも2番コンロッドの小端部に異常が・・・(汗)
この画像の距離感でも「あれ?」ってわかりますね。
過去にピストンが溶けて熱的なダメージを負ったと思われる小端の上部・・・
恐らくはデトネーションでしょうけど、ピストンが溶けてコンロッド小端部が
完全にダメになる前に走行中止したんでしょう。
何とか再使用できるだろうと再組立てしたんでしょうが、高温にさらされる
事でコンロッド材質には変化が生じてますので、交換すべきところです。
幸いにも組み立てクランクのリビルドはディンクスの十八番ですから、ここは
きっちりコンロッド交換を前提としたフルリビルドを施したいと思います。
アッパークランクケースにも破損を発見・・・
ケース内の2番のリブにクラックが入って、変形をしていました。
なるほど、先ほどのコンロッドと同じ2番と言う事は、走行中に2番シリンダーが
高温化してピストンが融解し始め、異物が落下して回転してるクランクシャフトの
コンロッド大端部とケースリブの間に挟まったのかも知れません。
これ、気付かずに走り続けてたらリブの破損程度では済まなかったでしょうね~
コンロッドが折れケース内側から足が出て ”エイリアン” になったでしょう (^_^;)
運よく軽傷で済んだのだと思います。
早目にガンコート塗装をしたいので、早速クランクケースの修復に入りました。
と、こんな感じで
前回から引き続きでエンジンのダメージをお見せして来ましたが、しっかり治す
事を前提にお見せしています。
それにしても、なんでしょう・・・
何もこのM・Hさんのマシンに限った話ではないんですけど、最近分解してみて
ビックリと言うのが嫌に多いんです。
海外で起こった事だったのか、日本で行われた作業だったのか判明できませんが
本来は然るべき手法で正しく直して組むべきだと思うんですよね。
いや、すみません・・・
テイストオブツクバなど レースやってるZ系ショップさんに言わせてみれば
「そんなの当たり前でしょ!」って 怒られちゃいますね (;^_^A
でも
エンジンと言い フレームと言い、分解して出て来る問題が本当に多いんです。
M・Hさん!
ここからは良くなって行く工程だけですから、楽しんで見ていて下さいね~!
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