これからキャンプに行く人に、まず知っておいてほしい安全のこと。危険を理解しやすい実験動画をNITEと制作、公開
コールマン ジャパン株式会社(以下、コールマン)は、独立行政法人 製品評価技術基盤機構(以下、NITE)と協業して、取説に記載している間違った使い方がなぜ危険なのかを視覚的に示す動画を制作し、公開いたしました。
キャンプを始める方が増えることは大変うれしいニュースですが、キャンプ中のヒヤリや、事故も発生しています。弊社はこれまでも、製品をつくる責任の一つとして、製品の安全な使用方法に関する啓発活動を継続して行ってまいりましたが、言葉や画像ではなかなかその危険性が伝わりにくかったため、実際に弊社製品を使用した実験を行い、データを公開することで、多くの方の意識を変えていきたいと考えています。今回、製品の安全に関わる情報の収集、公表を行うNITEと一緒に制作することにより、より専門的に視覚化することができました。
これからはじめられる方はもちろん、より多くの方に正しい知識を持って、楽しんでいただきたいと思います。アウトドアを楽しむ前に必ず知っておきたい安全に関する知識5つを動画と一緒に紹介いたします。
■アウトドアを楽しむ前に必ず知っておきたい安全の知識5つ
1)LPガスカートリッジを使用する燃焼器具(バーナー、ランタン、トーチなど)は使用前に必ず点検をしましょう!
<なぜ点検が必要ですか?>
機器の一部劣化などにより、ガスが漏れた状態で使用を続けると、バーナーの火が漏れたガスに引火し、やけどや火事につながります。
使っていなかったものを譲りうけた、長期間しまっていたものを使う時は特に注意が必要です。
(動画で見る) Oリングを外し、ガス漏れが発生した状態で使用し続けたシングルガスバーナーの実験動画はこちら▶▶▶
(URL:https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/2021042801.html)
▶▶点検の仕方
※長期間使用しておらず不安な方や、商品の異常(ガス漏れ・Oリングの破損等)がみられる場合は、弊社カスタマーサービスまでお問い合わせください。
2) テント内で燃焼器具 (バーナー、ランタン、トーチなど) を使用してはいけません!
<なぜ危険ですか?>
燃料式のこんろやランタンなどは燃料を燃やしているため、換気の不十分な場所で使用すると一酸化炭素が充満して死亡事故に至るおそれがあります。
燃焼器を使っている状態で、雨が降ってきたのでテントを閉めた、寒くなってテント内で暖を取ろうとした、という行為は非常に危険です!
(動画で見る) 2ルームテントの中で焚き火などを行った場合、一酸化炭素はどれくらい増えるのか?検証した動画はこちら▶▶▶
(URL:https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/2021042802.html)
×換気が十分だと思っても・・・
2ルームサイズのテントの中でたき火を行った実験では、約9分で一酸化炭素の濃度が危険な値(200ppm)に達しました。濃度の上昇は火力や燃焼時間、換気の有無で大きく変わります。より悪条件ではさらに危険な状態になることが考えられます。
テントの外で使用している場合でも風向きなどの条件次第ではテント内に燃焼した空気が滞留することがあります。異臭がしたり、少しでも気分が悪くなった場合は直ちに換気を行ってください。
3) ゴトクからはみ出るほど大きな鍋や鉄板(ダッチオーブンやスキレット含む)は、LPガスタイプのバーナーに使用してはいけません。
<なぜ危険ですか?>
鉄板からの放射熱(鉄板から発生した熱)でガスカートリッジが加熱され、バルブ内のプラスチックパーツが溶けることによるガス漏れや内圧上昇により、ガスカートリッジが破裂するおそれがあります。
4) 燃焼器具(バーナー、ランタン、トーチなど)の燃料は指定されたものを確認し、使用してください
お持ちのアイテムには、必ず対応する燃料があります。必ず機器の表示や取扱説明書などで確認してください。指定以外の誤った燃料を使用すると事故に至るおそれがあります。
・ガスカートリッジ式の場合
>>指定された同一メーカーのものを使用してください。
・石油系燃料の場合
>>指定された燃料、同一メーカーのものを使用してください。
石油系燃料は大別すると下記の三種類で、似ているようですが同じではありません!! 注意してください。
1. 灯油 2. ホワイトガソリン 3. ガソリン(一般に自動車などに使用されるもの)
5) ガスカートリッジの保管と廃棄の正しい方法を確認しましょう
① 保管方法
◎ 直射日光が当たらない、高温にならない場所で保管します。
× 車内など高温になる場所に放置しないでください。
高温にさらされると内部のガスが気化し、圧力が上昇、最悪の場合破裂に至ります。直射日光の当たる車内では、場所によって80℃近くに上昇します。 発泡スチロールの箱やクーラーボックスに入れるなどの保管が安全です。
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/summer
② 廃棄方法
◎ 完全に使い切り、キャンプ場や各自治体のルールに従って廃棄します。ガス抜きを行う時は、風通しのよい屋外で行ってください。風通しの悪い場所ではガスが滞留し、周囲に火元があった場合に引火するおそれがあります。
× ガスが少しだけ残っていてもいいか・・が本当に危険
内部にガスが残ったまま廃棄すると、ごみ収集車で圧縮された際にガスが漏れ、 圧縮時の摩擦によるスパークで引火し、火災につながるおそれがあります。絶対にしないでください。
■コールマンの安全への想い
製品を正しく使っていただくことにより、安全に楽しむことができます。
コールマンはつくる責任の一つとして、これからもより多くの方が安全にキャンプを楽しんでいただけるよう、キャンプの安全にかかわる情報の発信をしてまいります。未来のキャンプを育くむため、コールマンは安全とマナーを守るグッドキャンパーを応援しています。
■NITEについて
NITE(ナイト/独立行政法人製品評価技術基盤機構)製品安全センターは、電気製品やガス・石油機器などの一般の消費者が購入する消費生活用製品を対象に、「消費生活用製品安全法」などに基づいて事故情報を収集し、原因究明のための調査やその結果の公表を行う組織です。 事故情報は、製造・輸入事業者などからの報告のほか消費生活センターなどの地方公共団体、消防・警察などの協力を得て収集しており、毎年約2,500件の事故情報について、関係機関と協力して調査・公表を行っています。
ウェブサイト:https://www.nite.go.jp/jiko/index.html
詳細は以下のURLよりリリース本文をご覧ください。
https://www.coleman.co.jp/company/pressroom/pressrelease/2021/2021-Coleman-NITE.pdf
<2021年の商品カタログはこちらからご覧ください>
https://www.coleman.co.jp/products/catalog2021/coleman-catalog.pdf
【コールマン ジャパン株式会社について】
総合アウトドアレクリエーションのリーディングカンパニーとして、コールマン(R)、およびキャンピングガス(R)の各種製品の企画・製造、輸入および国内販売を行っています。
創業:1976年5月 代表取締役社長:中里 豊 従業員数:230名(2021年1月現在)
住所:〒108-0023 東京都港区芝浦4-9-25 芝浦スクエアビル
■コールマン ジャパン http://www.coleman.co.jp/
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