こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
もうかれこれ20年も、サンクチュアリー本店ブログを書いて来ました。
静止画でありながらも多くの方々に見て楽しんで頂けてるかと思います。
対して動画は、RCMの緻密で建設的な作業をより具体的に伝えるのに
最適なツールだと感じてます。
なんてったって、静止画像では伝え切れない「動き」と「リアリズム」を
瞬時に見せられるんですから 今更ながら、凄いな~~~ ( ̄▽ ̄) と・・・
でも
作業の合間に、撮って 編集して・・・
そこの大変さは相当大きな課題かも知れません。
そう思うと、ブログの手軽さやスピード感は捨てたもんじゃないすね (^^)
本当なら皆さん全てのRCMを動画でご紹介できたなら最高なんですが
そんな事したら肝心の実務が全く進まず、本末転倒でしょう。
今こうしている間も着々と製作が進む沢山のRCM達・・・
可能な限り頑張ってご紹介して参ります <(_ _)>
さぁ! と言う訳で
今回も最後に 動画(その3)付きにて!
キリ番シリアル、RCM-700 Z1000MK-Ⅱ (その3)です!
前回(その2)で立ち上がった、ローリングシャシー
この段階では まだ転がし用の借り組ホイールですが、今回の(その3)で
選手権の誉高き かの名門、OZレーシングホイールが取り付けされますが
その前に
本邦初公開となる、この
DiNx鍛造コンロッドをご紹介しましょう。
先に発表されていたコンロッドも強度・剛性面において優れたものでしたが
最初の生産ロット在庫が ほぼほぼ無くなって来ていたため、第二ロット分を
造るにあたり 更なる検証を行ってバージョンアップされて来た、それが今回
このDiNx鍛造コンロッドと言う訳なんです。
材質、鍛造製法、熱処理による強度・剛性の向上はもちろんの事
特筆すべきは「軽く出来ている」と言う点で
こちらがMK-Ⅱ用 DiNxコンロッドで、259.1グラム。
こちらがMK-Ⅱの純正なんですが、265.8グラム。
コンロッドは個体差により1~3グラムほどのバラツキがありますが、そこを
踏まえても総体的に軽くなっています。
一たびクランクに組み込んでしまうとコンロッド単体重量は測れませんから
リビルド施工前に必ず測定しておくのは必須。
自分の愛機に使うコンロッドなんですから、ショップさんにお願いをして
本当に重量が軽くなっているか ちゃんと知っておいた方がいいですよ (^_^;)
コンロッドに剛さが求められるのは言うに及ばずですが、もう一つ外せない
重要な要素こそが、軽さでした。
コンロッドを軽くすると、エンジンの回り方はスムーズでハイレスポンスな
ものに生まれ変わります。
でも軽くすると、今度は強度・剛性の低下を招きがち・・・
その対策として材質を最上級仕様に変更し、解析による形状変更から重量を
わずかに軽い程度にとどめ【剛くて軽い】を実現しました。
そんな軽さを纏ったコンロッドを用いて行う作業こそ、DiNx十八番の
コンロッドコンバート クランクフルリビルドなんです。
新品のベアリングとスラストシムを用意し、これより組み立て開始。
実はこの組み立て工程の前に特殊な測定があるんですが、そこは・・・
すみません、企業秘密にて (;^ ^A
なぜかMK-Ⅱは気筒間の位相ズレを起こしてる個体が多く、いわゆる芯出し
作業だけでは直りません。
位相ズレは4気筒の燃焼をバラつかせ、振動も増える・・・
へたするとピストンブローの原因にまで発展しかねないから、良いこと無し。
クランクリビルドはこの位相ズレも修復するので、本当に生まれ変わります。
その個体により誤差こそ違えど、100分の1~2mmの精度で仕上げる事。
リクエストがあればやりますが、歪を招きがちなピン溶接は施していません。
あくまでも4気筒間の精度を最優先重視。
ベアリングとスラストシムを新品にするだけでなく、コンロッドも新品にする。
リプレイスとしてコンロッドを新品にするだけでなく、コンロッドそのものが
アップデートされている。
そのアップデートとは、すなわち・・・
剛いのに軽い なんです。
このコンロッドコンバートリビルドクランクは、先行してテスト走行まで
確認できていますが、とにかく すこぶる良いフィーリング。
こんなにも静かになるものなのか
こんなにもピックアップが良くなるものなのか、と言った好フィール。
多気筒クランクのコンディションは、そのバイクエンジンの性質を決める
最大の要因であると・・・
そう感じさせられました。
そして今回は、前後輪ホイールも入荷して来たので組み付けています。
真のホイールメーカーたる
至高の逸品
誰しもが知る、世界最高峰のホイールです。
= 動画第三弾!=
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