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普通二輪免許取るならどっち?ATよりMTがおすすめされる理由はダサいからじゃない

目次

結論:バイク(普通自動二輪)免許はMTがおすすめ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/A4-932690/

普通自動二輪免許は、MT(マニュアルトランスミッション)車と、AT(オートマチック)車限定とがありますが、取得するならおすすめはMT車です。

しかし、MT車はクラッチやミッション操作が必要なため、「AT車の方が楽に乗れそう」「MT車免許の方が難しそう」と言ったイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

MT免許はAT車も乗れる

普通自動二輪免許は、取得時はAT車にしか乗らないと思っていても、MT車で取得しておくのがおすすめです。

免許を取得の際、MT車免許を取得すればMT車もAT車にも乗れますが、AT車限定で取得すると、AT車にしか乗れません。

免許取得時はAT車にしか乗らないと思っていても、バイク仲間の影響や乗りたい車種の影響でMT車乗りたくなることもあるかも知れませんし、免許の範囲であればどんなバイクにも乗れるので、MT車での取得がおすすめです。

MTの操作は簡単

MT車の操作が難しそうだと思っている方もいるかもしれませんが、操作自体は難しくありません。

ミッション操作もすぐに慣れますし、強いて言うなら渋滞などでノロノロ運転が続くような状況では、ミッション操作が必要のないAT車の方が「楽」なだけです。

AT車はほぼスクータータイプですが、バイクに接しているのがお尻だけのスクータータイプより、またがって乗るMT車の方がバランスもよいので、安定して走行できます。

選択できる車種が限定されない

MT車の方が販売されている車種の数も多く、AT車だけの場合に比べ、選択肢の幅が大きく異なります。

2024年3月現在、新車販売されているクラスのバイクラインナップで、普通自動二輪で乗れる(~400ccまで)MT車とAT車の数は以下の通りです。

(生産終了車両を除く、ビジネスモデルを含む)

メーカーMT車AT車限定
ホンダ4028
ヤマハ2113
スズキ167
カワサキ90

AT車限定免許で乗れる車種と、MT車免許で乗れる車種を比較すると、MT車で乗れる車種の数が多いことがわかります。

MTの方がATより簡単

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/81-5195903/

MT車の方がAT車よりも操作が難しいイメージがありますが、教習所ではMT車のほうが4時間多めに技能教習時間を設けてあります。

AT車の教習よりもMT車の方がじっくり練習できますし、バイク走行で重要となる安定感もMT車の方が高いので、操作にさえ慣れればMT車の方が簡単です。

MT車とAT車の安定感の違い

AT車よりもMT車の方が安定感も高く、ふらつきを起こしにくいため教習が楽です。

AT車はシートに着座するだけなので、ニーグリップができませんが、MT車は車体にまたがって乗るためガソリンタンクでニーグリップができ、AT車よりも安定感が高くなります。

特に細い平均台の上を所定の時間かけて渡る「一本橋」教習では、ニーグリップの難しいAT車よりも、安定感の高いMT車の方が楽です。

MT車の方が低速走行しやすい

AT車よりもMT車の方が低速走行しやすいため、教習や検定をクリアしやすいですし、渋滞時の走行もしやすいです。

低速時において、AT車は速度調整をアクセルとブレーキのみで行う必要がありますが、MT車にはクラッチがあり、クラッチ操作でも速度調整ができます。

クラッチを切ったりつないだりする「クラッチの断続」を使えば、渋滞時に低速走行できますし、ニーグリップができるのでMT車の方が低速時の走行がしやすいです。

ATとMTの違い

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/91-3714634/

AT車とMT車はミッションの違いの他にも、以下のような違いがあります。

  • 操作性
  • 運転姿勢
  • 課題走行
  • 教習時間
  • 教習金額

順番に見ていきましょう。

操作性

AT車とMT車はミッションの違いにより、操作性が異なります。

AT車はアクセルとブレーキだけで発進から停止までできるのに対し、MT車はクラッチ操作をして発進し、走行中もミッション操作(シフトアップ・シフトダウン)が必要です。

MT車は左手でクラッチ操作、左足でミッション操作を行いますが、AT車のブレーキ操作は左右の手で行います。

運転姿勢

AT車は基本的にスクータータイプのバイクとなり、椅子に座るような運転姿勢なので、バイクに接しているのはお尻だけです。

対してMT車は、膝でガソリンタンクを挟み込んでニーグリップを行い、AT車よりも前傾の運転姿勢になります。

お尻しかバイクに接していないAT車よりも、バイクにまたがってニーグリップができるMT車は、より走行中の安定性も高いです。

課題走行

教習所での課題走行には一本橋やクランクなど、低速での走行が必要な課題がありますが、AT車よりもMT車の方が、低速走行時にバランスを取りやすいです。

AT車の速度調整はアクセルのON/OFFとブレーキのみですが、MT車はアクセルとブレーキ調整に加え、クラッチ操作でも速度調整が行えます。

クラッチを活用すれば、アクセルのように急激に加速することはなく、速度のコントロールもしやすいため低速走行の課題もクリアしやすいです。

教習時間

AT車とMT車では、第一段階での技能教習の時間が異なります。

第一段階の技能教習時間はAT車が5時間なのに対し、MT車は9時間とMT車の方が4時間多いです。

学科教習の時間や、第二段階からの技能教習時間はAT車もMT車も同じで、MT車は基礎・基本を学ぶ第一段階において、しっかりと技能を身につける時間が確保されています。

