バイクで使える防水防塵ラゲッジとして人気のエンデュリスタン。
ハリケーンはエンデュリスタンの中でも珍しく、車体ではなくライダー自身が背負うリュックタイプのラゲッジです。
7L、15L、25Lの3種類がありますが、どう違うのか、ハリケーンを長年使った僕が違いを解説していきます!
デイツーリングで使い勝手の良い15L
まずはハリケーンの15Lから。
15Lは微妙な容量ですが、バイク用の小型ラゲッジやリュックは大体15L前後が相場となっているため、決して小さすぎるサイズではありません。
僕は15Lを使う時は行きたいところややりたいことなど、走行距離以外でボリュームのあるツーリングをするときに使用しています。
メインの気室を開けると小型のファスナー付きポケットやペンや工具を入れるスペース、バックル式のキーホルダーが配置されています。
ここは25Lも同様です。
背面にはノートや書類などを収納できるポケットとファスナー付きポケットがあります。
僕は勝手にPCポケットと呼んでいるのですが、15Lの場合13インチのノートPCはギリギリでこのポケットに入らないため、11インチなど小さいサイズのPCやタブレットなら安心して入れられるポケットです。
試しに13インチのPCを入れてみるとこんな感じ。
裸ならギリギリメイン気室の方に入りますが、ケースに入れるなどで横幅はこれ以上広げられないため、余裕のサイズとはいい難いでしょう。
なので15Lでは書類入れ、タブレット入れとして使うのがおすすめです。
メインの気室内に入る荷物容量はこんな感じ。
貴重品系の小物類はポケットへ、ハンモックやキャンピングシートなどの布系小物に加え、レインスーツなどをまとめたトートバックもそのまま入りました。
大物は入りませんが、小物数点とキャンプグッズ程度の大きさ数点が収納できるため、デイツーリングの際に使って出先でコーヒーを淹れるセットなど、普通のツーリングプラスαの容量があります。
こちらも25Lと共通ですが、両サイドにそれぞれドリンクホルダーがあるため、気室内に結露するものを入れなくていいのと、釣り竿などある程度の長さまで折り畳める長物であればドリンクホルダーの片側を潰して積載も可能。
15Lは毎日どこでも使える容量ではありませんが、持っていく荷物がある程度決まっていて、身軽にツーリングしたい場合などは15Lに収納しきってしまってツーリング、など洗練された大人なライダーさんが使うなら25L以上に身軽でコンパクトに使えるサイズです。
一回り違う大きさ
25Lの紹介に行く前に、試しにハリケーンマトリョーシカを作ってみました。
15Lと25Lはちょうど一回りほどの違いなので、25Lの中にすっぽり15Lが入ります。
縦幅はほとんど同じですが、横幅と奥行きが25Lは広いため、10Lの差とは思えないほど25Lは大きく感じます。
日常使いもツーリングもできる25L
25Lは小さめの登山用リュックや街を歩いて見かけるリュックと同等のサイズでリュックとしては平均的なサイズです。
ですがバイク用として考えると他が10L〜20Lが多いので、バイクで使える機能が詰め込まれたリュックとしては大柄な部類に入るかもしれません。
僕は15Lはツーリング時、25Lは日常使いもしていて、街中を走る際にも使用しているサイズです。
気室内前面のファスナー付きポケットや背面の書類入れなど、内装の配置は15Lと同様。
ですがそれぞれサイズは横に広がっているため、PCポケットにはケースに入れた13インチのノートPCがピッタリ収まります。
これがツーリングだけでなく日常使いしている一番のポイント。
ビジネスバックならPCが入るのは当たり前ですが、バイク用リュックでここまでピッタリ入るのは中々ありません。
25Lにしかない機能として結構便利なのが、背面のショルダーストラップの上にあるファスナー付きポケット。
てっきりメイン気室内に繋がっているのかと思いきや、ある程度奥行きのあるポケットとなっていて、鍵や財布などすぐ取り出したい荷物を入れるのに重宝します。
メイン気室内に収納することもできますが、小物を取り出すためにいちいちファスナーを全部開けて中身を探るのは日常使いとしては適していません。
この背面ポケットならメイン気室にアクセスせずに、背負っているハリケーンを降ろしてすぐに開閉できるため、このサイズのリュックを日常使いする上で欠かせないほど便利なポケットです。
他にもポケットがあるバイク用リュックもありますが、防水なのはメイン気室のみで他の外側ポケットは防水ではないものもあるため、全てが防水されているというのもハリケーンの強みの一つです。
25Lの内容量はこんな感じ。
15Lでは小物が多かったですが、それに加えてPC本体や関連部品、小物も+2,3個追加しても収納できる容量なので、日常使いには十分なサイズです。
ツーリング想定では大物のみ車体に積載することで、1泊2日程度のキャンプツーリングにも対応することができます。
バイクで使えるリュックを日常使いする場合はもちろん、キャンプツーリングなどでガッツリ荷物を運びたい方におすすめのサイズです。
15L,25Lはどっちがいい?
結論、使う用途次第でどちらが適しているのかは変わってきます。
最終的には持っていきたいものの量で選ぶことになりますが、それ以外で言えば背負ったときの違いもあります。
15Lはよほど重い荷物を詰めなければ、ほぼ満杯状態でもかなり身軽にバイクに乗ることができます。
15Lはそもそも横幅が小さいため、ショルダーストラップだけでなく腰のベルトも装着すると体の一部となってバイクをコントロールしやすいフィット感になります。
対して25Lも同様に腰ベルトが付いていますが、バック自体の横幅が大きいのでフィットさせても背中全体でリュックを支えるイメージ。
その代わり不安のない大容量です。
15Lは背骨で支えるのに対し、25Lは背中全体で支えるに近いので、横幅と容量が変わるだけで背負ったときの感触は大きく変わってきます。
常にバイクで使うことが多く、持ち運びたい荷物がある程度小さい方は15Lがオススメ。
バイクで使うけど、ツーリング時よりも普段バイクに乗るときに使いたい、など使う用途を限定せず幅広いシチュエーションで使いたい方には25Lがオススメです。
オフロードイメージの強いエンデュリスタンですが、ハリケーンはオフロード車だけでなくバイクなら何でも使えるリュックなので、気になった方は是非使ってみてください!
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