レバー操作が不要でシフトチェンジができるクイックシフター(オートシフター)。
便利そうだけど、クイックシフターが搭載されているのは大型のスーパースポーツ(SS)だけでしょ?って思っているあなた!
クイックシフター搭載バイクはどんどん増えています!
そこでこの記事では、クイックシフターの魅力と、さまざまな排気量とジャンルのクイックシフター搭載バイクをご紹介!
高嶺の花に感じていたクイックシフターが身近なものになれるよう、カゲモトがしっかりお伝えします。
ぜひ、最後までお付き合いください。
クラッチ操作不要!クイックシフターの魅力
![](https://news.bikeman.jp/wp-content/uploads/2024/06/choju58_0026_1.jpg.webp)
元々、クイックシフターはサーキットでのタイムアップのために開発された装備です。
そのため、スーパースポーツやサーキット走行のイメージが強く、ツーリングにクイックシフターは無縁のように感じてしまいませんか?
実は、クイックシフターは普段のツーリングでも活躍してくれます。
クイックシフターが搭載されていれば、走行中のクラッチ操作が不要になるので、道が混雑してて左手がツライ・・・なんてことを軽減できます。
クイックシフターは、長距離ツーリングが少しおっくうだったバイク乗りには特にオススメしたい装備です。
もちろん、スポーツ走行も楽しくなるので、クイックシフター搭載バイクは、もっと増えてもいいように思います。
クイックシフター(オートシフター)とは
クイックシフターとは、クラッチ操作を行わなくてもシフトチェンジができる装備で、メーカーによってはオートシフターと呼ぶこともあります。
クイックシフターの仕組みは、シフトロッドに取り付けられたセンサーがシフト操作を感知して、エンジンの点火を一瞬だけカット。
点火カットで、クラッチを切ったような状態を作り出すことで、シフトチェンジを行うことができます。
クイックシフター非搭載車でも、クラッチ操作をせずシフトアップする「ノンクラッチシフトアップ」という技術がありますが、馴れが必要で故障の原因になることも。
バイクに負担なく、誰でも簡単に素早くシフトチェンジができるのがクイックシフターの魅力です。
メリット・デメリット
便利なクイックシフターですが、イイところも悪いところもあります。
クイックシフターのメリット
- クラッチ操作が不要なので疲れにくい
- ライディングに集中できる
- 早いギアチェンジができる
クイックシフターのデメリット
- 発進・停車時はクラッチ操作が必要
- 車両価格が上がるのと修理にコストがかかる
- メーカーごとにシフトチェンジの条件が異なる
クイックシフターの注意点としては、メーカーによってはシフトアップのみ対応だったり、スロットルの操作やエンジン回転数に条件があったりします。
クイックシフターに慣れるには、少し時間がかかるかもしれません。
また、クイックシフターを搭載していても、発進・停車時のクラッチ操作はやっぱり必要です。
うっかりクラッチを切り忘れないようにしましょう。
クイックシフター搭載バイクが増加中!
サーキット走行向けのイメージが強いクイックシフターですが、クイックシフター搭載バイクはぞくぞくと登場しています。
ネイキッドやアドベンチャーなどバイクのジャンルに関わらず、クイックシフター搭載バイクは増加中です。
特に、低排気量のバイクにも搭載モデルが増えているのはバイク乗りにとってうれしい限り!
そこで、排気量やジャンルを問わず、国内4大メーカーから各3台、輸入車からはカゲモト厳選の3台をご紹介します。
新車で購入できるバイクから選んだので、店頭で試乗ができるかも!
ぜひ、クイックシフターを体験してみてください。
ホンダのクイックシフター搭載バイク3選
CB1300|1,284cc【オプション】
![](https://news.bikeman.jp/wp-content/uploads/2024/06/2221021-cb1300_001H.jpg-1024x768.webp)
![](https://news.bikeman.jp/wp-content/uploads/2024/06/2221021-cb1300_002H.jpg-1024x768.webp)
ホンダといえばCB!
