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内燃機加工の少し先(その4)

ご無沙汰してます、ディンクス中村です。

ひと夏ブログ更新しなかった、ディンクスの中村です (^_^;)

今年の夏も昨年同様の酷暑でしたが、ようやく秋めいた日を時々感じる様に
なりましたね。

朝晩などクーラー無しで普通に過ごせてますから、季節が変わったんだなと
自覚しております。

それでもディンクスでは今も空調機が回りっぱなし・・・

金属の熱膨張率を一年を通じて何としても同じ環境に保つための行為であり
決して 暑い寒いの類ではありませんので、誤解なきように (;^ ^A

内燃機加工の少し先も(その4)まで来ました。

今回も別角度目線で語りたいと思います。

定温管理での環境を常に守って仕事に勤しんでおります。

前回のブログ ”内燃機加工の少し先(その3)” でも触れましたが、新たに
若き技術者の卵を迎え、現場の平均年齢は一気に若返りました (;^ ^A

そんなディンクス

近接する親会社で、自分が普段業務を行っているノーブレストとの連携を
ほんの少しだけご紹介しましょう。

マイクロメーターで各部検測しているのは、コネクティングロッドボルト。

シンプルなストレート径の物ではなく、設計上で僅かな段差が設けられてる
ホンダ製のコネクティングロッドボルトなんですが、純正ではありません。

実は今現在、ノーブレストでは米国のある老舗コンロッドボルトメーカー
A社と直接取引をしており、ある欠品コンロッドボルトのオーダーメイドを
共同で進めておりました。

その試作サンプルが届いた為、ディンクスで検証が行われていた訳なんです。

A社が如何に世界的に名のある専門メーカーだったとしても、この手合いは
あくまでも疑い深く、時間をかけて検証します。

すると、ノーブレストから提案した図面に一部落ち度のある事が判明・・・

径の変換部 数値が極々わずかに異なり、見落としがちな部分でしたが
気付いて良かったと 再び米国のA社にフィードバック。

ディンクスでは ”先ずは精密測定ありき”

それをより正確に行うための室温管理が欠かせないんです。

もう一つは

小径シリンダーゲージの測定子を組み替えて、これから内径の精密測定を
行うのですが・・・

測定の対象となる部品の径に合わせた数値にするべく、マイクロメーターを
用いてマイクロメーターを設定しておく。

つまりコンマ0単位ではなく、コンマ00単位で測定をする必要がある事を
意味しています。

触っているだけで指の温度が伝わり出しますから、素早さも要求されます。

測定しているのは出来上がったばかりの試作サンプルで、カワサキ製の
ジェネレーターチェーンカップリング。

寸法は φ22.02で、プラスマイナスの交差が〇✕・・・

ここは設計上のオイルクリアランスが存在する部分で、内径数値の交差
100分台の精密さが守られなければならない部位なんです。

今後ノーブレストでリプロダクトしようと企画していた復刻部品であり
ディンクスでの精密測定とアドバイスを元にノーブレストで図面化した
試作の部品。

ノーブレストが不得意な分野でも、ディンクスでは日常茶飯事な分野。

ディンクスに出来なくても、ノーブレストでは出来る事がある。

この様なコラボによる製品開発は、何もノーブレストとディンクスの
二社間だけに限ったものではありません。

他社様との共同開発も積極的に取り組みたいと考えており、内燃機加工
専門の業務を応用させて開発のお手伝いが出来ればと思っています。

今回は測定のみでしたが、他にも機械加工絡みの応用編が多々ありまして

精密測定や加工に長けているからこそのキャラクターを生かす道がある。

この開拓には意義があるなと、前々から感じてました。

いずれどこかで、応用編もご紹介したいと思います (^^)

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この記事を書いた人

RCM(リアル・コンプリート・マシン)製作、Z1、Z2、Ninja(ニンジャ)、Katana(カタナ)等のカスタム専門ショップ。

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