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”楽しい”を突き詰める探究心。Shakin’ SPEED GRAPHIX 清水氏が手がけるDFGウエアコラボ第二弾

DFGコラボウエア第二弾は、1992年の創業以来、モーターサイクル界で独自の地位を確立してきたカスタムペイントショップ「Shakin’ SPEED GRAPHIX(シェイキン スピード グラフィックス)」です。ペインターであり、同ブランドを手がける清水‘‘シェイキン’’知巳さんは、アメリカンカルチャーからインスピレーションを得た独特の筆致で、多くのライダーを魅了してきました。その30年以上にわたるキャリア、DFGとのコラボに至った想いについてお話を聞きました。

目次

元はバイクショップ店員。ブラッシュファクトリーとの出会いが運命を変える

Shakin’ SPEED GRAPHIXは、茨城県出身の清水‘‘シェイキン’’知巳さんが手がけるペイントショップです。シンプルながら一際目立つ色使いと、筆を使った曲線デザインが魅力で、多くの人気を集めています。どんなきっかけがあってペインターの道に進んだのか。そのルーツはペイントショップ「ブラッシュファクトリー」だと言います。

https://www.instagram.com/grindandbrush

「ペイントを始めたきっかけは、ブラッシュファクトリーの平井さんとの出会いでした。大学生時代に上京してきたんだけど、大学は夜間だったから、昼間はオートバイ用品店で働いて、夜は学校に行ってという、仕事もプライベートもバイク三昧の生活を送ってました。当時はスズキのカタナに乗っていて、サーキットも走ったりしてました。そんな時に、家の近くにヘルメットやバイクの外装をペイントしてくれる場所があると聞いて行ったのが「ブラッシュファクトリー」でした。ペイントをしてもらったことをきっかけに、仕事が終わったら遊びに行くようになって、平井さんが作業しているのを見ながら話し込むのが日課のようになってましたね。

https://www.facebook.com/BrushFactoryDesigns/?locale=ja_JP

当時は丁度スーパークロスが日本に入ってきた時代で、東福寺さんや岡部さん、田渕さんなど往年の日本人トップライダー全員のヘルメットをブラッシュファクトリーが塗っていたんです。平井さんは今までのヘルメットペイントにはないような斬新なデザインや色使いで、ライダー一人一人に合わせた一つだけのヘルメットを生み出していて、それがすごくかっこよくて……。僕も憧れて、見よう見まねで始めたのがペインターの道を進んだきっかけです。ペイントのやり方は、ブラッシュファクトリーに通って作業を見て学びました。マスキングってこうやるんだとか、エアブラシはこう使うんだとか、見ているだけでもかなり勉強させてもらいました。最初は缶スプレーを買い込んで、当時住んでたアパートの一室の片隅で練習してましたね。部屋をペンキだらけにしちゃったのは良い思い出です(笑)」

ペイントに魅了され、カスタムペインターとして活動し始める清水氏ですが、初めはバイク屋さんの片隅で、メカニック業と平行して行っていたといいます。

「『Shakin’ SPEED GRAPHIX』を立ち上げたのは1992年なんですが、その前に都内のオートバイ用品店から横浜のバイク屋に転職したんです。というのも、バイク屋を始める知り合いが僕にメカニックとして来てくれないかと声をかけてくれて。ただ、僕はペイントがしたかったので、『じゃあペイントできるスペースを作ってくれたら行きます』という条件を出したら本当に作ってくれました(笑)。スプレーやコンプレッサーもある環境でペイントができるようになって、そこから本格的にスタートした感じです。それが1990年ですね。メカニックの仕事と平行してやっていたので、最初はバイク屋に来るお客さんのヘルメットやバイクの外装、タンクをペイントしていましたね」

その後、1992年の3月に独立をした清水氏。「初めてペイントをさせてもらったモトクロスライダーは元ヤマハファクトリーライダーの田島久誌くんですね。彼が16歳くらいの時からペイントをしていて、今でも仲が良いです。当時は多い時で4〜5人ライダーを抱えていた時もありました」と当時を振り返ります。独立当初からペインターとして多くの人気を集め、今ではハーレーダビッドソンの現行車・カスタム車両の外装やヘルメットのペイントをはじめ、看板やサインデザインの企画施工も行うなど、ペインターだけでなくディレクターとしても活躍の幅を広げています。

なお、ブランド名の由来については「”Shakin’”というのは、アメリカなどで『盛り上がっていこう!』とか、会場が沸いた時などに使う掛け声なんです。この掛け声が上がるくらいカッコいいペイントをするという想いと、盛り上がった後に握手して別れる、シェイクハンドの意味も込めています」と話します。

アメリカンカルチャー、ピンストライプを取り入れたことが転換点に

清水氏のデザインはパッと見たときに目を引く、筆記体やラインが特徴的です。そのモチーフはアメリカンカルチャーに影響を受けているとか。

「デザインのモチーフや参考にしているものは色々ありますが、自分の中でずっと続けてきているこだわりというと、アメリカのレースシーンに影響を受けていることだと思います。ゼッケンが大きく入っていて、鮮やかな色でスポンサーロゴがはっきりわかるようなデザインを意識しています。昔はラインを複雑に絡めたり、細かく模様を描いたり、ヘルメットという小さいキャンバスに一生懸命色んな色や模様を詰め込んでいました。しかしある時、やってることはすごいんだけど、走っている姿をぱっと見た時にその細かさや繊細さはあまり伝わらないなと感じたんです。そんなにインパクトもなく、なんかちょっとごちゃごちゃしてて派手だねみたいな。手に取って見てみるとその細かさにすごいなってなるんですけど、レースシーンはそういうものでもないじゃないですか。それに気づいたことが、シンプルだけど目立つ、わかりやすいデザインに切り替えたきっかけですね。ゼッケンナンバーを大きく見せたり、色もシンプルに上から黒/グレー/白という3色と決めて塗装するなど、横から見てもその色やロゴがわかりやすいように工夫をしています。