ということで、初めにご紹介するのはCBシリーズのフラッグシップモデル「CB1300 SUPER FOUR/SUPER BOL D’OR」です。
ビッグネイキッドらしいおおらかさと、低速から湧き上がるようなトルクが特徴。
クイックシフターはオプション装備になりますが、ロングツーリングも快適なCB1300にはぴったりな装備になるはずです。
主要諸元 | |
---|---|
全長/全幅/全高 | 2,200mm / 795mm / 1,125mm |
シート高 | 780mm |
車両重量 | 266kg |
最高出力 | 83kW (113PS) / 7,750rpm |
最大トルク | 112N・m/ 6,250rpm |
燃料タンク容量 | 21L |
メーカー希望小売価格 | 1,562,000円~ |
CBR1000RR-R|999cc
![](https://news.bikeman.jp/wp-content/uploads/2024/06/2240222-cbr1000rrr_002H.jpg-1024x768.webp)
フラッグシップスーパースポーツの「CBR1000RR-R」にはクイックシフターが標準装備です。
2024年モデルは、エンジンの加速性能向上と新設計カウル、ホンダ製二輪車初の2モーター式スロットルバイワイヤ(TBW)の採用、車体の軽量化などなど、かなり手が入っています。
新設計のウイングレットやアクラポビッチのチタンマフラーがレーシーでかっこいい!
主要諸元 | |
---|---|
全長/全幅/全高 | 2,100mm / 740mm / 1,140mm |
シート高 | 830mm |
車両重量 | 200kg |
最高出力 | 160kW (218PS) / 14,000rpm |
最大トルク | 113N・m/ 12,000rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
メーカー希望小売価格 | 2,486,000円~ |
CBR250RR|249cc【オプション】
![](https://news.bikeman.jp/wp-content/uploads/2024/06/2230113-cbr250rr_005H.jpg-1024x768.webp)
中型バイクの「CBR250RR」はクイックシフターが装備できます。
「AGGRESSIVE SPEEDY SHAPE」をコンセプトに設計された「CBR250RR」。
低く構えたノーズからテールへと跳ね上がるスタイル、エッジの効いたデザインは、スピード感を感じます。
このモデルもクイックシフターはオプション装備ですが、スポーツ走行を楽しむなら、良き相棒になるはずです。
主要諸元 | |
---|---|
全長/全幅/全高 | 2,065mm / 725mm / 1,110mm |
シート高 | 790mm |
車両重量 | 168kg |
最高出力 | 31kW (42PS) / 13,500rpm |
最大トルク | 25N・m/ 10,750rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
メーカー希望小売価格 | 869,000円~ |
DTC、E-Clutch(イークラッチ)搭載車なら左手の操作不要!
![](https://news.bikeman.jp/wp-content/uploads/2024/06/2240411-cb650r_007H.jpg-1024x768.webp)
![](https://news.bikeman.jp/wp-content/uploads/2024/06/2240411-cb650r_001H.jpg-1024x768.webp)
![](https://news.bikeman.jp/wp-content/uploads/2024/06/2221125-rebel1100_006H.jpg-1024x682.webp)
クイックシフターのラインナップが少し寂しいホンダですが、忘れてはならないのがDTCとE-Clutch(イークラッチ)。
どちらも発進・変速・停止のすべてでクラッチ操作が不要になる点は同じです。
![](https://news.bikeman.jp/wp-content/uploads/2024/06/01.png-1024x673.webp)
ところが、E-Clutch(イークラッチ)は機能のON/OFFを任意で選択でき、OFF時は通常のMT車のようなライディングが可能!
何とも贅沢な装備ですが、渋滞に巻き込まれた時に一度は考えたであろう夢の装備ですよね。
現在の対応車種は「CBR650R」「CB650R」のみですが、今後ラインナップが増える可能性はあるので要チェックです。
コメント