教習金額

AT車とMT車では教習料金が異なり、MT車の方が13,000円~16,000円程度教習料金が高いです。

MT車は第一段階でAT車よりも技能教習時間が4時間長く、技能教習時間の差が料金の差になっています。

普通自動車免許を取得して普通自動二輪免許の教習を受けた場合、学科教習は免除となるため教習は技能のみとなりますが、その場合でもAT車とMT車の教習料金の差額は同じです。

ATからMTに変更するにはさらにお金がかかる

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AT車限定免許で自動二輪免許を取得したけれど、後に乗りたいバイクの影響などで、MT車の免許が必要になることもあります。

AT車限定免許をMT車免許にする方法と必要な費用について解説していきますので、「AT車で免許を取得したけれどMT車免許にしたい方」や、「これから免許を取得しようと思っている方」は、参考にしてみてください。

AT限定免許からMTにする方法

AT車で免許を取得した後、MT車にも乗れる免許にする場合は、AT限定(AT車に限る)を解除(限定解除)する必要があります。

限定解除方法は教習所に通う方法と、免許センターで一発試験に合格する方法のほか、大型免許をMT車で取得する方法の3通りです。

教習所で限定解除を目指す場合は5時間の技能教習が必要で、技能教習を終えると卒業検定を受け、合格したら免許センターで免許の書き換え(更新)を行えば、MT車に乗れるようになります。

MTが乗れるようになるための費用

教習所に通い、AT車の限定解除を行ってMT車にも乗れるようにする場合の費用は、教習所によっても異なりますが、税込みで55,000円~60,000円前後が相場です。

MT車で大型バイク免許を取得する方法もありますが、その場合は120,000円~135,000円前後の費用が必要になります。

AT車の限定解除を行う場合と、大型バイク免許をMT車で取得する場合とでは費用が倍ほど変わりますが、将来的に大型バイクに乗ろうと思っている方は、大型バイク免許を取得した方が効率面・費用面で有利です。

バイクのMT/ATに関するFAQ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/88-1001872/

こちらの項では、バイクのMT車/AT車について、「よくある質問や疑問」と「回答」についてまとめてあります。

これからバイク免許の取得を考えている方、MT車とAT車のどちらで免許を取得しようか迷っている方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。

ATバイクってダサい?

ATバイクはダサいという声もごく一部ありますが、乗りたいバイクに乗るのが一番なので、気にする必要はありません。

人それぞれバイクに乗る目的が異なり、通勤・通学用に乗っている人もいれば、ツーリングなど趣味やレジャーを目的にバイクに乗っている人もいます。

大型バイクを持っていて、普段乗りのセカンドバイクとしてAT車に乗っている人もいるので、自分の生活環境や都合に合わせ、乗りたいバイクに乗るのがおすすめです。

バイクのMT/ATどっちが簡単?

操作だけで言えば、アクセルとブレーキ操作のみで走行できるATバイクの方が簡単です。

クランクや一本橋など低速走行もある教習では、クラッチ操作で低速走行ができ、ニーグリップで車体のバランスが取りやすいMT車の方が簡単に行えます。

ツーリングなど長距離を走行する際も、アクセルとブレーキだけのAT車は単調になりやすく、「走行していても面白くない」「すぐに飽きてくる」という方も一定数おり、走る楽しさもMT車の方が味わえるでしょう。

バイクのMT/ATの見分け方はある?

バイクのAT車の特徴はクラッチがないことで、スクータータイプと、小型や原付クラスではスーパーカブ50やCT125 ハンターカブなど、カブシリーズがあります。

スクータータイプかどうかということと、カブシリーズかどうかで見分けられますが、HONDAのRebel1100 DCTやNC750X DCTなど、大型でもDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)搭載車はAT車です。

中型・小型や原付車のAT車は基本的に、同じクラスのMT車よりもホイールの径が小さいので、ホイールの大きさからも見分けられます。

(一例)AT車:HONDA フォルツァ(前)14インチ(後)15インチに対し、MT車:CBR250R(前・後)17インチ

バイクのMT/ATの割合は?

原付や小型クラスだとAT車の割合は高いですが、中型や大型だとMT車とAT車の割合が逆転し、AT車の方が少数派です。

バイクメーカーの新車ラインナップからも、メーカーがどのクラスやタイプに力を入れているのかが分かります。

2024年3月現在、最もラインナップ数の多いHONDAの中型クラスでは、AT車が3モデルに対し、MT車は10モデルと3倍以上の開きです。

まとめ

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/A6-2268521/

バイクの普通自動二輪免許で乗れるバイクのミッションについて、AT車とMT車の違いをもとに、MT車のほうをオススメする理由を解説してきました。

AT車はMT車のようにクラッチ操作やミッション操作が不要なため、走行するだけなら簡単ですが、ニーグリップができない点やクラッチの断続が使えない点から、低速走行が安定しません。

安定して低速走行ができないことから、教習所での走行もMT車より難易度が高くなりますし、ツーリングなどの長距離走行では動作も単調となるため、楽しさの面でもMT車の方が高いでしょう。

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この記事を書いた人

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