また、カスタムペイントにおいて、筆を使うようになったというのが、自分にとって一番の転換点でした。これは、ピンストライプという筆1本で自由に線を描いていくスタイルで、アメリカで広まったカスタムペイントの技法です。僕はペイントを初めて2年ほど経った時にピンストライプを知ったのですが、これまで自分がやってきた方法とは全く異なる技法だったので、見た時から憧れて、自分もこれをやりたいと思ったんです。そこからは筆は何を使うんだろうとか、塗料は何を使うかとか全部調べて、習得していきました。

アメリカではピンストライプの文化って結構歴史が古くて、30年〜40年前から使われています。唐草模様だったり、アラビア模様だったり、様々な模様を描くことができ、車のペイントにも取り入れようという動きが広まったそうです。今では車やバイクに限らず、ファッションなど業界を超えて広まっていて、それぞれデザインする人がその人のフィルターを通して独自にアレンジして育っている文化なんです。 

筆が使えるのと使えないのとでは、デザインの引き出し方も全然違くて、筆を使い始めてから今の自分のオリジナリティが確立されたかなと思います。筆を使うまでは、マスキングをして、対象の上に模様をトレースした紙を貼って、スプレーやブラシで色をつけていました。一方、筆は直接書くので、マスキングの手間とかがいらないんですよね。 さらに、筆で描く曲線はすごく柔らかくて、筆でしか出せない魅力があります」

「曲線もそうですけど、直線でもまっすぐに筆で一本ラインを入れるだけでもその外装の印象がガラッと変わります。マスキングしたりという手間がない分手軽にできる点もすごくメリットで、筆を使うようになってからはイベントにも出店して、会場に来た人のヘルメットにその場でペイントするということもできるようになりました。

今は、スプレーで色をつけた上に、筆を使ってロゴや模様をプラスすることで、うちのオリジナリティを出しています。例えば、今回ダートフリークのカスタムマシンCL250にペイントさせてもらったのですが、タンクはスプレーでベースの色をつけて、ダートフリークのロゴはオリジナルにアレンジして筆で書きました」

ダートフリークとは旧知の仲。ついに果たしたウエアコラボ

ダートフリークと清水氏は実は旧知の仲なのです。先ほども話に出た田島久誌さんはダートフリークでサポートしていたライダーで、同じライダーをサポートしていることがきっかけで清水氏と出会いました。それから親交を深め、ついにコラボを実現。今回のコラボは、ダートフリークが手がけるカスタムマシンCL250をフラットトラックで走らせる、という企画がきっかけでした。

「DFGからウエアが発売されてから、オリジナルのデザインを作りたいという話はずっとしていたのですがなかなか機会がなくて。そこで今回ダートフリークでカスタムしたCL250をフラットトラックで走らせるという企画があると聞いて、オリジナルウエアで走ったらかっこいいよね! ということで話が進みました」(清水氏)

ウエアは2色展開。今回の撮影で着用したのは白と黒のモノトーンモデルです。

「カラーはトリコロールとモノクロの2種類があって、お互いの良さを出しつつ、シンプルなんだけど目立つデザインを考えました。うち独自のデザインで『トライアングルチェッカー』という、三角形を使ったチェッカー模様があり、今回はそれをモチーフにしようと決めて作りました。このトライアングルチェッカーは、ぱっと見てチェッカーにも見えるし、どこか和風っぽい印象も感じるので、モノトーンなカラーでも主張が強過ぎず着やすいかなと思います。

また、DFGというロゴを筆で書いて、スキャンしたデータをそのままウエアに使ってもらいました。元々がカチッとした印象だったので、あえて自由かつ遊び心が感じられるように作りました」

ライダーとして参加した渡辺さん

また、今回の企画の撮影に合わせてヘルメットも清水氏がペイント。ライダーとして参加した、バイクショップ「Garage DuckTail(ガレージダックテイル)」のオーナーであり、清水氏のフラットトラック仲間である渡辺さんのゼッケンナンバー”18”が大きくあしらわれています。

今回の撮影クルー。清水氏のフラットトラック仲間が集まり行われました

なお、清水氏はこれまでオンロードをはじめ、モトクロスやエンデューロにハマり、現在はフラットトラックを楽しんでいる”いちライダー”でもあります。フラットトラック仲間7人で「HAVE FUN!!」というチームを結成し、毎月第一日曜日には埼玉県にあるオフロードヴィレッジに集まり、走行を楽しんでいると言います。

「フラットトラックって一番泥臭くて、アメリカっぽいスポーツだと思うんですね。歴史を遡るとハーレーもファクトリーチームとしてレーサーを送り込んだ時代もあったそうで、そういうのを紐解いていくうちにどんどんハマっていきました。ライディングもモトクロスなど他のオフロード競技とは全く違います。特にスリップさせることでブレーキをかけるという理屈が最初はわからなかったのですが、だんだんできるようになってくるととてつもなく面白くて、奥が深いということがわかったんです。一度この面白さを知ったらもうやめられませんよ。今もまだその奥深さをつきつめていて、この間も攻めすぎて転倒して、今若干肉離れしてます(笑)」

カスタムペイントと同様、興味を惹かれるものはとことん自分で追求し、その奥深さにまたハマっていく。尽きないその探究心が、清水氏のデザインの魅力に繋がっています。

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