バイクに乗っていて、何となく車体やハンドル操作が重く感じたり、乗り味や加速力が以前より鈍っているように感じたことはありませんか?
そんな時は、まず「タイヤの空気圧」をチェック。実はそれだけで解決するかもしれません。
バイクに乗る頻度に関係なく「タイヤの空気圧チェック」を習慣化しよう!
バイクって、安全に楽しく走れて、ハンドリングもスムーズ&軽快で、おまけに燃費性能まで優れていたら、とっても理想的ですよね。
でも、これらのことは、バイクのたったひとつの部分をチェックしないとすべてが成立しないことをご存じでしょうか?
そのひとつの部分というのは「タイヤの空気圧チェック」です。
バイクに乗る前にチェックしておきたい項目はいくつかありますが、タイヤの空気圧チェックはその中でも“最重要”と言っても過言ではありません。
事実、プロライダーや運転の上手なライダーは走り出す前に高い頻度で空気圧チェックを行っています。
走行中、バイクと地面が接しているのは前後2つのタイヤのみですから、言い換えれば、バイクの動力性能のほぼ全てはタイヤを通して地面に伝わっています。そのタイヤの空気圧が適切でないと、他のことがいくら完璧でも安全でスムーズな走りができません。
しかし、どんなタイヤでもタイヤの空気は徐々に抜けていくものなので、定期的なチェック&調整が欠かせないんです。
バイクを楽しむライダーなら、しばらくバイクに乗っていなかった時はもちろん、最低でも月に一度は空気圧チェックを行いたいところです。
そこで今回はタイヤの空気圧チェックを習慣化するために、誰でも簡単にできるタイヤ空気圧のチェック方法を解説します。
はじめてでも大丈夫!タイヤ空気圧の測り方はとってもカンタン!
まずは愛車のタイヤの空気圧を測ってみましょう。今回はCL500を使って空気圧を調整してみます。
タイヤの空気圧を測るには、写真のような「エアゲージ」や「タイヤゲージ」と呼ばれる計測器を使います。
エアゲージは単体で使用するのものや、デジタル式タイプなどがあるのですが、基本的に自分が使いやすいもので構いません。
ちなみに、日本で販売されているバイクのエアバルブには「米式」と呼ばれるバルブ形式が使用されています。自転車などで使われている「仏式」や「英式」のエアケージなどはバルブ形式が異なるので基本的に使用できません。
そしてタイヤの空気圧には、製造したタイヤメーカーが定めた「規定空気圧」というものがあり、車種ごとに適性な空気圧が予め指定されています。
その車種の規定空気圧は、バイクのチェーンカバーやスイングアームなどに貼られているコーションラベルで確認することができます。
「タイヤ空気圧」と書かれた項目には「前輪・後輪」それぞれの適性空気圧に加えて、1名乗車時と2名乗車時の数値が書かれています。
CL500の場合は、前輪が200kPa(2.00kgf/㎠)、後輪が250kPa(2.50kgf/㎠)の値になっていて、1名乗車時と2名乗車時は同じ空気圧になっています。
空気圧の単位は、「kPa(キロパスカル)」や「kgf/cm²(キログラムフォース)」などの他にも、「BAR」や「PSI」などもありますが、測り方や単位が違うだけで基本的には同じ空気の圧力の単位です。
Honda車は国際単位の「kPa」と「kgf/cm²」で表記されていますので、その単位で測れるエアゲージでチェックします。
タイヤの空気圧チェックと空気の充填を行うには、ホイールから突起しているこのような「エアバルブ」からおこないます。ゴムキャップなどが付いていますので、キャップを外すと米式バルブが現れます。
「空気入れの先端」をまっすぐ差し込んで、空気の調節をおこないます。
まっすぐに差し込まないとプシュー!と音がして空気が抜けていきますので、空気が抜ける音がしない角度を見つけて、グッと強めに差し込んでください。
今回はエアゲージとエアコンプレッサーが一体になっているタイプのものを使用しているので測定と空気圧調整を同時に行えます。
CL500のフロントタイヤは200kPa(2.00kgf/㎠)でしたので、この空気圧になるまで空気を充填していきます。
リアタイヤも同じように250kPa(2.50kgf/㎠)の値になるまで調整したら完了です。
どうです? たったこれだけ。慣れれば5分もあれば簡単にできる内容です。
タイヤの空気圧が低い状態で走っているとタイヤは編摩耗を起こしやすくなり、タイヤの寿命そのものを縮めることになるだけではなく、ハンドリングが悪くなって楽しく走れなくなりますし、燃費だって悪化してしまいます。
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