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シリアルナンバーRCM-644 GSX1100Sカタナ(その5)

こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。

サンクチュアリー本店のエンジン作業室は 壁沿いにワークテーブルが置かれ
中央にもテーブルが設置されています。

一年中 所狭しと作業中のエンジンが密集して並べられており、その数たるや
常に10台を切った事がなく、全く減る事を知らず・・・

この中にRCM-644 カタナのエンジンもあり、いよいよ組み立てスタート
させねばならない状況。

早くやらんと、やばい やばい・・・ (;^_^A

RCM-644 カタナ(その5)です。

デモ車として製作が進むRCM-644 カタナですが、来年3月に開催される
東京モーターサイクルショーに展示する事が、ノーブレストと取り引きの厚い
ワイケイ商事さんの計らいで決まりました。

展示されるブースは、OEMパーツなどを手広く展開されているNTBさんで
そのNTBさんからある日 BSリチウムバッテリーが送られて来ました。

このBSバッテリーはフランスのメーカーなのですが、NTBさんが日本での
総輸入元と言う事で、今回ブース展示にあたりBSリチウムを搭載する運びに
なった次第。

ノーマルのバッテリーケースにスポンジシートを入れ込んで納めるのではなく
こんな感じのよく見える アクセスの良い位置に取り付けたいと思い、それなら
「バッテリーケースからワンオフしちゃお!」と言う事になったんです。

東京モーターサイクルショー展示となると、もう意外に時間がありません。

早速に作図し、カット加工から曲げ込みまで行って・・・

こんな感じに ♪

バッテリー本体の4側面に2.5度ほど角度がついており、90度曲げでの
箱でなく、わずかな角度を付ける為の測定と作図に少々苦戦をしましたが
ゴムダンパーを用いる構造のバッテリーケースで出来ました。

曲げ合わせやスリット部を溶接・・・

合わせの勝ち負け関係を上手く作ったので溶接棒なしで繋げられます。

この後は社内研磨部門にて下研し、表面処理工程へ。

続いてはアッパーカウルステーに取り付けされるフロントウィンカーステーの
構想に・・・

これも少し前からイメージしていた部品なのですが、アッパーカウルの形状に
絡ませた部品なので角度を測定する事に・・・

角度と言っても大きなRがついた形状な為、概ね平均的な角度ってやつを
測定しています。

前後と上下、二つの平均角が出せたらおなじみ3Dモデリング化して・・・

出来上がりました ♪

まだアルマイト処理前の状態ですが、この段階で・・・

アッパーカウル側の位置を決め、ウインカーステーの輪郭と同じ形状に
穴を開けてアッパーカウルステー側に溶接するブラケット作図へと移行。

この辺りの作業模様は、また次回にでもお見せしましょう (^^)

このRCM-644ではOHLINSステアリングダンパーも装備します。

まずはダミーのブラケットを造ってゲージの代わりにし、取り付けされる
位置など検証しています。

僅かな数値変更は必要なものの 概ね良い感じなので本図面に移行します。

ふぅ・・・(^ ^;)

こうしてようやくエンジン組み立てに入れる事に・・・

ここまで来るのに一苦労でした・・・

ここ数年やたらとヘビーな仕様のRCMが多く、一筋縄では行かない傾向。

車体もさながら、皆さん エンジンへの力の入れ方がハンパじゃないんです。

山積するZ系RCMのヘビーなエンジンに囲まれ、これよりカタナエンジン
組み立て開始!

早くやらんと、やばい やばい・・・ ( ̄▽ ̄;)フゥ

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この記事を書いた人

RCM(リアル・コンプリート・マシン)製作、Z1、Z2、Ninja(ニンジャ)、Katana(カタナ)等のカスタム専門ショップ。

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